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BYDが期間限定で「最大117万円」値引きキャンペーンを実施/EV購入を迷っていた方に大チャンス(9月30日まで)

BYDが期間限定で「最大117万円」値引きキャンペーンを実施/EV購入を迷っていた方に大チャンス(9月30日まで)

BYD Auto Japan が「創業3周年記念BYD大感謝祭」として9月1日〜9月30日までの期間限定で正規ディーラーでの新車購入に対して最大117万円の「BYD補助金」適用を実施することを発表しました。44.9kWhのバッテリーを搭載したDOLPHIN Baselineは国の補助金を使うと実質約214万円になります。

目次

全車種で50万円〜117万円の「BYD補助金」を用意

2022年7月にEV乗用車3車種の発売決定を発表し、2023年1月に第一弾となるコンパクトSUV『ATTO 3』を発売して日本市場進出をはたしたBYD Auto Japan が、9月1日~9月30日までの期間限定で正規ディーラー(一部店舗を除く)での新車購入に対して50万円~117万円の「BYD補助金」を適用する『Go!Go!Go! EVキャンペーン』を開催することを発表しました。

BYD公式サイトより引用。

このリストではEV購入に対する地方自治体の補助金額としては全国最大級の東京都千代田区が例示されています。お得感をより正しく把握するために、全国共通で活用できる国のCEV補助金までを算入したリストにしてみました。

モデルメーカー希望小売価格
※税込(a)
BYD補助金
(b)
CEV補助金
(c)
実質価格
a-(b+c)
バッテリー容量
BYD DOLPHIN
Baseline
¥2,992,000¥500,000¥350,000¥2,142,00044.9kWh
BYD DOLPHIN
Long Range
¥3,740,000¥640,000¥350,000¥2,750,00058.56kWh
BYD ATTO 3¥4,180,000¥700,000¥350,000¥3,130,00058.56kWh
BYD SEALION 7¥4,950,000¥730,000¥350,000¥3,870,00082.56kWh
BYD SEALION 7
AWD
¥5,720,000¥730,000¥350,000¥4,640,00082.56kWh
BYD SEAL¥4,950,000(※1)¥860,000¥450,000¥3,640,00082.56kWh
BYD SEAL
AWD
¥5,720,000(※1)¥1,170,000¥350,000¥4,200,00082.56kWh
(※1)SEALは先着1,000台限定の導入記念キャンペーン価格。

自治体の補助金を入れずとも、バッテリー容量44.9kWhの BYD DOLPHIN Baseline が実質214万2000円。82.56kWhの大容量バッテリーを搭載したプレミアムEVの BYD SEAL が実質364万円で購入できるのは「EVは価格が高い」というネガティブな先入観を破砕するインパクトがあると感じます。

BYD DOLPHIN

さらに地方自治体のEV購入補助金が利用できます。一例として、前出の表で例示されているように、東京都では45万円(メーカーによって異なる)、さらに千代田区では20万円の補助金制度があります。また、長野県軽井沢町や白馬村では最大30万円の補助金制度が用意されているなど、独自の補助金がある自治体は少なくありません。各自治体のEV購入補助金については年度ごとに変更されることがあり一覧できるような情報は見当たらない(仮にまとめてみてもすぐ変わったりする)ので、ディーラーに相談するか、お住まいの自治体のウェブサイトなどで確認してください。

BYDでは早くから認定中古車制度を整えたり、駆動用バッテリーの保証制度を提供するなど、自社EVのリセールバリュー維持に努めています。今回のキャンペーンによって、手篤い補助制度がある自治体であれば、各車種の新車価格が認定中古車より安いというちょっとシニカルな状況すら生まれそうです。ある意味でマイカーの購入は一期一会。おトクな機会は見逃すなってことだと理解しておきたいと思います。

いくつかの留意すべきポイント

「BYD補助金」と銘打たれてはいますが、要するに今回のキャンペーンは「交渉不要の値引き」といえます。中国でも熾烈な価格競争の中心にあるBYDだけに、日本車びいきの人たちからは「安売り」への批判が聞こえてきそうではありますが、乗用車の新車購入において交渉次第で値引きが行われるのは世の習いでもありました。面倒な交渉をすることなく、最初からお買い得価格で検討できるのは、日本の自動車ユーザーにとって福音です。

日本市場進出から3年、着実に販売台数を伸ばしてはいるものの、目標はさらに高いはず。今回のキャンペーンは乗用車販売台数で輸入車ナンバーワンを目指す BYD Auto Japan の「まだまだこれから!」という心意気を示す施策であると感じます。

発表された「BYD補助金」と実質価格などについて、いくつか留意しておくべきポイントを確認しておきましょう。

0%金利&充電無料キャンペーンとの併用は不可

BYDではすでに、2025年9月30日までの成約・登録することを条件として、全車種の新車購入者を対象にローンの「金利0%キャンペーン」を。また、同様に2025年9月30日までの期間限定で、「BYD e-Charging Card e-MP版」の月額基本料金が1年間無料、さらに10万円分(税込)の充電料金が無料となる「充電無料キャンペーン」を実施していました。「金利0%キャンペーン」と「充電無料キャンペーン」は併用することが可能ですが、「BYD補助金」はいずれのキャンペーンとも併用することができません。

BYD e-Charging Card e-MP版

BYD SEALは1000台限定キャンペーン価格で試算

前出の実質価格試算表で、BYD SEAL のメーカー希望小売価格は495万円、BYD SEAL AWD は572万円となっています。ただし、これは SEAL の日本発売時(2024年6月)に開始された1000台限定の「導入記念キャンペーン特別価格」です。

SEAL の販売台数は2024年8月に発売1カ月で300台を突破したことが発表されて、その後詳細なアナウンスはありませんが、限定台数の1000台まであまり余裕はないのではないかとも思われます。「導入記念キャンペーン特別価格」が終了すると、それぞれの定価はRWDの BYD SEAL が528万円、BYD SEAL AWD は605万円と、ともに33万円高くなるはずです。

各車種の試乗レポートを要チェック

コスパ抜群なのはわかったけど、BYDのEVってどうなんだ? って方は少なくないかと思います。参考のために、今までEVsmartブログで紹介してきた各車種の試乗レポートなどをまとめて紹介しておきます。

BYD DOLPHIN

BYD『ドルフィン』試乗で「現代の黒船」の威力を痛感〜注目の価格を予想してみた(2023年9月1日)
BYD『ドルフィン』試乗記/Long RangeモデルはATTO 3のホットハッチモデルでは?(2023年9月16日)
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BYD ATTO 3

BYDの電気自動車『ATTO 3』試乗レポート〜新ブランド日本参入が、楽しみ!(2022年7月28日)
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BYD SEALION 7

BYD『シーライオン7』日本発売/82.56kWhの大容量バッテリー搭載で価格は495万円〜(2025年4月16日)
BYD『シーライオン7』AWD長距離遠征レポート【前編】V2Hの効率が向上していることも検証で確認(2025年4月25日)
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BYDの最新EVモデル『シーライオン7』で黒部ダムへ/使い勝手をロングドライブでチェック(2025年5月1日)

BYD SEAL

もうすぐ日本上陸〜BYD『SEAL』に中国のサーキットで試乗レポート【塩見 智】(2023年10月25日)
BYD『SEAL』試乗レポート/スポーツセダンEVで富士山五合目に駆け上ってみた(2024年6月28日)
東名300km電費検証【12】BYD『SEAL』~100km/h巡航で航続距離約570kmの性能を確認(2024年7月20日)
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BYD『シール』北海道遠征記【第一弾】さいたま市→宗谷岬の充電や電費をレポート(2025年2月23日)
BYD『シール』北海道遠征記【第二弾】16.5万km走行の日産リーフとEV車中泊のリアル(2025年2月26日)
BYD『シール』北海道遠征記【第三弾】北海道のEVユーザーに聞くリアル~良いところはたくさんあるけれど……(2025年3月11日)

並べてみると、わずか3年間でたくさん試乗レポートが積み上がっています。私自身が書いた試乗記もあり。BYDのEVがどうなのか、端的にまとめると「十分に魅力的」です。

何がどう十分なのか、魅力的なのか。ぜひ、みなさんご自身で一度試乗してみることをオススメします。

文/寄本 好則

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この記事を書いた人

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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