FIT終了に向け「テスラモデルS」と「AI 自宅充電器」を導入してゼロエミッションな環境を実現

千葉県松戸市の友田雅宏さん、妙子さんご夫妻は、2019年6月にテスラモデルSを中古で購入。自宅太陽光発電のFIT(固定価格買い取り制度)が2020年3月で終了するのに備え、パナソニックの最新充電器のシステムを導入し、太陽光の電力を電気自動車に賢く蓄える環境を構築しました。輸入車でも太陽光発電と連携可能な『AIソーラーチャージ』対応の充電器とは? 導入の経緯などをインタビューしてきました。

FIT終了に向け「モデルS」と「AI 自宅充電器」を導入してゼロエミッションな環境を実現

テスラなのに発電と連携が可能なの?

FIT終了に向けて、ニチコンが『トライブリッド蓄電システム』に対応するV2H機器を発売するなど、太陽光発電と電気自動車の連携が注目されています。友田さんご夫妻の決断も、2009年に新築した自宅太陽光発電のFITが終了、今まで48円/kWhだった売電価格が10円程度になってしまうことがきっかけでした。

とはいえ、友田さんが購入した電気自動車はテスラモデルS。V2H機器はニチコンなど数社から発売されていますが、テスラをはじめとする輸入車には非対応であることが明示されています。

では、友田さんはどのように「太陽光発電ー電気自動車」の連携を実現したのでしょうか。まず、その製品から紹介しましょう。

EV・PHEV充電器

ELSEEV hekia S Mode3(Panasonic)
2019年9月に発売された家庭用普通充電器の最新モデル。従来の出力3kWはもちろん、6kW充電(車両側が非対応のケースもあり)にも対応。次に紹介するHEMS(Home Energy Management System)機器の『AiSEG(アイセグ)2』と連携することで、翌日の天気予報などから発電量を予測して電気自動車への充電を自動的に制御する『AI ソーラーチャージ』を行うことが可能。

【商品情報】
パナソニック『ELSEEV hekia S Mode3』

HEMS機器

AiSEG2(Panasonic)
IoTやAIを活用して、電気自動車普通充電器のほか、エアコンやエコキュート、各種センサーなどさまざまな家電機器を制御。電気使用量などをモニターすることができ、家庭で使うエネルギーを効果的に節約するためのシステムです。分電盤など含めたシステムで導入します。ELSEEV(エルシーヴ)の連携対応機種とAiSEG2をセットで導入することで、自宅太陽光発電によるゼロエミッションな電力を電気自動車に賢く充電することができます。

【商品情報】
パナソニック『AiSEG2(HOME IoT)』

HEMS用の分電盤も設置。

充電用機器のコストは40万円程度でした

友田さんが導入した充電機器に掛かったコスト。まず、充電器のELSEEVは出力6kWでAiSEG連携タイプの希望小売価格は22万円(税別)。HEMS機器のAiSEG2のシステムも約20万円程度で「合計で40万円程度」だったそうです。

PCやスマホのアプリで電力使用状況の確認や機器の制御ができる。

輸入車でも連携OKのポイントは、普通充電口を使うから

ニチコンなどのV2H機器はテスラには対応していないのに、なぜ友田さんのお宅のシステムではOKなのか。ポイントは、ELSEEVが普通充電器であって、充電口の規格は「IEC62196-2 Type1」(=J1772)に準拠。つまり、急速充電口で繋いだ場合のCHAdeMOプロトコルという壁がないから、だと思われます。ただしV2H機器とは違い、モデルSに蓄えた電力を停電時などの自家消費に使うことはできません。

テスラの各車種はもちろん、BMW i3 やジャガー I-PACE、フォルクスワーゲン e-Golf などのオーナーで「自宅太陽光発電で充電したいけど、V2H機器が非対応で困っていた」という方も多いのではないでしょうか。友田さん自身、取材時は自宅充電器を設置したばかり。また、FIT終了までには数か月あり、現状ではモデルSに充電するより売電するほうが合理的ということで、まだ本格的な運用はしていないものの「人柱になって有効活用してみます」という心意気を聞かせてくれました。

ちなみに、設置されている充電器のロットナンバーは「190820-01」番。単純に解読してみると、2019年8月20日に生産された1号機、と思われます。工事の業者さんも「たぶん日本初の設置例じゃないかな」と興味しんしんだったそうです。

ちなみに、モデルSの電気を自家消費できないこともあり、友田さんは今「DIYで蓄電池を試作中」とのこと。起業して一般販売することも検討しているそうです。興味のある方は「Twitterから連絡してください」(雅宏さん)

エコ生活は起きたら顔を洗うのと同じこと

ご主人の友田雅宏さん。

ともあれ、モデルSと最新のAI普通充電システムを導入したことで、もともと太陽光発電を行っていた友田さんのお宅では、電気自動車をゼロエミッションで活用するための環境が整ったことになります。はたして、友田さんご夫妻は、どんな思いで、どのようにして現在のライフスタイルを作り上げてきたのでしょうか。

エネルギー(電力)自給率は100%以上

友田さんが現在のお住まいを新築したのは前述のように2009年のこと。まだ、東日本大震災が起きる前です。でも、プランニングの当初から太陽光発電を導入することは決め、屋根の勾配は日当たりの良い「南流れ」にして、発電に十分な面積が取れるよう、設計者に要望したそうです。

設置した太陽光発電パネルの出力は5.5kW。設置業者と相談の上、発電効率に優れたサンヨー(当時)製のパネルを選びました。予想していた発電量は年間5000kWh程度。性能にこだわったおかげで、設置当初の数年間は想定を上回る年間6000kWh程を発電してくれました。

10年近く経過して、ここ数年の発電量は年間5000kWh程度で落ち着いています。ご自宅の年間消費電力も5000kWh弱なので、事実上の「エネルギー自給率100%以上」をすでに達成できています。

取材当日の発電状況。

テスラ モデルS を購入したポイント

実は、住まいを新築した当時にも、電気自動車を購入して太陽光発電で充電したいという思いはもっていたそうです。

当時、24kWhだった日産リーフに試乗もしました。ところが「私たちはドライブが大好きなんですが、湯河原まで行ってみたら思っていた以上に大変」(妙子さん)だったために購入は断念。FIT期間中は電気自動車に充電するより売電したほうが合理的でもあることから「FITが終わる頃にまた考えよう。その頃にはもっといい電気自動車も出ているだろう」ということになりました。

10年が経ち、ついに「その頃」がやってきました。もともとスカイラインを乗り継ぐなど日産派だった友田さん。電池容量が増えたリーフにも再度試乗してみました。

「私たち夫婦は身長差が大きくて、妻も運転するのですが、リーフには『e+』でも電動シートの設定がありません。スカイラインには、インテリジェントキーに登録しておくと運転する人に合わせて自動でシートポジションを調整してくれる機能があったけど、当然それもできない。実質400万円もするクルマとしては、インテリアが物足りないなと感じたんです」(雅宏さん)

また、妙子さんがセダン好きということもあり、「セダンでEVを探すとなると、テスラ一択だった」(雅宏さん)のです。

予算は、充電設備を含めて700万円が限度と設定。モデルSの中古車とまだ日本発売開始前だったモデル3で迷ったものの「モデルSでAP2(オートパイロット装備のバージョン)以上」という条件に合ったクルマとの出会いが訪れて、今年6月に購入! という決断に至りました。モデルSが納車されるのと、モデル3の受注が開始されるのが、ほぼ同じだったそうです。

パナソニックの充電器にしたポイント

モデルSを購入して、いよいよ自宅の充電設備を選択する段階で、友田さんが見つけたのが新しい『ELSEEV』の「AIチャージ」の情報でした。システム全体の出費額は40万円程度。テスラのウォールコネクターを設置しても「10万円ほどは掛かる」ので、差額は30万円程度です。

でも、『ELSEEV』と『AiSEG2』のシステムであれば他の家電とも連携して省エネルギーが実現できること。また、ウォールコネクターではテスラ車しか充電できませんが、J1772規格対応の充電器なら、リーフなどほかのEVに乗った友人が遊びに訪れた際に充電することもできるし、自身が次に購入するEVがテスラ以外になっても使い続けることができると考えて選択しました。

エコロジーなライフスタイルを実践しているポイント

こうしてゼロエミッションのカーライフ環境を手にした友田さん。

そもそも、2009年当時にコストを掛けて太陽光発電を設置するあたり「もともと環境保全に対する意識が高いんですね」とお尋ねすると……。実は、ご主人の雅宏さんは「もともとはあまり環境のことなんて考えていなかった」のですが、奥さまの妙子さんが「社会活動に熱心だった両親の影響か、エコロジーなライフスタイルは当然のことだと思っていて」ということで、太陽光発電の設置もあまり迷うことなく決めたそうです。

ペットボトルなどゴミの分別は「朝起きたら顔を洗って歯を磨くのと同じ」くらい当たり前のこと。生ゴミは畑に入れて堆肥に使うなどの工夫をしてて「うちから出るゴミの量はほんとに少ないんですよ」(妙子さん)ってことらしいです。素晴らしい!

本領発揮は来年3月のFIT終了以降

今回のモデルS&充電設備導入で、雅宏さんが目指したのは「FIT終了後、売電するだけでなく余剰電力で電気自動車に充電してゼロエミッションなカーライフを実現したい」ということでした。

太陽光発電を設置する際には、細かくシミュレーションして「12〜13年で元が取れる」計算でした。でも、深夜料金が安い電力契約なので、今回の充電設備については「充電することで得られる売電との差額はせいぜい数円程度。たとえば1kWh@4円として、年間に2000kWh充電しても8000円、10年掛かって8万円ですから元が取れないことはわかっています。でも、ゼロエミッションを実現するための投資として価値がある」と思っています。

今はまだFIT期間が終わっていないので、AIチャージの実力をフル活用はしていません。

ひとつだけ気になっているのが「6kW充電の設定にしていると、太陽光発電の出力で足りない分を買ってきて、あくまでも6kWで充電してしまうこと。ソフトの設定でなんとかなりそうな気もするので、太陽光発電の余剰分だけを充電してくれるよう、改良されるといいですね」という点です。

来年の春を迎える頃、FITが終了した友田さんのお宅でどんなゼロエミッション生活が実現しているのか、また改めてレポートさせていただきたいと思っています。

友田さん、ありがとうございました!

(文/寄本 好則)

この記事のコメント(新着順)20件

  1. The Tesla Model S is a high-performance electric vehicle that has been designed to meet the needs of drivers who want to reduce their carbon footprint and switch to a more sustainable mode of transportation. The AI home charger, on the other hand, allows for convenient and efficient charging at home, making it easier for drivers to use their electric vehicles on a daily basis.
    By combining these two technologies, we can help move towards a future with fewer emissions and more sustainable transportation solutions. The FIT program can provide incentives for the adoption of these technologies, making it easier for consumers to make the switch to electric vehicles and sustainable energy solutions.

  2. 我が家は1998年に建設。 その当時まだ珍しいソーラーパネルを4キロワット設置。すでにパワコンは内部基盤の寿命で停止。パネルも発電効率は70%切っているそうです。 自家用車はリーフとエクストレイルディーゼル二台持ち。 この記事読んでテスラとリーフで自家給電体制してみようかと思いました。

  3. YASKAWA様

    ちなみに、コメントの後半にも書いておりますように、マツダの記事をぶつけて批判しているわけではないですよ。
    色々と情報をありがとうございます。とても参考になります。

  4. 一回にそんな金が出せないから、ガソリン車でいいや。金持ちのお遊びでしかない。

    1. 山本様、コメントありがとうございます!今は結構電気自動車も太陽光パネルも高額ですよね。太陽光パネルの価格は下がってきています。
      https://news.energysage.com/free-solar-panels-really-free/es-07-19_falling-cost-of-solar/

      電気自動車の価格は、同等性能のガソリン車より、2022年くらいを境に安くなると予測されています。あと数年ですね!
      https://blog.evsmart.net/ev-news/electric-vehicles-cost-parity-in-2022/

    2. 山本さま
      コメントありがとうございます。
      ガソリン車でいいというご意見。その通りです。全員が今すぐ電気自動車に変更する事こそエコではないです。買い替え時期が来たときに自分のライフスタイルでマッチする人が電気自動車に乗れば大丈夫だと思います。

      ただ、決してお金持ちの遊びではないと思いますが・・

  5. 製造、使用および廃棄に渡る長期的な視点な評価をするライフサイクルアセスメントを適用して、①と②比較してみたいのですが、なかなかデータを揃えるのは難しいです。
    ①電気自動車+太陽光発電システム+給電設備一式
    ②ガソリン車+ガソリン給油作業一式
    ある条件下では下記のような結果になります。

    https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/life/amp/190529/lif1905290028-a.html

    しかしながら、前提条件によっては結果は大きく変わるでしょう。
    例えば、上記①または②はどの国で製造、使用、廃棄された(る予定)か?製造国の発電における化石燃料使用比率はどの程度か?再生エネルギーで発電されたとしても、その発電所の製造、使用および廃棄にどれだけの化石燃料が使用されるか?そのうち上記①または②の製造に関わる化石燃料の使用量はどれだけあるか?などなど考えて比較をしてみると面白そうですが、非常に煩雑で難しいです(´TωT`)

    1. 海燕様、コメントありがとうございます。
      この有名なマツダさんの発言には大きな間違いが4つあります。
      1) 電気自動車のバッテリーの寿命を短く設定している。
      >>EVには16万キロでバッテリーを交換
      実際に最近の電気自動車では
      https://blog.evsmart.net/ev-news/tesloop-480k-km-battery/
      32万キロを走行している例もある。
      2) 電池製造に必要な排出のうち、半分は電力由来。これを、火力発電中心で計算してる。しかし、例えばテスラはネバダ州で生産し、今年中に再生可能エネルギー100%にすると発言。フォルクスワーゲンも電池製造の低炭素化を目指して、例えばNorthVoltは再生可能エネルギー比率の高いスウェーデンで製造することとしている。つまり、マツダさんの前提は実情に合っていない、机上の空論。
      3) マツダさんの計算は、現時点の発電電力構成比が変化しないことを前提にしている。しかし実際には、電池メーカーの再生可能エネルギー比率も高まるし、さらに実際に充電するのに使われる電力の再生可能エネルギー比率も徐々に高まり、電気自動車の排出は、新車だけでなくすでに販売済みの車両も含めて、減少していく。これだけで、10年間を見れば10%程度の誤差は余裕で出てくることになる。
      4) 電気自動車の排出は一生懸命計算しているが、化石燃料の排出は、なぜか化石燃料が自動車のタンクに入ったところから。その前に燃料は輸送され、その前に原油から精製され、その前にまた海を渡って輸送され、陸を輸送される。さらに、油田はずっと同じ油田を使い続けるわけではなく、移動しながら掘り進め、またシェールなら地下に水を流し込んで原油を吸い取り、海底油田なら掘削して吸い上げ、上手く出てきたらタンカーで陸に運び込む必要がある。これらの排出は全く計算されていないばかりか、毎日、継続的に排出するものである。

      じゃこのような記事をメディア()に書かせる人は上記を知らないか、というとそんなことはありません。つまり、上記のことなどは一般人は気づかないだろう、という前提において、意図的に触れずに記載しているわけです。
      もちろん、あまり重要なことでないなら、触れる必要はありません。しかし今回のような議論を行うに当たり、上記の4点を1つでも無視するなら、結果が逆になってしまうほどなわけです。

      特に化石燃料に利害関係のある記事や企業の広報は、注意してみていかなければなりません。

    2. 海燕さま
      コメントありがとうございます。
      Yasukawaさんとほぼ同じ事になりそうですので詳細なコメントは控えさせていただきます。
      今後ともよろしくお願いいたします

  6. この記事個人的に大変興味深いです。我が家は太陽光発電を導入したばかりで、10年後のFIT終了に向けて羅針盤となると思います。是非継続取材お願いします。
    V2Hも興味あるのですが、通勤等で毎日乗ってしまうと普段の充電はどうしても深夜電力になりますよね。例えば趣味クルマとしてテスラロードスターのようなクルマを普段家に置いてV2Hで家の電気を太陽光で賄うというのはどうなんでしょうね。

    1. コメントありがとうございます
      返信遅れまして申し訳ございません。
      10年後にはまた違ったFIT卒業後の道があると思いますが、ご参考になれば幸いです。
      3月からは我が家もFIT卒業になりその後にはまた何かしら発信できればと思いますのでよろしくお願いいたします。
      個人的にはV2Hは良し悪しが有ると思っています。
      向く家庭、向かない家庭がある上、導入費用に見合うかがかなり怪しいと感じており、もっと安価になるべきと思っております。
      災害対策は考え方なので、その人に合ったものが結果V2Hであれば問題無いと思いますが、安い買い物ではないので慎重に検討するのが良いのではないでしょうか・・

    2. 友田様
      返信ありがとうございます。
      我が家は2004年にオール電化住宅を都内に新築しました。当時太陽光発電は大変高額で3kwで300万以上、元を取るのに30年掛かるという状況の為、検討対象から外しました。
      去年売電価格26円の時に7.5kwで契約し、築15年の為、屋根に乗せる前に外壁や屋根塗装を行い、やっと今月から売電が始まったばかりです。パネルも安くなり、7年で元が取れるので決断しました。
      今回蓄電池はまだまだ高く検討から外しましたが、テスラパワーウォールが発売されていて、施工実績等の情報があったら検討したかもしれません。
      10年後は間違いなく私の通勤用か妻の通勤用のクルマのどちらかはEVになっていると思うので、今後の展開を大変楽しみにしています。

  7. 太陽光発電を含む、再生可能エネルギーは永久機関では無い。

    消耗品は必ず存在し、ステラを買わずに車が不要な都市部で集まって生活する方が一人辺りの環境負荷は低い。

    思い込みで自然を破壊し、ソーラーパネルを設置する前に色々考えるべきものは多いと思う。電気は買う方が環境にも優しいです。

    別の話とし、川が決壊した場所に並ぶソーラーパネル、防災を害し地域再生に途方もない環境負荷を与える事が実際にある。それを考慮するとメリットは見えない。

    発掘に多大な環境負荷を発生する希少なリチウムを5〜10年で交換とか、ソーラーパネルや電気自動車はお金に余裕がある人の道楽としか思えない。

    環境を犠牲にして嗜む趣味だとすると、地球にも社会にも優しくないと考察します。

    更に日本の場合、日中の消費電力をカバーする為、夜間電力が過剰生産される。

    その事実を無視し、供給過剰な日中電力しか産まず管理費を増やし高額で買い取らせるとか倫理に欠陥がある様にさえ感じる。

    様々な対策費用に使われるべき費用をソーラーパネルを持つ一部の組織や個人の利益供与に使う最悪の民主党政治が終わるのは素晴らしい。

    今後も効率的に皆が幸せになる世界を考えて行きましょう。

    1. 中川様、コメントありがとうございます。

      >>太陽光発電を含む、再生可能エネルギーは永久機関では無い

      ほぼ永久的に、エネルギーを取り出すことができます。例えば水力発電。
      宮城第一水力発電所は1904年から稼働しています。今年は115年目ですかね。太陽光パネルは30年くらい。実際にそれくらい稼働実績があります。誤りはいけないことだと思いますよ。

      >>車が不要な都市部で集まって生活する方が一人辺りの環境負荷は低い

      間違いです。都市部は無駄なエネルギーを多く使用しています。地下や巨大なビルの空調、あちこちにあるレストランやコンビニ、自動販売機への物流。さらに通勤時間は満杯でも、実は反対方向はあまり人の乗っていない電車。大量に消費される、加工食品やファーストフード等のゴミ。明らかに、都市部より、地方の方がサステナブルであると言えます。だから都市がだめだという意見ではありません。単に比較すると、都市部は無駄なエネルギー、モノの、一人あたりの消費が多いです。

      >>自然を破壊し、ソーラーパネルを設置する

      PVを設置するのは一回で済みます。あなたが使用している化石燃料は、誰かが毎日、世界の何処かで、今日も明日も、我々が死ぬまで、採掘され続けています。化石燃料の採掘は自然破壊ではないのですか?石炭は山を崩します。シェールは地盤沈下を引き起こし、海底油田は海洋汚染の原因になるのでは?我々は日々、その恩恵を受けていることを忘れてはなりません。

      >>電気は買う方が環境にも優しいです。

      間違いであることはおわかりいただけますね。

      >>川が決壊した場所に並ぶソーラーパネル

      そのようなPVの設置方法は不適切だと思いますが、さて、具体的には何%のPVがそのような設置方法となっているでしょうか?
      https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/newenergy_hatsuden_wg/pdf/014_01_00.pdf
      こちらの資料をご覧ください。2018年7月の水害で、被害地域の太陽光発電所の被害は2%でした。

      >>発掘に多大な環境負荷を発生する希少なリチウムを5〜10年で交換

      電気自動車の電池は8年も保証があるのですよ。その間は交換不要です。最初の量産電気自動車は三菱アイミーブ。今年で10年ですが、まだ普通に走っていますね。それ以前に、同時期に軽自動車を購入した方は、毎日、自然を破壊して採掘した化石燃料を消費し、そしてアイミーブより多くの温室効果ガス、そして住宅街で、花粉症の原因となるPM2.5を排出し続けていたわけです。どちらが環境に悪いでしょうか。

      >>供給過剰な日中電力しか産まず管理費を増やし高額で買い取らせる

      そうですか?データで見てみましょう。
      https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/shared/img/77scv-2fnqera2.png
      トータルでは16%を再エネが占めていますね。
      https://www.isep.or.jp/archives/library/11271
      2時間値では四国電力で100%、九州電力でも96%にも達していますね。その分化石燃料は節約できています。昼間の需要の多い時間帯に、太陽光が役に立っています。また夜間は今はほとんどベースロード(原子力、火力、水力等)になり、電気が余らなくなってきていますので、夜間電力の価格は高くなりました。
      おっしゃっていることと、真逆ではないでしょうか?

      ここまで間違ったことを書かれましたので、流石にきちんと反論いただければと思います。データを持って、ご説明ください。

    2. 中川様
      コメントありがとうございます。
      こちらも次回取材を経て言わせていただきますが、一点だけここで反論させてください。
      >環境を犠牲にして嗜む趣味だとすると、地球にも社会にも優しくないと考察します。
      仮に電気自動車や太陽光発電が環境を犠牲にして嗜む趣味だと肯定させていただいたとして、中川様は環境を犠牲にして利便を取ることは一切なさらないでしょうか?
      スマートフォンを家族で2-3年周期で交換していたりはしませんか?
      家族3名3年周期だとして年に1度程貴重な資源を使って高価な5万から10万円するチウムイオン電池を使った電子機器は無駄だとお考えで、せめてフィーチャーホンをお使いでしょうか?
      また、ご友人や上司などゴルフなどを嗜まれる方へも同じようにあなたは「環境を犠牲にして嗜む趣味をしている」と諭しておいででしょうか?
      匿名性の高いネットの記事にだけ反論されているのでしたら、そこは自己満足の世界ですので、どうか是非「環境を犠牲にして趣味を楽しんでおられる方全員」にご自身の意見をぶつけてください。お願いいたします。

    3. 中川さま、コメントありがとうございます。

      >今後も効率的に皆が幸せになる世界を考えて行きましょう。

      まさに、おっしゃる通りだと思います。縄文はサステイナブルで素敵な時代だったと思いますが、私たちが縄文の暮らしに戻ることはできません。いかにして「脱炭素」のテクノロジーを実現し、地球とともに持続可能な方法を見つけていけるか。私自身は、再生可能エネルギーや電気自動車は、そのための有効な回答のひとつだと思っています。

  8. ある記事の写真を見て、電動化がエコなのか疑問日思う。電動化に必要な素材を採掘する場所、こんな環境でやってるのかと思ってしまった。机上でしか考えない研究者。モーターとバッテリーを作る際に環境を悪くしているのなら、意味がないように思える。

    1. 吉田様、コメントありがとうございます。
      ガソリン車にも貴重な資源は使われています。それに忘れてはならないのは、電気自動車を作るために必要な資源は一回。でもガソリン車を動かすためには、継続的に原油を採掘し続けなければなりません。地上も掘って、設備を建てますし、シェールなら大規模に地下に水を流し込み、海底なら海底に穴を開けて掘り続けます。

      更に、今後再生可能エネルギー率が少しでも上がった場合、販売済みのすべての電気自動車のCO2排出は減少します。ガソリン車の排出は、一度販売されたら減ることはなく、車の寿命の間、続くことになります。

    2. 古田様
      貴重なご意見ありがとうございます。
      この記事で取り上げていただいた友田と申します。

      実名と大雑把ではありますが住所が公開されている私からコメントすると不都合もありますが、この取材を依頼してくれたYasukawaさんが反論いただいていること、また吉田様自身が疑問に思っているとのことでしたので、太陽光発電と電気自動車の組み合わせがなぜ環境に良いと考えて導入に至ったかを次回以降また取材いただいてもらおうと思います。
      その際にまたコメントいただければと思います。
      よろしくお願いします。

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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