テスラ・ストアと価格に関する最新情報 — 閉鎖店舗数を減らし値下げ幅は3%に

2019年2月にテスラ社は、従来からある店舗の大多数を廃止して注文はオンラインに絞り、浮いた経費を使って全体の車両価格を6%程度引き下げると発表しました。(当ブログ記事)しかし3月10日に、この方針への若干の変更が発表されました。閉鎖する店舗数は半分に抑え、価格引き下げ幅も半分の3%程度となります。

テスラ・ストアと価格に関する最新情報 — 閉鎖店舗数を減らし値下げ幅は3%に

今回は減らす店舗数を抑えるが、今後も減らす方針

2月の発表から2週間ほどのあいだ、テスラ社は市場からの反応を見ながら、店舗の立地・業績などを分析してきました。その結果、当初の発表より閉鎖する店舗数を減らし、閉鎖しなかった店舗は今後数ヶ月推移を見守り、将来的に残すかどうかを決める、と発表しました。前回10%程度の数の店舗を閉鎖した際には、予定していたよりも顧客の入りが悪かったところを選びましたが、こうした店舗はたとえ販売が全車種をカバーしていたとしても、いずれ廃止することになった、としています。2月の発表で閉鎖するとした、街中や賑やかな通り沿いの「目立つ」ロケーションの店舗のうちいくつかは閉鎖しないことにしましたが、以前より従業員数は減らす予定です。

減らす店舗数を半減、値下げ幅も半減

減らす店舗数が半分に減ったため、価格を引き下げる分も6%から3%に半減されます。ただし、3月18日までに注文すれば、最安「35,000ドルのモデル3」については価格は上げないとしています。もっとも、今回の「値下げ幅低減」は35,000ドル・モデル以外のモデル3のグレードや、モデルSやモデルXに適用される予定です。

「1,000マイルまたは1週間乗っても無料で返却」サービスは堅持

話題になった「1,000マイルもしくは7日間まで乗っても、気に入らなければ無料で返却可能」のサービスは、予定通り実施します。

テスラ社では、このサービスによって店舗での試乗を減らす効果を期待しています。また、テスラ・ストア店舗ではテスラ車の販売は行わず、顧客がスマホなどを使って数分でテスラ車を注文するのを手助けするサービスだけを提供します。また、試乗希望の方への対応と、「その場で購入して乗って帰りたい」顧客向けに、わずかな台数のテスラ車を店舗に在庫として置く予定としています。

(箱守知己)

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					箱守 知己

箱守 知己

1961年生まれ。青山学院大学、東京学芸大学大学院教育学研究科、アメリカ・ワシントン大学(文科省派遣)。職歴は、団体職員(日本放送協会、独立行政法人国立大学)、地方公務員(東京都)、国家公務員(文部教官)、大学非常勤講師、私学常勤・非常勤講師、一般社団法人「電動車輌推進サポート協会(EVSA:Electric Vehicle Support Association)」理事。EVOC(EVオーナーズクラブ)副代表。一般社団法人「CHAdeMO協議会」広報ディレクター。 電気自動車以外の分野では、高等学校検定教科書執筆、大修館書店「英語教育ハンドブック(高校編)」、旺文社「傾向と対策〜国立大学リスニング」・「国立大学二次試験&私立大学リスニング」ほか。

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