2025年10月31日(金)~11月9日(日)まで「Japan Mobility Show 2025」が東京ビッグサイトで開催されます。29日の今日はプレスデー。乗用車関連各社のカンファレンスを巡り、電気自動車普及を応援するEVsmartブログとして気になった見どころを速報でレポートします。
自動車が電動であることは大前提になってきた感じ
「Japan Mobility Show 2025(JMS2025)」が東京ビッグサイトで始まりました。29日はプレスデー。朝から各社のブースで趣向を凝らしたプレスブリーフィングが行われました。先ほど、自動車メーカーの大トリとなったBYDのプレスブリーフィングが終了して、大急ぎでPCを開いて速報記事を書き始めました。
冒頭写真は、今回JMSで最も気になる1台といえる、BYDの日本専用軽乗用EV、その名も「RACCO(ラッコ)」です。
さて、気になったポイントを一気に書いていきたい、のですが、この後、某社取材予定が入っていて、まだ記事を書く時間が取れません。緊急措置で、まずは速報記事のベースを公開。取材終了後、できるだけ速やかに、随時、記事をアップしていこうと思います。
(数年前には、ロングドライブのリアルタイムレポートなんてこともやってたなぁと懐かしみつつ)
【仕切り直して速報です!】
ビッグサイトから三軒茶屋のオフィスに戻りました。今回のJMS2025、EV普及の足音が聞こえるような、EVsmartブログ的な見どころにフォーカスして速報レポートをお届けしたいと思います。
今日は、朝8時30分のトヨタグループを皮切りに15時終了のBYDまで、自動車メーカーのプレスカンファレンスが行われました。いくつかEVや電動化に大きくは触れないメーカーはあったものの、モビリティのカーボンニュートラル化はもとより、パワートレインの電動化はもう次世代モビリティの前提として社会の共通認識になってきたという印象でした。
内燃機関より電気モーターのほうが「乗り物として気持ちいい」から「電動化が大前提となるのは社会が進歩するための必然」ということを再確認できた感じです。
出展各社の見どころをチェック!
ここからは、プレスブリーフィングが実施された順番に、会場に行ったらぜひご自身の目で確かめてみて! と感じた出展車両を中心に、各社の「見どころ」を紹介します。
トヨタグループ

朝一番は、トヨタ、レクサス、センチュリー、ダイハツの4ブランド、まとめて「トヨタグループ」。会場の「南1-2ホール」はトヨタグループでひとりじめです。例年のことではありますが、ブリーフィングは大盛況。いやあ、すごい人でした。
IMV Origin

「Mobility for All」を目指し、「For All」とは言うものの、すべての人に向けた「最大公約数のモノづくり」なんかひとつもない。「誰かの助けになりたい」「誰かを笑顔にしたい」。必ず、誰かひとりの「あなた」の顔を思い浮かべて、そこを目掛けてつくっている。「あなた目掛けて」を続ければ、いつの日か「Mobility for All」に近づいていける。ということで、アフリカの農村に住む人々を目掛けて企画したというコンセプトモビリティ。
未完成のまま工場を出荷することによって「組み立てる」という仕事が生まれる。「このクルマに人を乗せるのか、荷物を載せるのか。載せる荷物は、箱なのか。そうでないのか」を決め、完成されるのはユーザーひとりひとりであるというアイデアを盛り込んだという説明に納得。
これも、EVだからこそのアイデアだと思います。
KAYOIBAKO

物流のための次世代モビリティ。段ボールに色々なサイズがあるように、KAYOIBAKOにもいくつかのサイズがあって、小さな箱はダイハツがつくり、大きな箱はトヨタがつくるとのこと。
佐藤社長によるトヨタとダイハツブランドの説明に続き、レクサスブランドはチーフブランディングオフィサーのサイモン・ハンフリーズ氏が登壇。センチュリーブランドは代表取締役会長の豊田章男氏がプレゼンテーションを行いました。

センチュリーブースは大混雑で入れなかったので、ダイハツブースで拝聴しました。
センチュリーはブランドの立ち上げを宣言って感じで、センチュリーというクルマがどの程度電動化されるのかといった詳細な説明はまだありませんでした。高級車ほどEVが有利だと思うので、ぜひ最高級のBEVを見せていただきたいと感じつつ。
ステッカーファクトリー

ダイハツブースで気になったのが、電気自動車の「e-ATRAI」をから給電するプリンターでステッカーをプリントしてくれる「STICKER FACTORY」。

コンセプトモデルのステッカープレゼントもあるみたいです。
BMW/MINI
西1ホール。ブースも並んで出展しているBMWとMINIブランドの見どころです。
MINI JCW ACEMAN E

MINIのブースには電気自動車のMINI JCW ACEMAN Eが展示されています。展示車はオプション込みで約688万円と高いけど、運転がとても楽しいEVです。
MINI Paul Smith Edition

MINIブランドで最大のトピックは、ファッションブランド「ポール・スミス」とコラボした「MINI Paul Smith Edition」の世界初公開でした。なんと、ポール・スミス氏がサプライズで登場。電気自動車の「MINI Cooper SE Paul Smith Edition」の価格は5,980,000円(税込)で、10月29日から日本全国のMINI正規ディーラーで注文受付を開始することも発表されました。
ポール・スミス氏が一般公開日にもゲスト出演するトークショーなどがあるかどうかは、確認し忘れました。たぶん、ないかなぁ。
BMW iX3

BMWが新世代コンセプトとして掲げる「ノイエ・クラッセ」初の市販モデルである電気自動車、BMW iX3をアジア初公開。プレスデーは壇上展示のみでしたが、一般公開日は新たな「BMWパノラミック・ビジョン」などのインテリアを確認できる、かも。日本導入は2026年後半予定。
三菱自動車
西1ホール。軽スーパーハイトワゴンの新型「デリカミニ」と「eKスペース」の発売開始。また10月30日から受付開始する新型「デリカD:5」を中心に訴求。
MINI Paul Smith Edition

冒険の素晴らしさと走る楽しさをお届けしたい! という思いを込めた、電動クロスオーバーSUVのコンセプトカー『MITSUBISHI ELEVANCE Concept(ミツビシ エレバンス コンセプト)』を世界初公開。
EVsmartブログ的には「コンセプトカーだけかぁ」「PHEVかぁ」って印象ではありました。
日産自動車
西1ホール。力が入っているのは新型「エルグランド」の公開という印象でした。エルグランドはICE車ですけど、最新のハイブリッドシステム「e-POWER」や電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が搭載されるなど、電動化技術を活かした進化を遂げています。
NISSAN FORMURA E

シーズン11(2024/2025)、「フォーミュラE」に参戦以来初めてドライバーズチャンピオンを獲得したGen3 Evo 23号車を展示。東京大会のパドック取材時より間近で本気のEVレーシングマシンを拝めます。手を触れないようにしてくださいね。
N7

中国で大ヒットしている電気自動車「N7」が展示されていました。日本導入計画などはまったくアナウンスされていないものの、TMSの来場者の反響が良ければ! なんてことがあるといいですね。
マイクラ

5月に欧州で発表された「MICRA(マイクラ)」を日本初公開。欧州ではバッテリー容量40kWhと52kWhの2グレードで、価格は2万8000ユーロ(約496万円)〜。もう少し価格を抑えて日本で発売できれば人気のEVになると思うのですが。
N7とともに、ブリーフィングでは日本導入についてのコメントはありませんでした。
EVの見どころは盛りだくさん
プレスデーのブリーフィングスケジュール。日産の終了時間はまだ10時55分でした。ここから東ホールに場所を移してさらに各社のプレスブリーフィングが続きます。すでにかなり長い記事になっていて、読むのも大変だと思うので、次のホンダ以降は「後編」記事で紹介することにします。
ジャパンモビリティショー2025、楽しみましょう!
取材・文/寄本 好則






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