フォルクスワーゲンがノースボルトに約1兆5300億円相当のバッテリーを発注

フォルクスワーゲンが2021年3月15日に開催した『パワーデイ』で、2030年までに年間240GWhのバッテリーセル生産能力確保を目指すことを表明。この先10年分として140億米ドル相当のバッテリーセルをスウェーデンのノースボルトに発注したことが明らかになりました。『CleanTechnica』の速報記事を全文翻訳でお届けします。

フォルクスワーゲンがノースボルトに約1兆5300億円相当のバッテリーを発注

元記事:Breaking: Volkswagen Orders $14 Billion of Battery Cells from Northvolt by Zachary Shahan on 『CleanTechnica

140億ドル分のバッテリーセルを発注

今放送されているフォルクスワーゲンのパワーデイの中で、VWグループがノースボルトに140億米ドル(約1兆5,272億円)のバッテリーセルの発注をしたというニュースが飛び込んできました。セルはスウェーデンにあるバッテリー工場の「Northvolt Ett」ギガファクトリーから供給されます。

140億ドルの注文はこれから10年分の量で、当該工場の拡張も必要となり、新しい年間生産目標は40GWhとなります。

ノースボルトは他の顧客もすべて合わせると、全部で270億ドル(約2兆9,463億円)の注文を受けているそうです。

もう1つの注目すべきニュースは、VWグループが(ノースボルトとのジョイントベンチャーである)Northvolt Zweiを買い取り、ノースボルトへの投資をグループとしてさらに増やすということです。VWグループ・コンポーネンツ会長のThomas Schmall氏は次のように話しました。

「VWグループが欧州における自前のバッテリー生産量を増やす計画を立てているため、ノースボルトはザルツギッターにあるジョイントベンチャー、Northvolt Zweiの自社分を売却します。VWは同時にノースボルトのオーナーシップを増やします」

「VWはノースボルトとのコラボレーションとパートナーシップを深めていきます。ノースボルトは私達が電動モビリティに移行するにつけ、メインのバッテリーサプライヤーであり、将来的にはこのパートナーシップをさらに拡大するポテンシャルもあります」

今まさに行われているVWパワーデイではさらに多くのニュースが飛び出してきています。続報をすぐにお伝えします。

【編集部注】
VWのパワーデイについては『EVsmartブログ』でも独自の詳報記事を近日中にお届けする予定です。EV用バッテリーを巡って、世界では今何が起きているのか。昨日お届けした記事『電池サプライチェーン協議会設立~日本は電気自動車社会で生き残れるか?』も要チェックです。

(翻訳・文/杉田 明子)

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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