私は新車時に「メンテナンスプラン」というプログラムに入っていました。このプログラムは延長保証とも呼ばれ、新車保証を延長するだけでなく、一部の定期点検費用を前払いするなど、日本では輸入車でよくみられる制度になっていました。
私が入っていた「4年メンテナンスプラン(モデルX AWD用)」の概要は以下の通りです。他に3年メンテナンスプランもありました。現時点(2020年10月14日現在)では加入することはできません。
- 契約期間:4年または80,000kmのいずれか早い方
- メンテナンス:12ヶ月または20,000km間隔の計4回の年次サービス点検
- 購入価格(税込):277,000円
これを見ると車検も入っているのかな!?と思いますよね?
残念ながら、車検整備は含まれるようなのですが、代行手数料は別途ということのようです。では明細です。
作業内容 | 金額(税込) | |
---|---|---|
車検整備一式 | 年次点検 走行テスト 充電テスト ログ点検 開閉作動テスト(window/door/charge port/latch) 消耗品交換 : Replaced front wiper blades. : Checked / Cleaned cabin air filter : Replaced key fob battery. サーマルシステムテスト クーリングシステムテスト : クーラント補充 ウォッシャー液補充(水) ブレーキフルード点検 シートベルト点検 フロントGNDナット点検 空気圧点検調整Front 290kpa / Rear 290kpa ホイールナットトルク締め 下廻り締め付け確認 ブレーキパッド ・Front brake pads 7.5mm, ・Rear brake pads 7.5mm, ・Park brake pads 5.0mm. タイヤ残溝 ・FL 4.8mm ・FR 4.8mm ・RL 6.8mm ・RR 7.0mm * 残溝2mm以下は交換推奨 | 0 |
検査代行手数料 | -A-pitにて実施 Shaken Inspection (Japan) 部品販売 部品数量 Japan Shaken Inspection fee(1078452-00-A) 20,500.0 | 41,250 |
自賠責保険 | 21,550 | |
印紙代 | 1,000 | |
消耗品一式 | -ワイパーブレード交換 -キーバッテリー交換 Wiper Blades (Remove & Replace) 部品販売 部品数量 WIPER BLADE 450 PS RHD(1076087-00-A) 1.0 WIPER BLADE 700 DS RHD(1076083-00-C) 1.0 Battery - Key Fob (Remove & Replace) 部品販売 部品数量 LITHIUM COIN,3V,560mAh,23MM(1061712-00-A) 1.0 | 0 |
合計 | 63,800円 |
法定費用を除くとかかった費用は税抜37,500円。国産車のディーラーで受ける車検と同じくらいでしょうか。法定費用には通常「自賠責保険」「自動車重量税」「印紙代」が含まれるのですが、電気自動車は次世代自動車になりますので、本来車両重量2550kgのモデルXの自動車重量税は49200円のところ免税!
合計税込63,800円でした。
では整備内容を見ていきましょう。
交換しているものはワイパーブレード、リモコンキーの電池だけですね。クーラントはバッテリーやインバーター、モーターを冷却するものですが、補充となっています。ウォッシャー液も補充ですね。
制動・足回り系ですが、ブレーキフルードは点検のみで交換はなしです。ブレーキパッドは7.5mm。もともと10mmくらいので、67105km走行で2.5mm摩耗したことになります。摩耗限界を3mmとすると、モデルXのブレーキパッドは18万7千キロ持つことに。多くの方は廃車になるまで使えるということになるのですね。
車検はテスラ東雲(しののめ)サービスセンターに出したのですが、ここは指定工場ではないため、車検自体は国土交通省指定整備工場A PIT オートバックス東雲に出しているようです。Japan Shaken Inspection fee(1078452-00-A) 20,500の金額が明細に書いてありますが、これは部品代を示す項目(番号はパーツナンバーと思われます)ですから、この金額で外注しているということなのでしょうか。。A PITさんでは整備はされないでしょうから、2万円なら妥当な感じがします。
ワイパーとリモコンキーの電池は毎回12か月点検のたびに替えてくださるのでありがたいです。ワイパーはどのくらい劣化しているのか全く感じませんが、リモコンキーの電池は間違いなく1年以上持っています。毎回、まだ使えるのに交換しちゃうせいで、どんどん未使用の電池が溜まっていってます。
今回、入庫に当たっては、以下の二点を指示されました。テスラはディーラー方式ではなく、メーカーが直接車を販売し、整備をする体制なので、そこそこ厳しいように思います。
- 社外ホイールを装着している場合、JWLマークのないホイールでは整備不可
- 車高調整キットやキャンバーアームを装着している場合、純正部品に戻してから車検整備。通常の整備は可能だが、車検はダメとのこと
私の場合、ホイールはテスラ純正なのですが、ビーライトさんのパーツを装着していたため、いったん純正に戻す必要がありました。
(安川 洋)
本件とは要旨が異なりますが、MCUのフラッシュメモリーの書き換え容量制限では無く、ファームウェアの不具合で、テスラ全体がシステムダウンする現象発生しています。戸塚のメカニックさん曰く、このトラブルは、MCU2のバージョンになってから、世界中で起きているようです。
私のモデルXは、戸塚に預けて、もう2ヶ月も帰ってきません。
もし、EVsmart様の方で、世界的に見て、何か危険な兆候を把握しているようでしたら、レポートして頂けると安心できます。
んじゃぁ24検してもらって自分で車検を通してもいいんだ
日本車のディーラーだと拒否された事があるから
たく様、コメントありがとうございます。おっしゃる通り車検はご自身で通すことももちろん可能です。
https://blog.evsmart.net/tesla/model-s/tesla-vehicle-inspection/
こちらの記事のリンク先にレポートあります。