【2021年2月4日追記】
ポルシェジャパンが、NEW『Taycan』の予約受注を1月28日から開始しています。日本での価格は、1171万円〜となっています。
後輪駆動のベースモデルを発売
2021年1月20日、ポルシェは『タイカン』のラインナップを拡大して、ベースモデルといえるNEW『Taycan』を発売することを発表しました。
今までラインアップされていた『Taycan 4S』『Taycan Turbo』『Taycan Turbo S』はいずれも前後にモーターを搭載したAWDでしたが、NEW『Taycan』は後輪駆動となります。
搭載する電池容量は2タイプが用意され、標準の「パフォーマンスバッテリー」は総容量79.2kWh、オプションの「パフォーマンスバッテリープラス」が総容量93.4kWhとなります。一充電航続距離は欧州WLTPでそれぞれ最大431kmと484km。実用に近いEPA換算推計値は、それぞれ約384km、約432kmです。
各モデルの基本的な仕様を比較しておきます。
ポルシェ『タイカン』仕様比較
Taycan | Taycan 4S | Taycan Turbo | Taycan Turbo S | |
---|---|---|---|---|
UK価格 | £ 70,690〜 | £ 83580〜 | £ 115,860〜 | £ 138,830〜 |
日本円換算 | 約1004万円 | 約1145万円 | 約1646万円 | 約1972万円〜 |
日本導入価格 | 価格未定 | 1448万1000円〜 | 2023万1000円〜 | |
最高出力 | 300 kW(408PS) 350 kW(476PS) | 390kW(530PS) 420kW(571PS) | 500kW(680PS) | 560kW(761PS) |
0-100km/h加速 | 5.4秒 | 4.0秒 | 3.2秒 | 2.8秒 |
最高速度 | --- | 250km/h | 260km/h | 260km/h |
駆動方式 | RWD | AWD | AWD | AWD |
電池容量 | 79.2kW 93.4kWh | 79.2kW 93.4kWh | 93.4kWh | 93.4kWh |
日本での価格を予想するために、すでに発売されてコンフィギュレーターが使えるイギリスのウェブサイトを確認してみました。『Taycan 4S』が日本円換算で約1145万円に対して、NEW『Taycan』は約1004万円と、約140万円お手頃です。日本での『Taycan 4S』の価格は1448万1000円〜なので、イギリス同様の価格差になるとすれば約1300万円〜程度になるのではないかと予想できます。
UKのサイトで、「パフォーマンスバッテリープラス」のオプションを選ぶといくらになるか確認しようと思ったのですが、どこで選べばいいのかよくわかりませんでした。試しに日本のウェブサイトで同様に「パフォーマンスバッテリープラス」があるはずの『Taycan 4S』で試してみようと思ったのですが、これもやっぱり発見できず。今日は遅くなってしまったので、後日、改めてポルシェジャパンに確認してみます。
アップデートした新機能を最初から搭載
グローバルのプレスリリースには、今回発売されたNEW『Taycan』には「モデルイヤーの切り替え時に他のバージョンで導入された新機能が最初から搭載されている」ことがアピールされています。具体的な機能として紹介されているのは「充電ケーブルを接続するだけで、カードやアプリを必要とせず認証や課金支払いができる「プラグアンドチャージ機能」です。ただし、これは欧州CCS(コンボ)規格の急速充電器でのことであり、日本導入モデルは日本発のチャデモ規格となるので、当面、「繋ぐだけで認証&課金」の機能は利用できないと思われます。
また、最大充電出力がパフォーマンスバッテリーモデルで225kW、パフォーマンスバッテリープラスモデルで270kWと紹介されてもいますが、これもまたコンボ規格での話。
日本に導入される『タイカン』は最大150kWのチャデモ充電に対応することになっていて、今回のNEW『Taycan』も最大150kW対応となるはずです。ポルシェジャパンでは、全国のポルシェセンターなどに150kWという高出力の急速充電器設置を独自に進めています。このあたり、ポルシェとテスラ以外の輸入車EVは、各メーカー独自の充電インフラ整備はやや手薄。ジャガーやアウディは販売拠点への急速充電器設置を進めてはいますが、車両が大容量であるものの、急速充電の最大出力は50kWに抑えられているため、設置しているのも50kW出力の充電器です。
いずれにしても、チャデモ規格の高出力急速充電にしっかり対応しているのはタイカンの強みです。テスラの各モデルも独自展開するスーパーチャージャーでは100kW以上、モデル3については最大250kWでの急速充電が可能ですが、チャデモ規格の急速充電器に接続する際は最大50kWに制限しています。つまり、90kWや150kWといった高出力のチャデモ急速充電に対応しているのは、日産リーフe+(最大70kW程度)と、タイカンのみ。しかも、タイカンを90kW器に繋ぐとしっかりほぼフル出力で充電されることを私自身すでに確認しました。
要するに、今、日本市場で発売されている電気自動車で「チャデモ高出力器の性能を存分に活用できるのはタイカンだけ」とも言えます。日本の急速充電インフラのあり方に一石を投じる意味でも、ポルシェ『タイカン』はエポック(画期的)なモデルとなっていくことでしょう。
ノルウェーでポルシェの販売が2倍以上に!
グローバルのプレスリリースで印象的だったのが、「Successful year for the Taycan」と見出しを立てた最後の一文でした。2020年。世界のユーザーに2万台を超えるタイカンをデリバリーして、「タイカンが成功した年」だとしています。
ことに、ノルウェーではタイカンがポルシェ全体の販売台数の70%を占め、ノルウェーでのポルシェの販売台数を2倍以上に飛躍させたというのです。
ポルシェジャパンからも、タイカンをオーダーしたユーザーさんには「初めてのポルシェ」である方が多いと聞きました。リリースでは「ポルシェはタイカンによって全電気時代のスタートを成功させた」と自己評価しているように、タイカンが優れた電気自動車であることによって、エンジン車時代とは異なる新たなユーザーを惹きつけているのです。
もちろん、私もタイカンの魅力に惹きつけられている一人です。ああ、もう少し値段とサイズ(ことに横幅)がコンパクトなタイカンがあれば……、と。
(文/寄本 好則)
今は昔、EVが数年前話題に出てきた頃、将来は皆同じクルマになってしまうかと失望したものでした。
ですが、今回、Porsche Taycan Popup Harajuku にて試乗して、まったくの杞憂であったことに気づかされました。
これまでのBEVの常識を覆す、全くの新しいポルシェでした。
全てが素晴らしく、文句がまったくないほど感動しました。
特に素晴らしかったのが回生ブレーキで、愕然としました。
所詮、大衆を相手にしている日本メーカーでは遥かに及びませんね。
そういった意味では車両価格はある程度仕方ない、というか高価であった方が良い、いやむしろこれでもバーゲンプライスでは?
とは言え、地価が安く広い庭の一軒家住まいで出掛ける目的地の駐車場が広い、という郊外生活者では問題がないのでしょうが、都会のマンション住まいでは、なにせ充電設備が問題となるし、2m近い横幅では駐車場を優先した目的地を選択しなくてはならなることは問題点でしょう。
まあ、ポルシェのオーナーになるべくヒトは、ネットなどの一部の浅学者がひがむ様に、都会でも一軒家で充電できて生活範囲は幅広駐車場を持つ施設というセレブでしょうから、問題ないと予想はされますが。
ただ、ディーラーに聞くと、予約者すべてがそういう訳でなく、リセールバリューのためか所有に満足するためか、基本、距離を乗らないので、週末ディーラーでお茶しながら充電すれば近所で乗る分には事足りるので何も問題ないと考えている人が多いようです。
私個人的には、スポーツカーは走らせてナンボと思ってますから、高低差があり且つ寒冷地の軽井沢までのワインディングを東京から何とか無充電で走り抜けて欲しいし、スーパーマーケットの立体駐車場にも気軽に停めたいので横幅をせめて1900mmに抑えたクルマを出して欲しい。
通りすがり氏に同じくクルマの横幅問題に悩まされてるアイミーブ乗りですー。一戸建在住でも行き先の道路が狭かったらアウトやでーホンマ。
そもそも日本の道路は路地が多く、昭和時代の漫画を見てても大きなクルマがすれ違えへん道は今もザラに残ってます。それも市街地ほどそれで一方通行だらけになってますやん。外回りの仕事でどんだけ頭使うたやら。
5ナンバー死守で売れた車いうたら90年代のスバルレガシィツーリングワゴン!!他社がバブル景気で車幅を広げて3ナンバーになってたのを横目に、開発主管はディーラー顧客の意見「狭い道でも安心して走れるクルマを」を取り入れ3代目まで日本ガラパゴスの車幅1.7m以内をキープ、それで売れてたんですよ!?そのレガシィワゴン廃盤も車幅広げたあと人気無ぅなったからですやん。
僕は他人の意見にあまり共感できまへん…ただこの文面は共感できた。
理由は数値を連想できたから…自身理工系でIQ148(MENSAレベル)やから共感する場所も違うし合理的な話ばっかであんま感情論あれへんですから。