イギリスで『テスラ』が電力会社としての事業開始を準備

電気自動車メーカーのテスラは、Megapackなど太陽光を使ったバッテリー事業にも注力しています。イギリスで電力事業者となるべく申請がされたとのニュースが報じられました。TESMANIANから翻訳記事をお届けします。

イギリスで『テスラ』が電力会社としての事業開始を準備

元記事:Tesla Is Seeking To Become Electricity Provider in UK
by  Eva Fox  on 『TESMANIAN

電気自動車会社が電力会社に

イギリスのテレグラフ紙によると、自動車メーカーのテスラが、イギリスで電力事業を始めるための申請をしました。

専門家は、電気自動車会社がイギリスで電力生産用のライセンス申請をしたことは、国のエネルギー事業の状況を揺るがす事態になり得ると予測しています。

業界筋によると、テスラは近年目覚ましい勢いでバッテリービジネスを構築し、その技術を以ってイギリス市場に乗り込もうとしています。

メガパック。画像はテスラ公式サイトから。

テスラはオーストラリアで3万世帯に電気を供給できる、世界最大のリチウムイオン蓄電施設を作り、豪電力市場で大成功を収めました。

専門家は化石燃料の使用が徐々に少なくなるにつれ、電力需要をコントロールするために将来は大型バッテリーが必要になると予測しています。

ライセンスを申請したもう1つの理由は、Autobidderプラットフォームの導入のためかもしれません。Autobidderは再生可能エネルギーの売買を仲介するプラットフォームとなります。

さらにテスラは電力サプライヤーである Octopus Energy とも連携を取り、電気自動車オーナー専用の料金プランを提供していきます。

InvestecのMartin Young氏は、「もしあなたが電気自動車を生産しているならば、電気料金プランを提供するのにも意欲が湧くことでしょう」とコメントしています。

(翻訳・文/杉田 明子)

【編集部注記】

テスラ社が南オーストラリアで展開する太陽光発電と『パワーウォール』を活用したVPP(Virtual Power Plant)事業については、『テスラの家庭用蓄電池「パワーウォール」がいよいよ日本上陸。劇的な安さと高機能で持続可能な社会実現へ!』という記事の後半でご紹介しています。

また、今年4月には、『ハワイアン・エレクトリックが1GWh近いバッテリー蓄電を計画。大半はテスラのメガパック』というニュースもありました。

自動車の常識だけでなく、電力供給のあり方でも先進的な提言とアクションを実行していくテスラから、ますます目が離せません。

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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