日本で市販されている大半のEV車種が集結
2025年1月26日(日)、千葉県柏市の「スーパーオートバックスかしわ沼南(しょうなん)」で、「2025年のスタートをメーカーの枠を超えて、EVオーナーのみなさんと楽しい時間を過ごしましょう」と参加者を募集した「NEW YEAR EV MEET 2025」が開催されました。
参加は無料で、特設サイトのフォームからは141台もの参加登録があったとのこと。当日は晴天にも恵まれて、50台ほどのテスラ車のほか、日本でEVを発売しているほとんどのメーカーのEVが集まりました。集まりは三々五々、出入りもあって正確な台数はカウントしていなかったとのことですが、約120台のEV&オーナー&ご家族などの同乗者が参加したということです。
無料登録のイベントは30%くらいのドタキャンはあって当然と聞いたことありますが、常識超えの出席率。集まったEVオーナーのみなさんが、日本のEV普及を真摯に願っているからこそのことだと思います。
会場はスーパーオートバックスかしわ沼南の立体駐車場一階部分を貸切で、おおまかにメーカーごとの駐車位置が指示されていました。綿密にチェックはしなかったですが、集まったEV車種をざっくりと紹介します。
【テスラ】
●モデルS
●モデルX
●モデル3
●モデルY
ともにモデル3オーナーのEVごはん石井さんとテスカスさんの呼びかけだったこともあり、一番多かったのはやっぱりテスラ。S3XYが勢揃い。写真奥の駐車枠ではEVsmartブログ創設者でTOCJ代表理事の安川さんがアマチュア無線の実演をやってました。
【日産】
●アリア
●リーフ
●サクラ
日産も3車種がたくさん参加。軽バンEVのクリッパーEVは不参加だった、と思います。
【ホンダ】
●Honda e
●N-VAN e:
残念ながら生産中止となってしまった Honda e がズラリと集結。発売されて間もない N-VAN e: も参加。
【ヒョンデ】
●IONIQ 5
●IONIQ 5 N
●KONA
●KONA N Line
ヒョンデのEVも多かったです。私のマイカーであるKONAと、IONIQ情報館館長の辻榮さんが代車で乗ってきたKONA N LineからのV2L電気でポップコーンやコーヒーサービスをやってました。街であまり出会うことがないKONAが私と館長のほかに2台もいらっしゃったのに、うっかりお話しできませんでした。次はぜひ情報交換したいです。
【BYD】
●ATTO 3
●DOLPHIN
●SEAL
BYDも日本発売済みの3車種が揃い踏み。各1台だったのは少し寂しかったですかね。BYDオーナーのみなさん、次の機会には奮ってご参加ください。
【MINI】
●Cooper E/SE
MINI の Cooper E も2台。しっかり確認しなかったですが、1台はホットバージョンの「JOHN COOPER WORKS」だと思います。いいなぁ。
【FIAT】
●500e
Honda e の隣に500e。向かいの駐車区画はMINIで、キュートEV集結エリアになっていました。ステランティスのEVとしてはほかにDS3 CROSSBACK E-TENSEがいらしたかと思うのですが、写真を撮り忘れていたようです。
【ボルボ】
●C40
【アウディ】
●e-tron GT
メーカー別に分けられた区画に集まり始めたEVを早い時間に撮ったので、ボルボやアウディの他車種EVの方がいらしていたかも知れません。EX30やQ4 e-tron で参加した方いらしたら、コメントでお知らせください。
【メルセデス・ベンツ】
●EQA
●EQE
EQAとEQB、EQEとEQS の違いを、私は顔だけでは明確に判別できないことに気がつきました。ので、たぶん、です。エンブレム確認しておけばよかった……。
【BMW】
●i4
ブレーキキャリパーが赤ではなかったので、eDrive40 M Sport だと思います。改めて見ると、スポーティでかっこいいですね。
【マツダ】
●MX-30
これもまた、EVモデルなのかロータリーEV(プラグインハイブリッド)モデルなのか確認してませんでした。ごめんなさい。あと、写真を撮っていなかったですが、プリウスPHEVの参加者もいらしたと思います。トヨタ、bZ4Xは不参加だったかと。もし参加した方いらしたら、取材不足のお叱りコメントをお願いします。
テスラ、日産、ヒョンデ、ホンダなどのオーナーさんに比べると、BMW、メルセデス・ベンツ、ボルボ、ステランティスグループなど、おもに欧州ブランドはラインナップしているEV車種が多い割に、参加車種や台数が少なめだった印象です。各ブランドやEV車種については、オーナーズクラブで情報交換してらっしゃるという話もあまり聞きません。あくまでもマイカーとして普通にEVを選んでいる方が多いということなのかな、と推察しています。
EVライフの魅力を発信したい!
当日は私も顔見知りのEVオーナーの方々といろいろ情報交換などしつつまったり過ごしただけだったのですが、数人の方にお話しを伺いました。
集合時間よりかなり早めに会場到着。仙台から参加の高橋一雄さん。リーフから乗り替えたBYDのDOLPHINは、先月納車されたばかりだけど、すでに走行距離が2000kmを突破したとのこと。「仙台にBYDの正規ディーラーができたから試乗に行って。好きなだけ試乗して構わないと勧められたので、900km以上、たっぷり乗って気に入りました」と、購入を決めたそうです。
集まったEVのナンバープレートをザッと見た限り、最遠方級の参加者だったのではないかと思います。愛車のDOLPHINはバッテリー容量58.56kWh(一充電走行距離のカタログスペックは476km)のロングレンジ。急速充電も最大200A(おおむね90kW)の性能があるので、仙台=東京の往復にもまったく不安はないですね。
今までいろんなイベント会場などでお見かけしつつ、きちんと挨拶したことがなかったユーチューバーのEV Life Japanさん。「僕、顔出ししてないんですよねぇ」ということだったので、チャンネルのロゴでカバーさせていただきました。
ZE1 リーフNISMOと、日産アリアB6 Limitedと、日産アリアB9 e-4ORCE Limitedに乗りながら動画など情報発信を続けているイブジャ(仲間うちのニックネーム)さん。「こういうEVイベントは盛り上げたい。いろんな場所でEV情報を発信して、EVの良さをできるだけ多くの人に知ってもらいたいですね」という熱い思いを伺いました。EVの良さって、人に伝えたくなるんですよねぇ、なかなか届かないことも多いけど……。
KONAからのV2LでポップコーンとコーヒーサービスをやっていたIONIQ情報館館長の辻榮亮さん。自らオフ会などを主宰することも多い辻榮さんは、「首都圏、東京の近くで集まれるのがいいですね」と、今回の開催場所に賛辞を送っていました。EVsmartブログでレポートなどを紹介している「EV Summer Camp」は今年も開催する予定なので「そちらもよろしく!」とのことでした。
ちなみに、辻榮さんは日本で市販EVが発売された当初から活動を続けている「EVオーナーズクラブ」の新代表になることが決まり、新体制でさまざまな活動を展開しようとしているところです。
最後は、今回の「NEW YEAR EV MEET 2025」を主宰したEVごはんの石井啓介さん。クルマはスペック至上主義で語られることが多いけど、EVの魅力はライフスタイルまで変えてくれることにあり、「メーカーや車種の枠を超えてみんなで集まり、EVライフを発信したい」というのがイベントを企画した思いであることを強調。会場については「仕事で繋がりがあったオートバックスのご担当者に相談したら快諾をいただいて。いくつか候補店舗があったけど、駐車場の広さなどでスーパーオートバックスかしわ沼南に決めました」ということでした。
私自身、買いそびれていた洗車グッズをしっかり選んで買うことができたし、集まりやすい会場には大満足でした。
それにしても、こうして一堂に集まると日本で市販されているEV車種のバリエーションが増えたことを実感します。いろんな車種を愛する、いろんな方の思いがあって、日本のEV普及はいよいよここからが本番だと感じたのでした。「こういう集まりをこれからも続けていきたい」と石井さん。EVって、実際に乗って、使ってみなければ魅力に気がつきにくいところがあります。EVオーナーが集まり、EVの魅力を発信するイベントなどがあれば、EVsmartブログもできるだけ参加して、情報発信などに協力していきたいと思っています。
こんなことやるよ! っていう情報あれば、ぜひお知らせください。
取材・文/寄本 好則