コスモ石油が軽商用EVのカーリースを取扱開始
2023年5月31日、コスモ石油マーケティング株式会社は、ASF株式会社が日本発売に向けた計画を進めていた軽商用電気自動車(EV)『ASF2.0』について、「コスモMyカーリース」で取扱を開始したことを発表しました。
すでに、ASF2.0専用のウェブサイトが公開されており、WEB見積もりを行うことができます。
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「ASF2.0」特設WEBサイト
電話で確認してみると、車両価格は非公表ということでしたが、オプションやメンテナンス無し、月間走行距離1000km以下など基本的なプランで、頭金やボーナス払いなし、契約期間72カ月のホワイトパックというチョイスで見積もりしてみると、月額リース料は4万4660円(税込)と出てきます。
72カ月(6年間)のリース料金は単純計算で46,660円×72回=321万5520円。6年後の軽商用EVには残価はほとんどないと想定して、実質的な車両価格としては250万円前後といったところでしょうか。
車両の主要諸元を見ると、駆動用バッテリーの総電力量は30kWhと、軽EVとしては大容量。メーカー測定値の一充電航続距離は209kmとアナウンスされています。電費を計算すると約7km/kWhなので、暖房の使い方を工夫するなどすれば、実際に200km程度の実用的な航続距離はあるのではないかと思われます。
月に5万円を切る価格で軽商用EVがリースできるのであれば、いち早くEVを導入したい店舗や運送業者のみなさんにとって、なかなかに魅力的な選択肢と言えるのではないでしょうか。ただし、納車時期の目安などは明記されておらず、早くとも今年の秋以降になるのではないか(「サービスステーションでのメンテナンス展開は2023年秋頃を予定」と注記されています)と思われます。
また、コスモMyカーリースではEV導入だけでなく、再エネ電力プランの「コスモでんきグリーン」や充電器設置などをパッケージした「ゼロカボプラン」も提供。脱炭素ソリューションをワンストップで実現するサポートをすることも発表しています。
佐川急便への納車はどうなってるの?
さて、ASFの軽商用EVといえば、2021年4月に佐川急便と共同開発中の車両がお披露目された際に発表イベントのレポート記事をお届けしました。
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佐川急便が開発中の軽EV宅配車をお披露目〜計画通り実現すれば日本は変わる!(2021年4月14日)
※本記事冒頭写真はこのときの発表イベントでの車両です。
当時、発表された内容のポイントを復習しておきましょう。
●航続距離は200km以上(バッテリー容量は未定)。
●車両価格は200万円以下(佐川急便が現在使用している軽商用車のコストを下回る価格)が目標。
●7200台の軽自動車を2030年までに順次入れ替え。
●2021年9月に量産開始、納車開始は2022年9月頃の予定。
目標通りに実現すれば「日本のラストワンマイルが変わる!」と感じるほど素晴らしい内容でした。
とはいえ、予定されていた2022年9月を過ぎても納車開始のアナウンスなどはなく……。やはり、計画通りに進めるのは難しいのかなぁと心配していたところに、いきなりのコスモでカーリース開始のニュースが飛び込んできて驚いたのでした。
そこで、久しぶりにASFの公式サイトを覗いてみると……。なんと、5月17日付けで『商用軽バン電気自動車「ASF2.0」販売開始』というリリースが出ているではないですか。佐川急便だけでなく、マツキヨココカラ&カンパニーにも納車したとのこと。納車した台数や価格、詳細なスペックなどは公表されていませんが、一充電航続距離が209km(メーカー推定値)となっていることから、コスモMyカーリースで取扱開始したのと同じモデルだと思われます。
さらに、ネット検索してみると、人民網日本語版という中国系のウェブメディアに『柳州五菱の新エネ配送用BEV「G050」第1弾、日本顧客へ最初の納車』(2023年3月1日)という記事がありました。納車した台数は明記されていませんが、写真に写っているのは5台です。
ともあれ、無事に納車が始まっているのかと、佐川急便の公式サイトを確認しても、軽商用EV納車や運用開始といったリリースはありません。本来であれば、もっと大々的に発表してよさそうなトピックだと思うのですが、何がどうなっているのか、あまりにもひっそりとしたデビューです。
佐川急便の広報ご担当部署に電話して、●納車価格は? ●今後の納車台数計画は? について質問してみたのですが「(2021年に発表した内容を更新して)新たな発表を行うような情報はない」という少しつれない回答でした。価格や目標台数についてはコスモ石油にも確認しましたが、こちらも非公表という回答でした。
う〜ん、何が起こっているのでしょうか。
ASFの公式サイトを確認すると、普通充電は6kW出力対応で、チャデモ規格の急速充電にも対応しているとのころ。細部のクオリティなどは未知数ですが、バッテリー容量30kWhの軽商用EVが200万円程度で発売されるのであれば日本のEV普及にとって朗報です。とにかくにも、コスモMyカーリースで注文できるようになったのは、注目すべきニュースです。
はたして、ASF2.0の実力はどうなのか。いくらくらいで、どんなチャネルで、どのくらいの台数が販売されようとしているのか。この件については引き続き取材を進めたいと思います。続報にご期待くださいまし。
取材・文/寄本 好則
続報はいつ公開されますか?
見積りとってみましたが、走行距離の設定が1500㎞までとか。
仕事で使うことが前提なら5000㎞ぐらいまでは設定してもらいたいものです。
サクラ/ekクロスEVの受注が5万台を超えたとか。
ASF、気になっています。
コスモMyカーリースでのリリースですとか。
購入できないのが不満ではありますが、リースアップ後に買取できるといいのかな?
さて。
ラストワンマイルという言葉がまかり通っていますが
16kWhのミニキャブMiEVバン(実質110㎞)と10.5kWh(同じく80㎞)のMiEVトラックを乗っていますが
なんとかなる16kWhに乗った後に10.5kWhに乗ると(バンは手放しました)
なんとか行けていたところにも行けなくなってしまいました。
地元のディーラーでは代車にekクロスEV(実質180㎞)が用意されていて時々貸してもらってます。
20kWhはそれらに対して圧倒的に乗りやすいです、アイMiEVに比べると充電速度の違いが不満なようですが。
以前郵便局のポスト回収のバイトをしてましたが、ミニキャブMiEVバン16kWhでは半日ももたないのに、どうして容量そのままで採用し続けているのか理解に苦しみます。
佐川急便の仕事をしている知人がいますが200㎞走れないと使い物にならないと言っていますが、激しく同意します。
2人乗りに的を絞って、専用設計としたことで車内容積に影響を及ぼす事もなく実現できたのでしょう。
ホンダなどの大手は100万円台を目指す、と言っていますが
本体価格が高くなっても(そうはいっても300万程度まで)バッテリーを積み込んで250~300㎞ぐらい走れるバージョンも出して欲しいと思っています。
そんな要望をする人もそんなにいないでしょうから
ダンプや保冷車のような特装車として対応してもらえるとありがたいですね。
驚いたのはトヨタ陣営、なんとEVERY EVまでもがダイハツのOEMになってしまうようですが、200㎞程度と言われる航続可能距離からは30kWh程度は積んでいそうです。
もしトラックのEVを出すとき、ハイゼットカーゴ転載とスーパキャリィの住み分けはどうなるのだろう?
ホンダの場合は車内容積が少なくなるので最初から選択外です。
三菱はミニキャブMiEVバンのラインをインドネシアに構築するとのことですね、2年後には新型に切り替わるとのことですが
ニッサンからもリリースされるであろう新型、ガソリン車を出すとも思えないのでEKスペースのEVバージョンになりそうで、恐らくekクロスEVのシステムを転載してくると思われますが
その場合ホンダのと同じ理由で購入対象から外れます。
日本国内の法規に対応させたキャブオーバー型をインドネシアで作って輸入してくるかもしれない、と思わなくもないですが
日本郵政はどうするのだろう?
佐川急便の知人はひところN-VANに乗っていましたが、積載量が少なくて営業所に帰る回数が増えてしまい結局キャブオーバー型に乗り換えました。
佐川急便のASFがキャブオーバー型なのもうなずけます。
ワクワクしますね。
軽自動車商用EV(¯―¯٥)
やはり30キロのバッテリーでは、コスト的にキツイかな?
普通に、来年かな?
多数の国内メーカーから出る!国産の新型軽自動車商用EVの方が、先が明るい?!
バッテリーは、20キロですが!