ジャパンEVラリー白馬2015へ参加:充電計画編

ジャパンEVラリー白馬2015に参加するための充電計画編です。EVsmartブースにキャンペーンのお土産(車載スマホホルダー)と「のぼり」を持っていきます。

ジャパンEVラリー白馬2015へ参加:充電計画編

電気自動車/PHEVのお祭り「ジャパンEVラリー白馬2015」が今年も白馬で開催されます。今年はEVsmartで協賛させていただき出展することになりました。ラリーは2015年7月18日なのですが、当然関係者は前日集合。私はモデルSで向かうので、なるべく他の方の迷惑にならないよう、時間とルートを外して計画します。
充電計画!?ガソリンでも走行できるPHEV(プラグインハイブリッド車)と異なり、EV(電気自動車)の場合は充電に時間がかかるため、食事や休憩の合間に充電ができるよう、簡単な計画を立てる必要があるのです。プラグインハイブリッド車とEVの違いについてはこちら

目次

  1. 白馬:中央道経由かそれとも上信越道経由か
  2. 行きのルート
  3. ホテルでの目的地充電
  4. 帰りのルート

白馬:中央道経由かそれとも上信越道経由か

電気自動車の充電施設最初に決めなければならないのは、どちらの高速道路を通って白馬に向かうかです。実はどちらも距離的にはほとんど差がなく、私は金曜日に会社のオフィスを出発する予定ですので、所要時間もあまり変わらないと予測しています。あえて言えば、中央道経由の場合229km高速を走って一般道を50.4kmの計281km、上信越道の場合は232km高速・16.9km有料道路(白馬長野有料道路)・一般道路を26kmの計280kmですので、一般道を走行する距離が短い上信越道のほうが楽にたどり着けそうな気がします。
高速道路上の充電器は、以下の通りです。

道路名SAPA名出力区間距離累積距離
中央道+長野道石川PA(下り)40kW 1基39.239.2
EXPASA談合坂(下り)40kW 2基3271.2
双葉SA(下り)50kW 1基62.8134
諏訪湖SA(下り)50kW 1基59193
梓川SA(下り)50kW 1基33226
関越道+上信越道三芳PA(下り)44kW 1基46.646.6
高坂SA(下り)40kW 1基18.565.1
嵐山PA(下り)40kW 1基15.480.5
上里SA(下り)44kW 1基26.5107

!!そうなんです。上信越道経由にすると、わずか東京から107km、全行程の38%で高速道路上の急速充電器は最後になってしまうのです。しかしこれがポイント。今回はおそらく、電気自動車/PHEVのラリー参加者や関係者は中央道経由になるであろうことを予測して、逆に上信越道を選択します。急速充電器のあるSAPAでは適宜休憩を取りますが、上里SAの日産細型44kW急速充電器はモデルSの場合25kWに出力が制限されてしまいますので避け、嵐山PAで休憩したくなればすることにします。

行きのルート

Mädels im CabrioモデルSの航続距離は実電費でおおよそ380km。目的地のHakuba47までは無充電で余裕で行けてしまいます。しかし今回は電気自動車のイベント。現地にはかなりの数の電気自動車が集まることが予想されますし、現地近辺で充電すると混雑が予想されます。
※現地には急速充電器と普通充電器が設置されます。
さてモデルSでの充電計画のポイントは、200-250km走行ごとに休憩というもの。嵐山PAでは休憩しない可能性が大です。すると東京から200km以遠で1回休憩ということになりますが、できれば高出力の急速充電器で充電したいところです。イメージ的には、ここで大目に充電しておき、イベント中は会場周辺の急速充電器は使用せず、帰りも白馬周辺を離れてからできるだけ短時間充電し、東京にギリギリで帰ってくるパターンを狙うことにします。

東京から200kmで上信越道、、ということになると、長野県東御市(とうみし)近辺!すると東御市中央公民館の50kW急速充電器がズバリ条件にマッチします。これよりもっと白馬方向に近づいてもよいのですが、なかなか50kWというのがありません。高速はいったん東部湯の丸ICで降りることになります。
※モデルSの場合、コンビニ等によく設置されている20kWの充電器と50kWの充電器では、料金は同じでも、30分間で充電できる電気の量が2.5倍になるので、充電時間も2.5倍違います。出来る限り短時間で充電を完了させるため、低出力の充電器は極力使用しないようにしています。例えば100km走行できるための充電時間は、20kW充電器では66分、50kW充電器では26分となります。

そこで今回の充電計画の最初の休憩スポットはこの公民館とします。この周辺にいくつかお店もあるようですので、徒歩範囲でちょっと遅いランチのお店を探すことにし、ここでの充電時間を45分間とします。もちろん次の充電待ちが発生したら30分で切り上げ、逆に充電待ちが発生せずランチも食べ終わらないようなら45分と言わず60分でも充電します。
ここからHakuba47までは80kmあまり。これも一気に行けるはずなのですが、公民館であまり充電できなかった場合のバックアップかつ、地元の特産品などを仕入れる目的でもう1回短時間の休憩を計画します。

次にルート上にある急速充電器は信州松代ロイヤルホテル30kW道の駅中条25kW公式サイト)。道の駅のほうが面白そうという理由でここを2か所目の休憩スポットとします。ここでは15分くらいでざっと土産物店を見てHakuba47に向かうことにします。

ホテルでの目的地充電

コンセントを抜く女性Hakuba47と宿泊予定のホテルは少し離れています。そこで道の駅中条からいったんホテルにより、チェックインを済ませてからHakuba47に向い、テント設営などを行ってからまたホテルに戻ります。
ホテルにダメもとで問い合わせてみたところ、専用回路の100Vコンセントをお借りできるとのこと!今回は2泊の予定ですが、1泊目の夜に10時間、2泊目の夜は12時間くらいは車を停めておけそうなので、100km走行分以上は充電できそうです。このような目的地での充電を目的地充電もしくはデスティネーションチャージングと言いますが、これから目的地充電対応のホテル・旅館が増えるととても便利になりますね。以前の山形行きのように、旅館2軒泊まって2か所とも普通充電器が設置されていたこともありますので、だんだん増えているのかも知れません。

ホテルでは100V充電となりますが、100Vの場合、以前購入したプリウスPHV用の100V充電ケーブルを使って充電し、最大は100V12Aの、1.2kWとなります。もし回路に余裕がなく電圧降下が発生(=屋内配線のどこかで熱が発生)すると、9Aに下がってしまいますので0.9kWとなります。こればかりは先方の設備の状況によりますので、あまり期待せず、運を天に任せることにします。

帰りのルート

EV(電気自動車)の充電看板帰りは行きと同じルートを逆向きに使ってもいいのですが、せっかく白馬まで来たので、高速に乗る前に安曇野あたりで少し観光して帰ろうかと思います。皆さんより少し早めに出発させていただき、道の駅アルプス安曇野ほりがねの里公式サイト)が食堂もあるしスーパーも広いし充電器も30kWということで、ここで走行可能距離を280kmまで充電して帰路につくことにします。

道の駅アルプス安曇野ほりがねの里からは、休憩はするけど高速の充電器はあてにしないで、長野道→中央道と帰ることにします。とはいえ帰った翌日も少し走行するかも知れませんので、テスラスーパーチャージャーのあるグランドハイアット東京まで、232kmを一気に走行してしまい、そこで少し充電して帰宅することにします。夏場なので10%の余裕を見て255km。安曇野出発時点で280km残っていれば、約25km走行可能距離が残る予定です。モデルSでは、最後の1桁kmまで走行可能距離を「あて」にすることができます。急にゼロになったりしないので、余裕を持って計画できます。これも、ガソリン車にはないメリットと言えるかも知れません。

それではいつものように、今回は計画時点でのデータを公開します。

1日付出発地到着地走行可能距離実走行距離
27/17(金)東京(残380km)東御市 中央公民館158km201km
3(充電)(45分)326km
4東御市 中央公民館道の駅 中条260km59.2km
5(充電)(15分)288km
6道の駅 中条宿泊予定のホテル253km31.2km
7宿泊予定のホテルhakuba47224km25km
8hakuba47宿泊予定のホテル195km25km
9(宿泊&充電)(10時間)249km
107/18(土)宿泊予定のホテルhakuba47220km25km
11hakuba47宿泊予定のホテル191km25km
12(宿泊&充電)(12時間)255km
137/19(日)宿泊予定のホテル道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里221km30km
14(充電)(30分)288km
15道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里グランドハイアット東京25km233km

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					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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