EVオーナー向け電力プランでポイントGET!「idemitsuでんき」の充電タイムキャンペーン

出光興産の電力供給サービスである「idemitsuでんき」で、EVコースを選択し、メールで通知される「充電タイム」にEVを充電するだけでポイントがプレゼントされるキャンペーンを実施しています。実施期間は2024年3月31日(日)まで。

EVオーナー向け電力プランでポイントGET!「idemitsuでんき」の充電タイムキャンペーン

※冒頭写真は筆者自宅の基礎充電環境。2018年末に買った30kWhリーフとは、もうすぐお別れする予定です。あと、我が家の電力契約はidemitsuでんきではないのであしからず。

太陽光発電の電力をEV充電に活用しようという流れ

石油元売り大手、出光興産株式会社が提供してる電力供給サービス「idemitsuでんき」が、「Sプラン」および「オール電化プラン」を契約し、「EVコース」を選択したお客様向けに、配信メールで指定された「充電タイム」にEV充電を行うだけで、ポイント(dポイント、楽天ポイント、Pontaポイントから選択)がプレゼントされるキャンペーンを実施しています。

【特設サイト】
idemitsuでんきの充電タイム

idemitsuでんき公式サイトから引用。

ポイントをGETするためにとくに参加申込は必要ないものの、当然、idemitsuでんきで「Sプラン」および「オール電化プラン」を契約していて、EVを所有しているオーナーが対象で、「でんきMYページ」の「お客様情報」から、ポイントカードの情報を登録することが必要です。

火曜日と金曜日に、その週の各曜日の「充電タイム」と獲得できるポイントがメールで通知されるので、あとは指定の「充電タイム」にEV充電を行うだけで、自動的にポイントを獲得できます。充電タイム中の使用電力量と獲得したポイント数も、メールで毎週通知されることになっています。なお、現在はEVへの充電量を個別に計測することはできないので、自宅で他に使っている使用電力量もポイント対象とのこと。時間を合わせられるときは、家事も充電タイム中に済ませるとポイントも増えますね。

再生可能エネルギーの電力を有効に活用する

このキャンペーンはidemitsuでんき契約者限定のメリットですし、ポイント獲得のために電力契約の変更をオススメするわけではありません。でも、あえて記事としてご紹介するのは、「なぜ、こんなキャンペーン」を実施するのかという理由を、広くEVユーザーやEVに興味を抱くみなさんに知っておいて欲しいと思うからです。

キャンペーンの特設サイトでは、「充電タイム」を設定する理由は「電力需要の多い時間帯の充電を減らすとともに、再生可能エネルギーを有効に使うため」と説明されています。

先日の記事『EV昼充電推進プロジェクトとは?』で紹介したように、日本の発電におけるCO2排出量は、火力発電の比率が高くなる夜間より、太陽光発電の発電量が多い昼間のほうが少なくなっています。電力需要のピークタイムへの配慮は必要ですが、再生可能エネルギーによる電力をEVに充電して活用したほうが、EV走行の相対的な排出量の削減につながり、社会の脱炭素実現に近付くことに貢献できるということです。

エンジン車からEVに乗り替えて得られる「気づき」のひとつが、「クルマで移動するために使っているエネルギーの大きさ」、すなわち電気の大切さです。自宅で充電できる方にとっては、夜間「寝ている間に満充電」がカーライフのルーティンになっているという方も多いと思います。もちろん、それでもガソリンなどの燃料で走るよりはCO2排出量は少なくなるのですが、再エネをより有効に活用するために「昼充電」という方法があるということは、より多くのEVユーザーが理解しておくべきポイントといえるでしょう。

再エネ電力の活用を検討するのもベター

自宅が戸建ての方であれば、屋根に太陽光発電パネルを設置して、V2H機器を導入すればさらに脱炭素への貢献度が高まります。

また、集合住宅住まいで太陽光パネルやV2Hは無理という方でも、最近は再生可能エネルギーによる電気を選択できる契約プランが各社で用意されていて、idemitsuでんきにも「グリーンプラス」という+2円/kWhで実質再生可能エネルギー100%の電気を利用できるプランがあります。

さらに、最近増えてきたのがEVを優遇してくれる電力契約プランです。idemitsuでんきの場合、今回キャンペーンの対象でもある「Sプラン」や「オール電化プラン」で、「EVコース」を選ぶと毎月の電気料金が200円引きになるという割引サービスを提供しています。

再エネ電力、さらにはEV優遇の契約プランを選びたいとは思っても、電力事情はケースバイケースでさまざまです。また、地域によって利用できるプランが限定されていたりするので、一概に「これがいい」というオススメを挙げることはできないですが……。

と、考えてみれば、EVsmartブログの運営会社であるENECHANGEは、電力プランの比較や切り替えサービスを提供しています。試しにググってみると「再生可能エネルギーの電力会社・電気料金プランを比較!エコで安いおすすめは?」という説明&プラン比較できる情報ページがありました。フォームに条件を入れてシミュレーションもできるので、興味のある方はお試しください。

私自身、自宅がオール電化で東電の「電化上手」という今はもう新規契約できない夜間電力がお得なプランで契約していることもあり、電力会社や再エネプランへの切り替えはまだ実践できていないので「門前の小僧~」的なオススメ論にはなりますが。昼充電への関心を高めるとともに、再エネ電力の情報収集を進めるのはいかがでしょうか。

また、「我が家はこんな電力プランや設備で、こんなにお得! 脱炭素へ前進!」といった情報があれば、コメント欄で教えていただけると、読者のみなさまのお役に立つかと思いますので、よろしくお願いします。

EVユーザーみんなで、脱炭素社会実現への前進に貢献しましょう。

取材・文/寄本 好則

この記事のコメント(新着順)2件

  1. IDEMITSUでんきのEVプラン加入者です。
    12月から開始になりましたが、充電タイムの設定日が非常に少なく正直なところ使い物になりません。
    週に2回メールにて対象日が通知されるのですが12月1日から17日までに僅か4日のみでした。しかも昼間の時間帯(9時から12時までや、12時から15時まで)が対象なのでポイント還元があったとしても夜間充電の方がトータルで安いからメリットが全くありません。
    普通EVは深夜充電しますし、日中は車を使っている家庭が多いかと思います。

    もう少しユーザーにとってメリットのある事をした方がいいですね。

  2. いつも情報提供ありがとうございます。
     我が家は、日照時間が比較的長い地域、all電化の二世帯住宅で、来春FiT期限をむかえます。V2Hを稼働させる他、自己消費率を高めるタイミングから、中部電力ミライズのスマートライフプランへ変更する予定です。

     ”idemitsuでんき”のオール電化プランは、確認したところ、基本料金が¥165ほど安く設定され、ポイント付与もありますが、発電事業社ですし、電力購入元は変えずに自己消費率(売電と買電量)の実績を見てゆきます。

    電気料金プランについて、日中の単価にメリットを出して欲しいと希望します。 EVは乗っていて楽しいので、ガレージにないことが増えそうです。家族用の軽自動車は、いずれEVになると思います。
     急速充電機について、再エネなのか、見えるようになったらいいな と思います。

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					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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