テスラがスーパーチャージャー設置サイトオーナー募集中〜神奈川湘南SCもオープン

モデル3が販売急増中のテスラが、神奈川県で2カ所目となる神奈川湘南スーパーチャージャーをオープンしました。また、公式サイトには「スーパーチャージャーのサイトオーナー」を募集するページを新規に開設。日本国内での自社電気自動車専用充電インフラ拡大を加速しています。

テスラがスーパーチャージャー設置サイトオーナー募集中〜神奈川湘南SCもオープン

湘南は2基設置の都市型スーパーチャージャー

上海ギガファクトリー生産のモデル3を大幅値下げ、日本自動車輸入組合(JAIA)の発表によると、国内販売台数を公表していないテスラ車を「others」と仮定して、2021年3月の「乗用車/普通」の新規登録台数は586台。前年同月が44台なので「実に13倍以上に増えている!(と推定できる)」ことがいくつかのメディアで驚きをもって報じられていました。

日本を走るテスラ車が増えれば、充電スポットのニーズが高まります。2021年4月7日、神奈川県で2カ所目、全国で28カ所目となるテスラ専用の高出力急速充電ステーション『スーパーチャージャー 神奈川 湘南』がオープンしました。

場所は神奈川県藤沢市の巨大ショッピングモールである『テラスモール湘南』の屋上駐車場です。スーパーチャージャー(SC)の最大出力は120kW。設置基数は2基です。原則として1カ所に4基以上のSCを設置しているテスラですが、都市部の利便性を高める場所で、何らかの制約がある場合には2基という選択もあるようです。2基設置のSCステーションは、東京-六本木(グランドハイアット東京)、東京-丸の内(パレスホテル東京 ※バレーサービスのみ提供)に続き、国内3カ所目となります。

4月19日の東京新聞『「東京脱出」した人はどこへ? 23区からの転出者が増えた市区町、調べました』という記事で1位に輝いていた藤沢市。テスラオーナーもきっと増えていることでしょう。

テスカスさんの記事より引用。

神奈川湘南SCへの『アクセス方法と注意点』について、モデル3オーナーのテスカスさんがブログで詳しく紹介してらしたので、リンクを貼っておきます。

スーパーチャージャーを設置するサイトオーナー募集

さらに、4月になってテスラジャパンが公式HP上に『あなたのビジネスをスーパーチャージ〜スーパーチャージャーのサイトオーナーになりませんか?』と題したページを開設しました。

【関連ページ】
スーパーチャージャーのサイトオーナー募集ページ

店舗や施設オーナー、責任者に向けてSC設置場所提供への協力を呼びかける内容で、申し込みフォームも用意されています。チャデモの急速充電器設置は基本的に設置施設の負担が必要ですが、スーパーチャージャーはテスラが設置して管理するので、文字通り「場所の提供」だけでOKのはず(立地などによって条件が異なる可能性がないとはいえません)。

ただし「テスラが設置」だからこそ、申し込んだからといって必ず設置されるわけではありません。このページでは「理想的なスーパーチャージャーサイト」として「8台以上の駐車スペースに加えて、レストラン、カフェ、ショップ、トイレ、Wi-Fiなどの施設やサービスを備えた、テスラ オーナーをおもてなしできる環境です。設置場所の選定は、市場拡大によるニーズだけでなく、交通量のあるルートや人気スポットなどが考慮されます」と紹介されています。

ちなみに、各国のSC整備はどのようになっているのか。テスラウェブサイトのマップ表示で、まずは日本の状況を見てみましょう。

まだスカスカな印象ですね。

アメリカでは、SCが1000カ所を超えています。また、1カ所に10基以上設置されているステーションがたくさんあります。

中国でもSCの整備は加速。3月10日には、中国内のSCステーションが760カ所、設置基数は6000台を超えたことを、AFPBB(Xinhua News)が伝えています。

どのあたりの施設が申し込むと実現しやすい?

国土の広さが違うとはいえ、アメリカや中国の地図と比べて日本はまだスカスカであることがわかります。では、具体的にどのあたりの「施設」が申し込むと、SC設置が実現しやすいのか、テスラの充電インフラ計画担当者になったつもりで、いくつか想像してみました。

●世田谷区や吉祥寺あたり

集合住宅が多い東京では、拠点充電代わりのSCニーズも高いはず。東京近郊にもまだ隙間はあります。

●羽田や成田の空港パーキング

空港にはあってもいいと思うし、テスラ車預かって充電サービス、なんてのも素敵です。

●小淵沢とかの八ヶ岳南麓

山梨県は甲府にありますが、レジャー客が多い八ヶ岳南麓にはSCがあってもいいですね。小淵沢の大きな施設は、ICからのアクセスも抜群です。

●軽井沢や白馬村

同様に、信州の軽井沢や白馬村など世界に通用しそうなリゾート地にも設置されてて欲しい。

●兵庫北部や福井東尋坊とか鳥取砂丘あたり

大阪・神戸などからの休日ドライブ先にもなる関西圏の日本海側。わが郷里である養父市あたりも、北近畿豊岡自動車道が通ってるからチャンスあるかも。道の駅ようか但馬蔵さん、ぜひ手を挙げてみてください。ついでに、25kW出力の既設チャデモQCを、eMPとか東光高岳の新しい高出力なヤツに置き換えてくれると最高です。

●伊勢や熊野、南紀白浜

人気観光地が多い紀伊半島も空白地帯になっています。

●米子や出雲

中国地方の日本海側にも1カ所くらいは欲しい感じです。

●高知市や松山市

四国も今は鳴門のみ。道後温泉とかにあると素敵です。

●熊本や鹿児島

四国と同様に九州も現在は福岡のみ。南の方にも欲しいですね。

●北東北や北海道

秋田、青森、そして北海道など。日本の北側はまだまだSC空白地帯です。

●全国のNEXCO

急速充電ニーズが最も高いのは高速道路のロングドライブ時。現在は一度高速を下りてアクセスするSCが多いけど、各地のNEXCOがSC設置者として名乗りを挙げてSAPA内に設置、ってのは、まあ無理なんでしょうねぇ。それに、テスラ専用のSCより、チャデモQC高出力器の複数台設置が先、ですね。

ちなみに、新潟、郡山、金沢、飯田、神戸などすでに計画中のSCステーションは、テスラウェブサイトの『スーパーチャージャー ステーション一覧』で確認できます。

デスティネーションチャージャーも

いずれにしても、SC設置場所選択の条件に「市場拡大によるニーズ」があるので、そのエリアでテスラ車オーナーが増えると設置されやすくなる、とも言えます。ぜひSCを誘致したい! と希望する施設オーナーさんは、まず自らがテスラ車を購入して周囲にもススメまくる、という方法は案外有効かも知れません(あくまでも想像です)。

また、高出力急速充電施設であるSC設置のハードルは高めですが、テスラでは同様に目的地充電設備であるデスティネーションチャージャー(交流200Vの普通充電設備)の設置パートナーも募っています。さきほど想像したエリアの宿泊施設とか、デスティネーションチャージャーの認定設置事業者に手を挙げてみる(設置費用負担はケースバイケースかと思います)のもオススメです。また、晴れてテスラチャージャーを設置できることになったら、併せてチャデモとか、テスラ車以外のEVが充電できるコンセントや普通充電器を備えてもらえるとさらに素敵だと思います。

それにしても、モデル3の販売急増に加えて自社充電インフラ拡充の推進。電気自動車におけるテスラの独走が、日本でもますます加速している印象ですね。

(文/寄本 好則)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. 初コメ失礼します。
    3月末にギガ上海モデルのモデル3を無事納車しEVライフをスタートしました。
    本サイトは良くお世話になっており、ICE車からの乗り換えのきっかけの一つになりました。
    愛知在住で、岐阜県側から北アルプスの登山口にアクセスするにやや不便を感じていますので高山辺りにあると有難いですね。観光の拠点としてもSC整備されると良いなとおもっております。SCが増えるほど一気に便利になっていきますね。

  2. 群馬県在住で高崎SCまで10km圏ですが、今まで利用したのは一回だけ(購入時のお試し利用)です。
    去年は山形県の月山まで何度かロングドライブをしましたが利用するのはもっぱら高速道路上のチャデモでした。宿泊先にデスティネーションチャージャーがある確率も極めて低いので普通充電器のあるホテルを選んでいます。
    現状でSCはテスラ車を運転することが目的のドライブかICE車のガソリンスタンド的な利用以外あまり役に立ちません。逆に高速上のチャデモは本当にありがたい存在です。

    テスラ車が一般化する上で絶対必要なのは高速上のSCですが、規制があって難しいようですね。自動車業界との関係もあるのでしょうか?そんなことが足枷になっていると日本のEV普及はますます遅れますね。

  3. 寄本様

    記事拝見致しました。
    記事内でご指摘の通り、但馬地方にも一箇所欲しいですね。京阪神から鳥取へ抜けるには現在の分布では心許ない印象です。
    寄本様の故郷は養父市との事ですが、私お隣の朝来です。和田山ICの近くに土地でもあれば申請したいところですが、そうもいかず。
    先見の明のある経営者の方が申請して下さるのを期待しております。

    1. ひまじん さま、コメントありがとうございます。

      私としては高校への通学路途上でもあった八鹿氷ノ山IC、道の駅但馬蔵に奮闘して欲しいところ。トンネルが延びるまでは9号線へのアクセスがスムーズな山東ICを使ってて和田山IC周辺はよく知らないので、Googleマップで調べてみたら、、、

      「竹田城道の駅」とやら。国交省公認の道の駅ではないようですが、駐車場の広さやアクセスは「さすが但馬!」の余裕っぷり。ホスピタリティでは但馬蔵に分がありそうだけど、お盆とかは但馬蔵の駐車場、けっこういっぱいになってるし。和田山は北近畿道と播但道のハブでもあるし、全国区の知名度を得た竹田城も近い。うーん、やっぱり八鹿は和田山に勝てないのかぁ……って。w

      ぜひ、テスラに申し込んでみて欲しいですね。あ、向かいの「ラーメン希望軒」でもいいです。どちらの店も、めでたくSC設置されるなら24時間使える外トイレはぜひ増設してください。

    2. ストリートビューで見ると懐かしいですね。
      和田山ICは播但道の合流もありますし、やはり八鹿より有望じゃないかと笑

      和田山ICの近くにあったファミリーマートには元々チャデモ20kwが設置されていたみたいですが、最近潰れてしまったようです。
      あの土地はIC出て50m程度ですから、オーナーさんさえ前向きであればかなり可能性を感じる立地です。期待したい所です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

執筆した記事