中国の電気自動車ベンチャー『NIO』が200万回目のバッテリー交換を達成

中国の電気自動車ベンチャーである『NIO』はバッテリーをまるごと交換してしまうというサービスを提供しています。顧客にも好評を博しているようで、のべ200万台の交換を行ったことが注目されています。全文翻訳記事で詳細をお届けします。

中国の電気自動車ベンチャー『NIO』が200万台目のバッテリー交換を達成

元記事:NIO Completes Its 2 Millionth Battery Swap by Johnna Crider on 『CleanTechnica

人気の『パワースワップ』サービス

今週、NIOは累計でのべ200万台目の『パワースワップ』(=バッテリー交換サービス)を完了しました。場所は中国蘇州市にあるデリバリーセンターです。NIOは「自社コミュニティの信頼とサポート無しにこの成功は成し遂げられなかった」と強調しました。電気自動車のバッテリー交換サービスで成功している会社は他にはありません。

パワースワップ用ステーションはユーザーにかなりの人気を誇っており、3億9,600万キロメートルを超える距離分のバッテリーを供給してきました。最も頻繁に訪れたユーザーは654回のパワースワップを終え、最も長い旅をしたユーザーは中国内の67のステーションを訪れました。NIOは人口1人当たりの交換サービス率が高い都市トップ5をハルビン、北京、成都、海口、深圳としています。

NIOのパワースワップとは?

パワースワップは、NIOの『サービスとしてのバッテリー(BaaS=Battery as a Service)』ソリューションに不可欠の仕組みで、バッテリーの充電、交換、アップグレードが含まれます。特定のユーザーにとって、バッテリーを充電するよりも時間効率の良いソリューションとなっています。費用を払えばバッテリーのアップグレードも可能で、少なくともドライバーの立場からすると、バッテリーテクノロジーの進化を革新的に楽しめる方法です。

社はブログへの投稿で「私達はユーザーのニーズに応え、より便利なパワーサービス体験を提供するために、充電ソリューション設置のスピードアップを続けるようコミットしています。4月中旬までに NIO パワースワップ2.0(車両から降りることなくセルフバッテリー交換を行える施設)を配備する予定ですので、注目していてください」と発表しました。

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(翻訳・文/杉田 明子)

この記事のコメント(新着順)2件

  1. 日本はようやくサブスクリプション(サブスク)の概念が定着してきましたよね。残価設定ローンを一歩推し進めた契約体系とでもいうか。
    電池サブスク制ならば電気自動車の電池劣化への懸念は幾分払しょくされますよね!?…ただ問題はあまりに高額になった人件費や設備投資にあるわけで。自身インフラ系ガテン人間なんで想像に難くはないですよ!?
    それに電池の着脱いうても何分重たい装備なんで車体強度や金属疲労などの大問題が解決したとは言えまへんでー!現にテスラが電池交換式をあきらめてるやないですか!?
    理工系人間の思考としては興味深くとも現実見たら問題ありまくりですー。実験できるのは資金力豊富な地域の方々に限られる訳で…誰や日本を貧弱国家にした奴らは!?でてこーい!!

  2. バッテリーのアップグレードは激しく羨ましいです。
    日米欧では何故やらないのでしょう?車両本体の寿命が延びる分儲からなくなってしまうからでしょうか?

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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