『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVsmartブログ著者陣 Part.3

一般投票募集中の「Japan EV of the year(ジャパンEVオブザイヤー)」。エバンジェリスト投票速報、EVsmartブログ著者陣の投稿Part.3を紹介します。投票期間も残り20日を切りました。みなさまの投票をお待ちしています。

『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVsmartブログ著者陣 Part.3

みなさまからの投票をお待ちしています!

ジャパンEVオブザイヤーへの投票は1月31日まで受け付けています。特設サイトの規約などをご一読の上、投票用フォームへのご記入をお願いします。

選考対象の候補車種となるのは、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車(BEV限定)です。発売が21年6月の日産アリアや、22年10月のアウディQ4 e-tronなどは対象外です。

また、車種連名で日本カーオブザイヤーを受賞した「日産サクラと三菱eKクロスEV」はそれぞれ単独車種でのエントリーとなります。連名にしないようご注意ください。

【募集告知記事】
『ジャパンEVオブザイヤー』を新設〜最も優秀な電気自動車をみんなで選ぼう!(2022年12月8日)

【特設サイト/投票はこちらから!】
Japan EV of the year 2022

畑本貴彦(テスカス)氏の投票&コメント

日産 サクラ/10点
日本に広く普及させることのできる価格設定をしつつ、日本全国をカバーする販売・メンテナンス網を持った日産サクラ。インテリアも手を抜いておらず乗り込むたびに気分が上がるような雰囲気を感じられる。

テスラ モデルY/5点
4680セルや車両のアンダーボディを一体成型できる超大型鋳造機の導入など、既に世の中にある技術を柔軟に組み合わせて世界中で売れている電動SUV。日本国内でもオリジナルの充電ネットワーク投資が積極的に行われており、利便性は年々高まっている。

ヒョンデ IONIQ 5/5点
コンセントが付いていて電気を取り出すことができ、非常に広い車内空間も確保されている。まさにEVとしてもSUVとしても欲しい機能が全部入っており、コストパフォーマンスにも優れた価格設定がされている。

箱守知己氏の投票&コメント

三菱 eKクロスEV/10点
共通のBEVアーキテクチャーを持つ日産サクラとは甲乙つけ難いのですが、敢えて三菱版を選んでみました。デザインの斬新さ、装備の充実ではSakuraに軍配が上がりそうですね。
私の理由は「充電カード」です。10年以上のBEVとの暮らしを経験している身として、BEVは本体だけでなく、充電カードも重要なファクターだと考えるからです。日産のZESP3の10分区切りと異なり、三菱電動車輛サポートのカードは1分区切りで充電できます。電池容量が20kWhと小さめな両車には、1分区切りが経済的で小回りが利きます。自宅充電だけで運用していても、その快適性から次第に遠乗りしたくなるのもBEVの傾向です。
運転しての安定感と俊敏さ、静粛性。室内の広さなどはさすがに2020年代のBEVだと感じました。ただ、急速充電の30kW上限だけは残念です。今後、電池のデータなどが揃って、50kW程度まで上がることを期待しています。でなければ、吸い込みが早く内部抵抗の少ない電池が採用されるなどに期待したいです。

日産 サクラ/9点
スタイルの美しさ、モチーフの採用によるメッセージ性など、とても魅力的なBEVだと感じました。安全機能なども充実しており、多くの人が安心して乗れるBEVに仕上がっています。操縦安定性・車内スペースの広さと使いやすさもさすがです。

今回は、トータルな評価に充電カードの利便性を敢えて加えたので、1点減らしてありますが、本体のほうだけなら15点くらい付けたいです。

中尾真二氏の投票&コメント

日産 サクラ/10点
バッテリー容量に不満はあるものの、EVに対して否定的な意見が多い日本市場において軽自動車という日本独自の市場に挑戦し、発売4か月で3万台以上の受注という実績をあげたこと。ジャーナリストや専門家も性能を認めざるをえなかったこと。

ヒョンデ IONIQ 5/4点
保守的な日本市場において、オンライン販売や独自のサービス網、拠点展開などに挑戦し、現代自動車時代を知る層、そうでない層にアピールしたこと。品質にも手を抜くことなく、タクシー事業者が50台を採用するといった実績も重ねたこと。

フィアット 500e/4点
CHAdeMOアダプターの開発でトラブルがあったが、車両の性能、パッケージングはFIAT 500のいいところを踏襲している。趣味性やブランド性が高く、いわゆるアーリーアダプター向けのガジェット感がなく女性など幅広い層に訴求したEVである。

HW ELECTRO ELEMO-K/2点
ラストマイル系のゼロエミッション車は、社会的にも重要度が高い。既存の業界構造にとらわれないベンチャーならではの戦略で、複数モデル(航続距離、軽規格、荷台バリエーションなど)展開まで実現している。乗用車やオーナーカーとは違ったセグメントに新しい提案を行った。

石川温氏の投票&コメント

日産 サクラ/10点
8月に久々に実家に帰ると4歳下の妹から「日産サクラを買った」と告白された。そもそも、勤務先にパッソで通っていたのだが、車検が切れるということで新車の購入を検討。兄(自分)がHonda eを購入したことが影響したのか、日産サクラを買ったというのだ。納車は2023年1月になるとのことだったが「パッソの車検を取り直してもサクラを待つ」と強い意志を持っていた。
妹は普通の社会人女性なのだが、クルマの乗り換えに当たり前のようEVを選ぶ時代が来たかと思うとちょっと驚きだったりする。また、「通勤の足としての軽EV」というのが、電車を使わない地方の暮らし方にはうまくハマったように改めて感じたのだった。

三菱 eKクロスEV/10点
日産・サクラに高評価を与えるのであれば、こちらにも投票しなければという感じ。

八重さくら氏の投票&コメント

日産 サクラ/10点
国内市場の4割を占める軽自動車のEVとして期待されていた車種で、必要十分な航続距離とガソリン車と同等以下の長期保有コストを実現。
高い実用性に加えて軽自動車とは思えない走行性能も持ち合わせ、多くの人々がEVの便利さや楽しさを享受するきっかけを作った車種と言えます。
加えて2022年に最も売れたEVとして、国内のEVシェアを大きく向上させた功績も評価します。
なお、今回は日産サクラと三菱eKクロスEVを別の車種として扱うため販売数が多い日産サクラを推薦していますが、基本仕様や価格がほぼ変わらずどちらを選んでもほぼ同じ体験が得られるため、車の評価としてはどちらも同じと考えています。

ヒョンデ IONIQ 5/4点
EV専用プラットフォームであるE-GMPによりEVならではの室内空間を実現、多くの車種でオプション扱いの快適装備を標準で搭載した上で、登録車としては随一のコストパフォーマンスを実現。
特筆すべき点はなんと言っても唯一無二の充電性能で、国内の多くのEVと同じCHAdeMO規格を採用しながらも、モーターの巻線を活用した独自の400Vから800Vへの昇圧システムを採用したことで、急速充電器の性能を最大限活かせる点です。
例えば従来の車種では出力50kWの急速充電器を使用した場合、充電量(電池の電圧)に応じて40kW~50kW弱で変化していたのに対し、IONIQ 5では同じ充電器を使用した場合は常時ほぼ50kWで充電が可能になり、実用性の向上に大きく貢献しています。

テスラ モデルY/4点
走行性能や充電性能、運転支援を含めたOTAアップデート、多機能なスマホアプリとの連携機能、シンプルなインテリアとスマホのような操作性。
モデルYはこれらのテスラ車ならではの機能を引き継いだテスラの最新車種であり、ファミリーカーとして現実的なサイズのクロスオーバーに仕上がっています。
さらに独自の充電インフラは日本国内でも増え続けており、車両とセットで優れたUX(ユーザ体験)を実現。
投票日の時点での価格は約640万円~と決してリーズナブルとはいえないものの、その価格を考慮しても十分に検討する価値のあるEVでしょう。

HW ELECTRO ELEMO-K/2点
このような自動車の賞では乗用車が注目されがちですが、環境負荷の大きい物流を担う商用車においてもEVが重要な役割を果たします。
特に地方部で活躍する軽トラックは三菱ミニキャブミーブトラックの販売が終了してから数年間EVが存在せず、代替車種の登場が待ち焦がれていました。
ELEMO-Kは軽トラックとして荷物を運ぶだけでなくイベントや災害時の給電にも対応し、走る蓄電池としての使用も可能。
さらに通常の軽トラ以外にもボックスやフラットベッドタイプの荷台も発売が予定されていて、今後の商用軽EVの火付け役として期待したい車種です。

加藤久美子氏の投票&コメント

アウディ e‐tronGT/10点
乗っていて楽しいBEV、ここに極まれり。出力476 hpのモーターが地面へ伝える0-100 km/h 4.2秒の暴力的な超加速は、EVにしか実現できない楽しさを教えてくれた。そして加速性能だけでなく、胸を昂らせるV6風の電子的なエンジン音や、ガレージに置いてあるだけで嬉しくなるようなデザインまで、隅から隅までアウディの掲げる理念が具現化された一台と感じた。それでいて航続距離はWLCTモードで534 kmなので、まさに「日常から非日常まで」を全てこなしてしまうのだ。ただ、加速は良くとも多少の重量感は残っており、この点においては加速性能で劣るホンダ eの方がワインディングロードなどでは楽しいと感じた。

トヨタ bZ4X/4点
トヨタ初のBEV専用モデル。デザインは新世代ランゲージを採用しており、今までのトヨタ車に見られた、賛否両論わかれる激しいデザインではなくなっている。実際に座ってみると、その見切りの良さには驚かされる。外からでは分かりにくいが、実はフロントエンドがかなり下へ向けて絞られているので、サイズの大きい車特有の運転のしにくさというのは感じられない。乗り心地もそこそこ良く、電費も思っていたほど悪くなかったのが率直な印象だ。寒い日では空調を一切使わずとも、輻射ヒーター、ハンドルヒーター、そしてシートヒーターでほぼ凌げたので、その点でもよかった。強いて言うなれば、サスペンションはもう少し改善の余地があるし、電池残量もパーセント表示が可能となっていればなお良いだろう。

ヒョンデ IONIQ 5/4点
満を持して日本へ再参入したヒョンデの純電動SUV。デザインはヒョンデ ポニーへのオマージュとなっているが、ポニーのイメージを持ったまま実車を見ると、その車体の意外なデカさに驚かされる。それでもこの特徴的なデザインは大きく評価できる点で、「ピクセル」で構成された灯火類はヒョンデにしか実現できないデザインと感じた。ホイールベースはアルファードと同じ3000 mmを確保しており、室内空間は素晴らしく広い。
後部座席の下には100VのAC電源(輸入車では希少!)もあり車内での仕事も快適。(折り畳み式のセンターアームレストが大きめでテーブル代わりになる。)
ボタン類も操作しやすく、特にハザードが昨今の流行と真逆を行く大きさなのは実に素晴らしい。ただ、走っているとそやはりのボディのデカさを否めず、どこかしらの鈍重さは感じた。また、全幅も1890 mmと、日本で乗るには少し抵抗を感じる人も少なくはない。それら抜きにしても素晴らしいBEVであるのには変わりないので、是非ともより多くの人にこの韓国車の素晴らしさを体験してもらいたい。

日産 サクラ/2点
日本に必要なBEVはこの車だった。販売状況を見ても明らかなように、デイズベースで開発されたこの軽自動車がまさに多くの日本人が欲しがっていたBEVだと感じた。乗り味はデイズよりも素晴らしく、室内空間も広々としていて良い。内装のデザインはアリアの流れを汲んでおり、その美しさは運転していて楽しくなれる要素を持つ。一充電での航続距離は実質150 kmにも満たないが、乗り味の良さで高速道路は苦ではなかったし、それは実際に仙台まで走って感じた点である。ただ、仙台から横浜へ帰る際に暖房が故障し、その状態で外気温3℃の東北道を走る羽目になったというのは大きなマイナス。車自体の持つ優れたコンセプト、そして走った際の実体験を考慮し、2点。

石井光春氏の投票&コメント

ヒョンデ IONIQ 5/10点
電気自動車として機能性とコストパフォーマンスが抜きん出ています。①運転の楽しさ
→パドルシフト装備で回生ブレーキを手元で調整可能・コースティングもできるので様々な運転場面で活用できます。
② 車中泊の快適さ→車内空間が圧倒的に広く、V2L(AC100Vコンセント)も使えるので移動以外の「泊まる」活用が圧倒的に快適です。
③充電性能が高い
→経路で行う急速充電で安定した出力。今後の充電インフラ出力アップで更なる高出力な急速充電ができるポテンシャルを秘めています。

日産 サクラ/5点
普段の日常使いで完璧なEV
遠出はガソリン車。近場は日産サクラの2台体制が今の日本でベスト運用。

BMW iX/5点
黒船テスラには無い車としての快適性が圧倒的。i3やi8のようなフルカーボンモノコックではないにしろ、この価格でこの性能はお買い得、、との事。

獲得ポイントリスト

畑本貴彦箱守知巳中尾真二石川温八重さくら加藤久美子石井光春合計点
日産
サクラ
1091010102556
ヒョンデ
IONIQ 5
54441027
三菱
eKクロスEV
101020
アウディ
e-tron GT
1010
テスラ
モデルY
549
BMW
iX
55
トヨタ
bZ4X
44
HW ELECTRO
ELEMO-K
224
フィアット
500e
44

文/寄本 好則

この記事のコメント(新着順)1件

  1. 今回の投票結果はなるほど頷けます。実際2022年の日本でのEV一番人気車種[SAKURA/eKXEV]が最上位に来るあたり。
    軽EVが人気なのは以下の要素が絡み合っていると見ました。
    1.日本人の実質所得減少・実質自動車販売価格上昇
    2.高齢化による平均体力・運転技量低下
    3.コロナ禍による遠距離移動の減少
    4.電力逼迫による省エネルギー精神
    5.電気自動車では買いやすい価格帯
    6.路地裏など狭隘な道路での使いやすさ
    7.電気自動車入門のセカンドカーポジション
    …一般人は情報欠乏によるEVへの精神的ハードルの高さで導入をためらっていたんでしょう。そのハードルを下げたのが SAKURA/eKXEV であるという僕の持論と同じ投票コメントがあって報われました。
    ※同じアイミーブM乗りとしては箱守さんの答えが一番しっくりきます。

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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