【動画あり】テスラモデルXにトーイングヒッチを取り付け

トーイングヒッチ(牽引ヒッチ)は、車で自転車やスキー・スノボ等を後部に搭載して走行したり、トレーラーを牽引するのに使う部品です。今回はこのトーイングヒッチをモデルXに取り付けてみました。

テスラモデルXのトーイングヒッチ

牽引(けんいん)ってそもそも部品の名前から分かりにくいですよね。牽引には以下の部品が関わってきます。

  • ヒッチメンバー
  • ヒッチレシーバー(トーイングヒッチ)
  • ヒッチキャリアやトレーラー

日本車ではほとんど純正部品のない牽引システムですが、テスラを含む米国車では非常に一般的な装備です。
ヒッチメンバーとは、車体にボルトオンする部品で、牽引するためのコネクター部分を、シャーシに固定するための機構となります。テスラではこのヒッチメンバーのことを「牽引パッケージ」という名前のオプションとしてラインアップしており、テスラモデルXではサービスセンターで装着が可能です。牽引できる荷重は、22インチホイールで1.5トン、20インチホイールでは2.2トンまで可能です。ヒッチメンバーは取り付けると、ほとんど車外からは見えない状態になります。

テスラモデルXのトーイングヒッチ
テスラモデルXのトーイングヒッチ
ヒッチレシーバー、またはトーイングヒッチというのは、車と後述するヒッチキャリアやトレーラーを接続するコネクターとなる部品そのものを言います。米国式の場合、これは1.25インチまたは2インチの二種類があります。私のモデルXは2インチです。この形が独特で、米国式は正方形の穴になっており、欧州式は丸いボールの形になっています。
日本車のヒッチメンバーには、ヒッチレシーバー(トーイングヒッチ)が最初から溶接されていて、取り外しができないものが多いです。

このヒッチレシーバー(トーイングヒッチ)に、ヒッチキャリアやトレーラーを接続します。ヒッチキャリアとは、地面に接することなく、ヒッチレシーバーに下向きの荷重をかけた状態で、荷物や自転車、スキーやスノーボードなどを運ぶ荷台です。サイズが小さければ普通免許で運転が可能ですが、荷物を積載した状態で、ヒッチキャリアや搭載している荷物の横幅が車体の横幅をはみ出してはならず、ナンバープレートもはっきり見える状態に積載しなければなりません(日本独自ルール)。

トレーラーはご存じの通り、タイヤの付いた荷室であり、車とヒッチレシーバーで連結して一緒に走行します。連結した状態で前から後ろまでの長さが12m、トレーラーと積載している荷物の合計重量が750kg以下なら、普通免許でも運転が可能。それ以上はけん引免許が必要となります。

今回取り付けたのはヒッチレシーバー(トーイングヒッチ)。車を後ろから見ると、四角い穴が開いているように見えます。

それでは取り付け動画をどうぞ!

「そもそもトーイングヒッチだけ取り付けて何を乗せるの?」

確かに耳が痛いです。最初は自転車でも乗せようかと軽く考えていたのですが、ご存じの通り日本の法律では違法にならないように乗せるのは難しい。またタングウェイトと呼ばれる、トーイングヒッチに下向きにかかる荷重は、車の後輪を上向きに押し上げる力になるので、制限があります。モデルXで22インチタイヤの場合のタングウェイトは63kgまで。ヒッチキャリアが10-20kgありますので、それも引かないといけません。

一つ考えられるのは、雪道で他の車を救援すること。そのため冬は常に、トーイングヒッチに接続するフックと牽引ロープを車に載せています。今後、救援以外で活用することができたら、ご紹介したいと思います。
(安川 洋)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. リーフでヒッチつけてます
    ヒッチは便利ですよね
    ところで、
    Amazonプライムでみれる「炎上する大地」というオーストリアの山火事をテーマにしたドキュメンタリーで
    オーストリラリアの大統領が
    EVへの転換に反対しているシーンがあるのですが、
    「EVではトレーラーも引けない!」と演説しています
    ちょっと笑ってしまいました。

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					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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