以下プレスリリース全文を日本語訳しました。
(グラフ画像はすべてJATOリリースから転載)
ヨーロッパ2019年2月期は去年の同じ月に比べて車の登録台数が1.3%落ちる
ヨーロッパの車市場では2019年2月に114万台の車両が登録されましたが、6カ月連続で車両登録台数が減少しました。これはヨーロッパ市場の大局として2月に多くの不安要素が見えたからで、例えばスペインでは政治的混乱の最中、登録台数が10%減り、オランダでは純電気自動車への税制の変更により全体の登録量が15%落ちました。スウェーデンとフィンランドの市場も、WLTPの導入への取り組みに難航し続けた結果それぞれ15%、11%の下落を見せました。
その逆に、ルーマニアでは、2018年第4四半期における政府の廃棄車両スキームが2019年第1四半期の車両増加に繋がり、結果として大きく36%の登録数の増加を見せました。デンマークも2月期に強い結果を見せ、EVとPHEVの登録台数増加により全体として8%の増加になりました。2018年2月期に比べてほぼ倍の量のゼロ・エミッション車両が売れたノルウェイでも同じ動きが見られ、テスラ社のモデル3とVWのe―ゴルフが一番売れた車両トップ2になりました。
テスラはモデル3の素晴らしい売り上げにより2月期でトップに輝き、純電気自動車とプレミアム中型セダンランキングを牽引
2月期で特筆すべきは、純電気自動車(BEV)の堅調な動きです。BEVの市場全体でのシェアは未だ1.9%に過ぎませんが、実際の登録台数を見ると92%増の20,000台になりました。BEVが登録車数全体の40%を占めるノルウェイや、7%のオランダで市場を牽引し続けました。ドイツでも需要が81%増え、これは2月期のBEV市場で最大のものとなりました。
これらの増加は、新しいモデル、特にテスラ社のモデル3の登場により説明ができるかと思われます。満を持して市場に投入されたこの車は、ヨーロッパ市場で発売後1カ月で1番売れた純電気自動車になりました。モデル3は、より高価で短い時間しか経っていないにも関わらず、日産リーフやルノー・ゾエ等の競合人気車種のセールスを早々に追い抜きました。JATOのグローバル・アナリスト、Felipe Munoz氏は、「通常新車が出てからこれだけの結果を出すのに4から5カ月かかることを考えると、モデル3の売り上げは驚異的なものです」とコメントを出しました。
もう一つ注目すべき点は、モデル3の2月の登録台数はほとんど個人によるものであり、新車登録は通常ビジネス用の大量登録が主力になるというトレンドを覆しました。さらに素晴らしい点として、モデル3は人気のベンツCクラス、アウディA4、BMW3シリーズを追い抜きヨーロッパで最も売れたプレミアム中型セダンという記録を2月期に打ち立てました。
「アメリカで見られたのと同じように、テスラはヨーロッパ市場も揺るがしています。その長期にわたる影響がどのくらい続くのかは、ドイツのプレミアム車両メーカー、ボルボ、ジャガーランドローバーがどれだけ迅速にこれに反応し、自分たちの中型電気自動車を投入できるかにかかっています」とMunoz氏は言います。
一方、市場のシェアとしては34%で安定しているディーゼル車の登録台数は2月にまた下落しました。内容としては、ドイツで8%の増加を見ましたが、これが2桁台で下落したイタリア、フランス、スペインそしてUKのシェアを補った形になりました。
コンパクトカー、中型車、多目的自動車の登録台数が大きく落ちる中、SUV、バン、スポーツカーの3つのカテゴリーだけがこの月に数を増やしました。SUVの登録台数は最大で10%、421,500台増えており、市場のシェアでは約37%になりました。小型SUVの登録数は13%の需要増加を受けて167,000台を記録し、コンパクトSUVは10%の需要増加で178,000台の登録数となりました。
VWはモデルランキングをゴルフでリードしましたが、ガソリン車の登録数で18%の下落、ディーゼル車の登録数で8%の増加を見ました。一方、VWのTロックはヨーロッパで1番売れたSUV車としてランキングを登り、ライバルのVWティグアンや日産キャシュカイ(日本未発売)より多く売れました。Tロックはオーストリア、ルクセンブルグ、オランダで1番売れたSUVになり、ドイツ、クロアチア、デンマーク、イタリアでは2番手になりました。
2月は新世代VWポロやフォード・フォーカスにも良い月になり、それぞれ3番目、6番目にヨーロッパで売れた車になりました。他には、オペルのコルサが古いモデルにも関わらず、13%の増加を見せてトップ10に入りました。
最新モデルの登録台数を羅列しますと、シトロエンC5エアクロスが3,810台、テスラモデル3が3,657台、プジョーリフターが3,190台、DS7クロスバックが2,110台、VWトゥアレグが1,684台、アウディQ8が1,458台、セアトタラッコが1,368台、ベンツCLSが951台、ジャガーIペースが891台、ジープラングラーが712台、キアプロシードが431台となっています。
(翻訳と文・杉田 明子)
2009年に太陽光発電が始まり10年立ち40円の充電が10円以下になり多くの太陽光発電保有者がEVを買う時代かきますEVの開発から目が離せません
江頭真彦
江頭さん、将に其の通りですよ!!
自宅は2013年にソーラー発電設備を設置、あと4年後にFIT(固定買取)が終了となるので今乗ってるi-MiEVをVtoHへ連結して家庭用蓄電池化する考えです。それまでに軽EVの新車種が出てほしいですがww
自ら開催したソーラー2019年問題の講座でもVtoH活用によるEV充電を訴求、過半数の方が興味を示していましたので間違いありません。
日産がリーフtoホームを売り出さなくなったのは残念ですが系統非連系だから致し方ないです…むしろこれから出てくるVtoH連系装置に期待したいですね。
逆に言えばソーラー発電設備つきの家庭は百万軒以上あり、うち8割の家庭がEVを1台買うとすれば最低80万台の需要が見込めます。中にはEV複数台になる家もあるでしょうからそれ以上見込めるというわけで。
昨年の大停電で困った家庭は新たにソーラー発電とEVをつけて不安定な配電線に頼らないことも考えているはずです。ただ情報があまりにも少ないためそれを知らせてメジャーにしていくのが我々EV乗りアーリーアダプター(初期採用者)の務めでしょう。
一ユーザーがブログにユーザーレポートを書くだけでも違いますよ。