テスラジャパンが、2025年6月30日までにModel 3(モデル3)の新車を購入すると、納車後3年間スーパーチャージャーでの充電無料、さらに自宅用充電器「ウォールコネクター」か外出先の普通充電で使う「モバイルコネクター」をプレゼントするキャンペーンを実施しています。CEV補助金は輸入車最高の87万円。テスラのEV購入を検討していた方には朗報です。
お年玉キャンペーンに続く大盤振る舞い
2025年4月1日から、テスラジャパンが「3年間のスーパーチャージャー無料特典+選べる充電器」と銘打ったモデル3購入特典キャンペーンを実施しています。6月30日までにモデル3の新車を購入(注文)すると、納車後3年間スーパーチャージャー(SC)による充電が無料。さらに、自宅用充電器「ウォールコネクター」か外出先の普通充電で使う「モバイルコネクター」のいずれかがプレゼントされます。

テスラジャパン公式サイトより引用。
テスラジャパン公式サイトの「ショップ」を確認すると、ウォールコネクター(GEN3)の価格は7万9200円。GEN II モバイルコネクター(ケーブル長は6m)が4万7500円です。
着実に拡充が進んでいるSC充電が3年間無料というのは魅力的な特典ではありますが、自宅ガレージに基礎充電環境があって「外出先であまり急速充電しないしな」という方に対してウォールコネクターのプレゼントを重ねて用意。さらに「いや、もう自宅ガレージに充電器あるし」という方にはモバイルコネクターをプレゼントするという、三段構えの太っ腹な特典です。
2025年1月、テスラジャパンではモデルYとモデル3の在庫車を購入して3月末までに納車されたら「SC5年間無料」のキャンペーンを実施していました(関連記事)。それが功を奏したのか、JAIAが発表している輸入車のブランド別販売台数(テスラは非公開なので「その他=テスラ」として推計)でも、2025年3月は月間1245台と久しぶりに1000台超え&過去最高の販売台数を記録しました。
すでに多くのアーリーアダプターがテスラオーナーとなった現状以降、テスラの電気自動車をさらに広げていくためにはEVの性能や充電についての知見が少なく、EV購入に不安を抱いている顧客層にアピールする必要があり、SC無料という特典によってEV(テスラ車)購入へのハードルを低くできたのではないかと思われます。

JAIA発表のデータから作成。
令和7年4月以降のCEV補助金はほぼ満額
3月28日に令和7年度(2025年度)「CEV補助金」車種別の補助金額が発表されました。「自動車分野のGX実現に必要な価値」というちょっとわかりにくい評価基準を基に、トヨタのbZ4Xは90万円、日産アリアは89万円など高額であるのに対して、アウディQ4 e-tronが66万円、BMW i4で65万円など輸入車の補助金額がやや低調な傾向です。
でも、テスラ車は全体に高評価。モデル3は、RWD、ロングレンジ、パフォーマンスの3グレードともにほぼ満額に近い87万円となりました。ちなみに、モデルY(現行モデル)はRWDだけは67万円で、ロングレンジとパフォーマンスはモデル3と同じ87万円の補助金が交付されます。
補助金額の審査内容は非公表なので推察するしかないですが、テスラ車が高評価になっている大きな要因は独自に整備しているSCネットワークへの評価によるものと思います。
テスラのリリースによると2025年1月現在、日本国内では125カ所、638基のスーパーチャージャーが稼働しています。チャデモ規格では出力150kW以上の高出力急速充電器整備がまだ脆弱なので、日本国内の超急速充電器の多くがテスラのSCという状況でもあり、その利便性は実際に使ってみると実感できるはず。
EV購入を迷っていた方にとって、手篤い補助金に加えて3年間SC無料などの特典付きモデル3は絶好の狙い目になることでしょう。
モデル3がその性能やコストパフォーマンスでオススメの1台であることは間違いありません。ひとつだけ『テスラの修理代はなぜ高い? 車両保険の料率クラスが最高の「17」になった型式も』という記事でお伝えしたように、車両保険が高い、ってのが気になりますが、自動車保険の料金は加入する方の等級などによっても違うので、そこはしっかり確認して検討してください、ということで。
テスラじゃないEVユーザーとして「3年間SC無料はシンプルにうらやましいな」と感じるトピックなのでした。
文/寄本 好則
※冒頭画像提供元:Tesla, Inc.
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