【動画あり】日産アリアB6 limitedとテスラモデル3パフォーマンスの電費を比較してみた!【神奈川→名古屋同時走行】

2022年5月14日、名古屋で開催された「テスラスーパーサミット2022」にEVsmartとして協賛・展示を行うため社用車のアリアとモデル3で向かうこととなりました。関東→名古屋をこの2台で移動するならばということで、ついでに道中の電費比較を実施。その結果アリアB6 limitedが6.6km/kWh、モデル3パフォーマンスが5.8km/kWhとなり、重量・空気抵抗的に不利であるSUVタイプのアリアのほうが優れた電費となりました。

詳細な様子は動画をご覧いただくとして、記事ではポイントを解説していきます。

動画はこちら!

海老名SA下り~清水PA下り

海老名SA下りを2台とも同じタイミングで出発。アリアはプロパイロット、モデル3はオートパイロットをオンにして走行しました。前車の有無によって空気抵抗に差が出てしまうことも考慮し、適切なタイミングで前後を入れ替えつつ清水PAを目指しました。もちろん車速は2台とも同じになるよう微調整しながらの走行となりました。

海老名SA下りから清水PA下りの区間は108km走行し、電費はアリアが6km/kWh、モデル3が5.5km/kWhという結果に。高速巡行時のアリアは電費の良さが際立ちます。

清水PA下り~長篠設楽原PA下り

この区間の電費はアリアが6.7km/kWh、モデル3が5.9km/kWhとなり、やっぱりアリア優位に。高速道路の継ぎ目を乗り越えたときの突き上げ感はモデル3とは比べ物にならないくらいマイルドで運転中のロードノイズもかなり静かなのでとても快適にロングドライブすることが可能です。モデル3はスポーツセダンなので足回りが固いのは当然ではあるのですが、それを加味しても結構バタつきます。

検証当日は雨が降っており気温は20℃。この区間、悪天候のため時折プロパイロットが無効となるシーンがありました。すぐに自動復帰する為そんなに問題には感じていなかったのですが、次の区間ではほとんどプロパイロットが使用できなくなるという事態に……。

プロパイロットは天候に左右されやすい

5月13日の天気予報を気象庁HPで確認すると1時間当たりの降水量は3mm程度。これくらいであってもかなり頻繁にプロパイロットが解除されてしまいました。山間部の走行なので局所的に雨が強くなったり弱くなったりを繰り返しましたが、けっして前が見えなくなるほどの土砂降りというわけではありません。

同時にモデル3を運転していたドライバー石井氏によると、モデル3は一度も解除とならず、常に安定していたとのこと。電費の良さはアリアに軍配が上がりますが、悪天候時の運転支援性能はモデル3優位のようです。私自身2019年からモデル3ロングレンジを所有していますが、雨で車線が見え難い時でも割と安定して運転支援が継続されることに慣れていたので、頻繁に手動運転を強いられるアリアには少し戸惑いました。

言い換えれば日産は安全寄りに機能を制限していて、テスラは少々強引といったところでしょうか。

長篠設楽原PA下り~名古屋

雨で手動運転を強いられつつも目的地に到着しました。電費はアリアが7.1km/kWh、モデル3が6.1km/kWh。海老名から名古屋までのトータル電費はアリアが6.6km/kWh、モデル3が5.8km/kWhとなり、最初の予想通りアリアのほうが優れている結果となりました。

区間車種電費
海老名SA下り
清水PA下り
108km
アリアB6 limited
モデル3パフォーマンス
6km/kWh
5.5km/kWh
清水PA下り
長篠設楽原PA下り
110km
アリアB6 limited
モデル3パフォーマンス
6.7km/kWh
5.9km/kWh
長篠設楽原PA下り
名古屋
84km
アリアB6 limited
モデル3パフォーマンス
7.1km/kWh
6.1km/kWh
トータル
海老名SA下り
名古屋
302km
アリアB6 limited
モデル3パフォーマンス
6.6km/kWh
5.8km/kWh

降雨によってかなり運転支援は制限をされましたが、アリアの電費・乗り心地・静粛性・積載性はモデル3に比べてかなり優れています。視界さえよければプロパイロット2.0でロングドライブが手放しで行えるアリアは万人にお勧めできるEVであると確信した1日でした。

(取材・文/テスカス)

この記事のコメント(新着順)16件

  1. EVの良さに魅了された一人です。航続距離は選ぶ要素の一つでしょうけれど、そこを語りすぎる日本には少し疑問があります。ガラパゴスと揶揄される日本市場は、結果的にあらゆる分野で他国に先を行かれて今の状況です。
    「日本製が1番」「日本スゴイ」という考えは危うい。
    アリアは良いクルマだと思います。確かに前面投影面積が大きい車の電費が良いのはスゴイ。
    ただし、車の価値観という意味では、テスラは単なる移動手段ではないと感じています。OTAでいかようにも変化する中身がそれを物語っています。
    ギガキャスティングという製造のイノベーションもテスラから始まりました。
    現在の技術にこだわりすぎていると、レガシー技術のしがらみがない海外勢に追い越せないほどの差をつけられてしまうのではないかと心配です。
    話がそれましたが、日本メーカーには頑張って欲しい。

  2. 電費が悪くてもスーパーチャージャーで充電できるモデル3、チャデモのアリア、ここにも言及欲しいですね 日本の課題は充電設備の遅さだと思います 64kwリーフに乗ってますがスーパーチャージャーに比べると充電効率がわるいですよね…国産EVはまだまだ前途多難だと思います

    1. おっしゃる通りだと感じます。
      以前チャデモとスーパーチャージャーでこんな検証をしているのでよろしければご覧ください。山形→東京までのドライブをチャデモのみで充電した車両と、スーパーチャージャーのみを使って充電した車両の到着時間を比較しました。
      https://blog.evsmart.net/tesla/model-3/chademo-vs-supercharger-network-comparison-with-tesla-model-3/

  3. 小雨?でプロパイロットが解除されることとオートパイロットが解除されないことは同列に語らないほうがいいような気がしますねぇ…。
    単に感情論やストレスではなく、どちらがより安全なのか、ではありませんか?

    1. さめ 様、コメントありがとうございます。
      実際に運転してみると、その違いが良く理解できると思います。

  4.  後発のEVらしく「デカいのに電費がが良くて乗り心地が良い」というしっかりとアピールポイントを持ったアリアと、凄まじい走行性能を持ちつつアリア+15%位の電費で走るモデル3パフォーマンス。どちらも大変素晴らしい車と思います。

  5. 電費はEVにとって熱い話題ですね。航続距離に直結しますから。
    電費が悪いと充電回数が増え、所要時間が増します。急ぐ旅では致命的な問題になる事があります。アリアのように高速電費が良ければ急ぐ旅には強い味方です。
    今回のような同条件での直接比較はEVに乗っている人にも、これから買おうとしている人にも非常に有用だと思います。
    出来たらモデルY vs. アリア、アイオニック5 vs.アリアなど「読者のための企画」をもっとやっていただきたいです。

  6. なんか怒ってる方が複数いらっしゃるがアリアの方が前方投影面積は絶対に大きいんだから二駆と四駆くらいのハンデはあってもいいでしょうよ
    テスラが1番じゃない検証結果は気に入らないんですかね

  7. 私は現在LEAF 40kWhユーザーです。
    初代の中期24kWhモデルが(頑張って)7.3km/kWhくらいだったのに対して
    40kWhは頑張っても7kmにはなかなか届きません。
    なのでバッテリー容量の増加とともに、電費は下がるものと認識していましたが
    今回のアリアの結果はとても良いですね。

    テスラはかつてユーザーレポートに、高速道路で3km台という記事を読んだことがあります。
    その頃からは随分と改善しているようですが、まだまだ歴史ある自動車メーカーが強い部分は色々と残っているように思いました。(ちょっと安心?しました)

  8. 電費の悪いパフォーマンスではなく、シングルモーター搭載のモデル3とモデルYあたりで一緒に比べたら如何ですかね?

  9. アリアB6 limitedはモデル3RWD またはモデルY RWD と比較して欲しかった。
    160kW 2WDと410kW 4WDの電気自動車を比べるのはちょっとアンフェアです。

    ガソリン車で言うとV4ターボ車とV8ターボ車の燃費を比較する事と一緒です。
    アリアの燃費が良いのが当たり前ですね。

    B9 e-4ORCE limited vsモデルY P
    B6 limited vs デルY RWD
    電費を比較してみください!

  10. ※計算間違いをしたので訂正します(最後の部分)。
    アリアB6 limitedは2WDでモデル3パフォーマンスは4WD。通常、同車種の場合4WDは2WDより電費は劣るので、この場合も同じ2WDあるいは4WDで比較すべきではないでしょうか。ちなみに、2WDであるモデル3スタンダードレンジプラスのカタログ電費は6.7km/kWh、モデル3パフォーマンスは5.36kWhです。2WDのほうが1.25倍ほど優れているので、この場合の2WDに換算したモデル3の電費は5.8km/kWh☓1.25=7.25km/kWh程度ではないでしょうか(海老名SA下り名古屋の場合)。
    重量は2車種とも1900kg程度。空力性能を示すCD値は、アリアB6は0.297、モデル3パフォーマンスは0.23。CD値を10%小さくすると燃費は約2%向上するといわれています。モデル3パフォーマンスのほうが6.7%優れているので、仮にアリアB6がモデル3パフォーマンスと同じCD値だとすると電費は6.69m/kWhとなります。つまり、7.25km/kWhと6.69m/kWhなので、2WDで電費を比較するとモデル3のほうが優れているということになります。

  11. 単純に2駆と4駆を比較して、2駆はやっぱ電費は良かった、ということ?
    車重比でアリアが+100キロ弱でしょうか。
    0-100加速が3秒台の車と7秒台の車との電費比較。
    遅速アリアが良いのは当然で、この比較の意味が素人には良くわかりません。申し訳ないが・・・。

    1. 318T様、コメントありがとうございます!

      >遅速アリアが良いのは当然

      私の経験則ではあるのですが、街乗りでは確かにハイパフォーマンスカーのほうが電費や燃費は悪くなります。ちょっと踏むだけですぐ大きな電力を消費できてしまうからですね。
      しかし今回は高速道路の巡行で、かつ二人で同時に走行することで、飛ばしたり急加速したりなどのいわゆるスポーツっぽい運転(!?)ができない環境でのテストです。またできる限り自動運転を使い、コンピューターが考えるスムーズな運転というものを実行してもらっています。
      モデル3の後輪用PMSRMモーターは2017年開発。アリアのEESMモーターは2021年。テスラもどんどん改良していますが、日産も凄いということだと思います。EESMについてはこの記事が分かりやすいです。明電舎からも論文が出ています。
      https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06971/

      また今回のテストではボディサイズが全く違います。例えば同一年式のテスラのモデル3とYでは
      https://www.fueleconomy.gov/feg/Find.do?action=sbs&id=45011&id=45018
      131MPGと122MPGですから、7.4%もモデル3のほうが電費が良いのです。これは正に空力の差で、空力は全面投影面積xCD値で表されるのですが、SUV型ですと全面投影面積が大きいため、必ずその分だけ(軽く10-20%とか)空力は悪化します。高速走行においては、空力の悪化分=電費の悪化分となります。

  12. どスタンダードなB6

    スポーツセダンを比べる時点で悪意を
    感じます。

    比べるならスタン+とでしょ。

  13. アリアの電費の良さには驚きました。40Kwhのリーフよりも良いかもしれませんね。ただ、今回はモデル3パフォーマンスとの比較でしたので、2駆同士でモデル3RWDと比較すると、モデル3のほうが多少良いのでしょうかね。モデルYの電費がどのくらいになるのか興味があります。

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この記事の著者


					畑本貴彦

畑本貴彦

1986年生まれ。福岡県出身。テスラモデル3注文を機にテスラに関する情報を集めだすも、日本語での情報が少ないことに気づき、2019年からテスラ専門ブログ・フォーラム「テスカス」を立ち上げる。

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