三郷にも開設で合計基数は410基に

7月、所沢のファミリーマート駐車場に国内コンビニ初のスーパーチャージャー（SC）が設置され「80カ所で400基が目前」とお伝えしました（関連記事）。あれからほんの約1カ月、8月4日に大阪-上本町SCの8基がオープンし、テスラSCの設置基数が「404基」となって、日本国内400基の大台を突破しました。8月9日には埼玉県三郷市にもSC（6基）がオープン。8月9日現在、日本国内のSCは82カ所で410基となっています。

8月8日には、テスラジャパンがXの公式アカウントで「400thスーパーチャージャー記念イベントをテスラストアで開催」とするTweet改めPostを投稿。8月12日（日）〜25日（土）まで、国内8カ所のテスラストアで試乗すると「スーパーチャージャー400基記念アイテム」をプレゼントするキャンペーン実施を告知しています。

あなたのお気に入りのテスラ スーパーチャージャーはどこですか？✨

400thスーパーチャージャー記念イベントをテスラストアで開催https://t.co/dFvJqWY9m5 pic.twitter.com/BnowR2J2Zt

— Tesla Japan (@teslajapan) August 8, 2023

対象となるテスラストアは以下の店舗です。

●テスラ新宿（東京都新宿区）
●テスラセンター板橋（東京都板橋区）
●テスラセンター千葉稲毛（千葉県千葉市）
●テスラ おおたかの森（千葉県流山市）
●テスラ ラゾーナ川崎プラザ（神奈川県川崎市）
●テスラ名古屋栄（愛知県名古屋市）
●テスラ心斎橋（大阪府大阪市）
●テスラ福岡（福岡県福岡市）

プレゼントがもらえるのは「平日の試乗のみ」「お一人様1回限り」とのこと。また、公式サイトからの試乗予約が必要なのでご注意ください。

1カ所平均で5基のストールを設置

テスラのSCには、現在では最大250kW出力の「V3」というタイプの急速充電器を中心に、4基以上の複数台設置されるのが標準になっています。現在の数を確認しても、82カ所で410基なので、平均すると1カ所に5基のストールが設置されていることになります。

1カ所に1基だけ設置するチャデモ規格の急速充電ステーションでは、EV車種や台数の増加に伴って「充電待ち」が深刻な課題になっていますが、複数台設置されているSCで充電待ちが発生することは多くありません。

チャデモの公共充電器のような1回30分の制限はありません。でも、V3チャージャーの場合が250kWと超高出力で、テスラ車はバッテリー温度管理のマネジメントが優れているので、おおむね小一時間もあれば「ほぼ満充電（おおむね80％以上）」に回復します。

充電プラグをインレット（充電口）に挿しこむだけで充電が開始され、認証＆課金まで完了する「プラグアンドチャージ（PnC）は当然。逆に、充電終了後も区画に車両を放置していると一定時間経過後からペナルティ的な課金が発生する仕組みを備えています。

今、北米ではこのテスラの充電規格を北米充電標準規格（NACS）として、大手自動車メーカーのEVが採用する動きが広がっています。急速充電はEVの性能の一部として、ユーザー本位の利便性を高めてきたからこそのことと言えるでしょう。

EVユーザー的な思いとしては「日本もNACSに統一されるのが便利」とも思いますが……。チャデモ規格でさらなる経路充電インフラを拡充するのであれば、PnCへの対応や合理的な従量課金、放置へのペナルティなどの仕組みはぜひとも早く実現してほしいところです。

ここにきてさらにペースアップしているテスラのSC拡充に祝福と賛辞を贈りつつ、スーパーチャージャー関連記事のアーカイブでも紹介しているリストを最新情報に更新しておきます。

全国のテスラ「スーパーチャージャー」リスト

取材・文／寄本 好則