『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報最終回/EV関連企業のみなさんが選んだEVは?

1月31日(23時59分まで)で一般投票締切となる第1回「Japan EV of the year(ジャパンEVオブザイヤー)」。編集部が投票を依頼したエバンジェリストの投票速報シリーズもこれが最終回。充電サービスなどEV関連企業のみなさんの投票をご紹介します。

『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報最終回/EV関連企業のみなさんが選んだEVは?

株式会社 e-Mobility Power

日本国内の充電インフラ拡充を担う株式会社e-Mobility Powerからは、ご自身もEVオーナーであるという2名に投票いただきました。

はな氏の投票&コメント

日産サクラ/10点

日本において使い勝手のいい軽自動車サイズに程よい航続距離を備えたサクラは、日本の本格的なEV時代の幕開けを告げたといっても過言ではない1台。販売開始から注文が殺到し、CEV補助金が終了したのは記憶に新しいところ。日常使いに適した軽自動車サイズは、「何かのついでに充電」する、ガソリン車とは異なるEVの良さを世に広めることになったと思います。実家の母も購入しました!

三菱eKクロスEV/5点

日常使いにピッタリな軽自動車サイズに程よい航続距離を備えた使い勝手抜群の1台。EVには流線型のデザインが多い中、eKクロスEVはアウトドア色の強い従来のデザインを継承しており、多くの人に馴染みやすい、違和感なく乗り換えられるEVだと思います。

ヒョンデ IONIQ 5/3点

ヒョンデが日本市場への再進出を果たした1台。静粛性はもちろんのこと、先進的なデザイン、EVであることを最大限に生かした室内空間はリビングそのものです。中でも、その航続距離と充電性能は非常に高い水準であり、EVの航続距離や充電を不安視するユーザーにとっての非常に魅力的な1台だと思います。

トヨタ bZ4X/2点

税金や保険料も含まれたいわゆる定額コミコミプランであるサブスクリプションに販売を限定したbZ4X。物を持つことから解放され、いつでも、どこにでも、身軽に旅立つことを重視するこれからの世代に向け、EVという新たな価値を提供する1台として今後の期待も込めて選出させていただきました。

おひさま氏の投票&コメント

BMW i4/12点

セダン(クーペ)モデルでありながら、車内居住スペースが十分確保されており、高速走行性能も十分高く、BEVの特徴が活かされている。

ヒョンデ IONIQ 5/5点

SUVモデルの中でコスパが一番よく機能が充実している。外観も近未来感がある。

日産サクラ/3点

非常に使いやすい軽自動車モデルで今の日本の道路事情にマッチしたモデルと推察。買い物程度の街乗りに特化した点も特徴的。

株式会社 プラゴ

環境のノイズにならないことを標榜したデザイン性の高い独自の普通充電器を始め、急速充電器「PLUGO RAPID(プラゴラピッド)」を開発。事前予約可能なアプリを活用した充電ステーション「PLUGO PLACE(プラゴプレイス)」を展開するなど、ユニークなチャレンジでEV普及を目指している企業です。

岡田侑弥氏の投票&コメント

BMW i7/10点

自動車としての完成度や走行性能の高さ、ワイドモニターを用いた充電中のインフォテイメント、レベル3自動運転など、意欲的で非常に完成度の高い自動車です。EVのできることを最大限に発揮しているのではないでしょうか。

日産サクラ/5点

富裕層を中心に所有されいた従来のEVとは全く異なる概念で、今後のEV普及において非常に重要な役割を果たす自動車だと感じます。

テスラ モデルY/5点

Model Yの発売を皮切りに街中のテスラ車の数、ひいてはEV全体の数が大きく増加したように感じます。

こう氏の投票&コメント

BMW iX/10点

元々BMWが好きなのでBMWの将来の展望が見えるそんな一台だと感じました。

テスラ モデルY/5点

ソフトウェアによる車のアップデートをはじめ、欲しかった機能満載でいいなと思いました。

Terra Motors株式会社

インドで三輪EV販売シェアトップを獲得するなど、意欲的に飛躍を目指すEVベンチャー。2022年にはIoT制御する充電器やアプリを組み合わせた『Terra Charge』で充電インフラサービスを開始しました。

相川氏の投票&コメント

日産サクラ/10点

三菱ekクロスEV/10点

まさに2022年を象徴するEVです。日本のEV普及を大きく推進してくれました。EVは航続距離が課題とされがちですが、一般的な自家用車の走行距離を見ると、自宅の充電環境が整えば日常生活に問題はありません。軽自動車であるこちらの二台は、誰もがEVを日常使いできる新しい生活スタイルを提案してくれました。マンションとお出かけ先のインフラ普及という新たな提案をする会社として、とてもリスペクトしています。

ENECHANGE株式会社

EVsmartの運営会社であり、6kW出力の普通充電サービスである「EV充電エネチェンジ」を展開。設置していく独自充電器の出力は6kWですが、1月26日には6kWの普通充電に対応していない軽EVなどで適正な料金を選択できる機能がリリース(改めて別記事でご紹介する予定です)されました。

田中喜之氏の投票&コメント

日産サクラ/10点

「EVは小型車から」という、ありがちなコンセプトを全く裏切る、完成度の高い車です。内装の質感や実用的なレイアウト等、EVということを抜きに1台の軽自動車として見ても非常に魅力的な製品に仕上がっています。EV化によるコストアップを吸収するために一部の仕様をグレードダウンする車もある中で、妥協なくコストと仕様のバランスがとられています。

HW ELECTRO ELEMO-K/6点

軽トラックの使われ方と考えると、EV軽トラックの需要は相当数あると考えられます。トラックに特化することにより低価格化のための簡素な仕様設定している一方で、トラックとして重要な架装についても様々な検討がされている点が、このカテゴリーに対するHWEの本気度を感じます。

ヒョンデ IONIQ 5/4点

一度日本から撤退した後の再上陸という状況で販売店もない中、これだけの人気を得ている状況は、価格面も含めた車の魅力によるものと考えています。韓国のEV市場の状況について日本で大きく取り上げられることはあまりありませんが、充電インフラ整備を含め積極的なEV推進が図られています。韓国市場のバックグラウンドを生かした今後のHyndaiの展開にも期待したいと思います。

e-Mobility Power
はな
e-Mobility Power
おひさま
プラゴ
岡田侑弥
プラゴ
こう
Terra Motors
相川
ENECHANGE
田中喜之
合計点
日産
サクラ
1035101038
三菱
eKクロスEV
51015
ヒョンデ
IONIQ 5
35412
BMW
i4
1212
BMW
iX
1010
テスラ
モデルY
5510
BMW
i7
1010
HW ELECTRO
ELEMO-K
66
トヨタ
bZ4X
22

著者陣からの投票をもう1名

EV関連企業のみなさんの配点結果は以上です。

EVsmartブログ著者陣の篠原さんからいただいていた投票を紹介し損ねていたので、最後に紹介しておきます。

篠原知存氏の投票&コメント

日産サクラ/10点

20kWhバッテリーでメガヒット。世間一般、とくにEVユーザーでない人は、航続距離は長ければ長いほどいいと思っている。メーカーもそのニーズに応えるように多くの車種で総電力量を増やしてきたように感じる。でも、大きくて重いクルマばかりが望まれているわけではない。必要十分な性能をコンパクトにまとめたデザインを、多くの人が歓迎した。小型EVの普及につながる新たな価値観の醸成に期待を込めて。

ヒョンデ IONIQ 5/5点

抜群のデザイン性と破格の充電性能を合わせ持つワールドクラスのSUV。エンタメと家電で世界を席巻している韓国のセンスと技術が製品として結晶した。都心部でちょい乗りするにはサイズが大きすぎるかもしれないが、家族でのロングドライブやキャンプが使用用途に入るならベストチョイスだ。

テスラ モデルY/3点

クルマをネット通販したり、スーパーチャージャー網などの充電インフラを自社で整備したり、新たなビジネスのスタンダードを示し続けるテスラ。車両価格の極端な騰落はどうかと思うが、支持は変わらず、都心ではほんとによく見かける。Model Yに、というより、テスラという企業に票を投じたい。

フィアット 500e/1点

とにかくデザインがかわいい。とくにレトロモダンな外観がめちゃ好み。カブリオレモデルは天井を大きく開けて、オープンカーのように楽しめる。CHAdeMOの急速充電に対応していないのが玉にキズ。

三菱ekクロスEV/1点

日産サクラと共同開発で、軽EVへの拍手という意味では同じ10点でもいいのだが、個人的な意匠の好みでサクラを選んでしまった。0点はしのびないので、気持ちで加点。

みなさんの投票をお待ちしています!

ジャパンEVオブザイヤーへの投票は1月31日(〜23:59)まで受け付けています。特設サイトの規約などをご一読の上、投票用フォームへのご記入をお願いします。

選考対象の候補車種となるのは、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車(BEV限定)です。発売が21年6月の日産アリアや、22年10月のアウディQ4 e-tronなどは対象外です。

また、車種連名で日本カーオブザイヤーを受賞した「日産サクラと三菱eKクロスEV」はそれぞれ単独車種でのエントリーとなります。連名にしないようご注意ください。

【募集告知記事】
『ジャパンEVオブザイヤー』を新設~最も優秀な電気自動車をみんなで選ぼう!(2022年12月8日)

【特設サイト/投票はこちらから!】
Japan EV of the year 2022

一般投票もすでに約400名もの方から投票をいただいています。コメント必須でお手間だったと思います。投票いただいたみなさま、本当にありがとうございます。速報してきたエバンジェリスト投票では各回の1位が20〜30点くらいの獲得ポイントだったので、一般投票の得点こそが結果に結びつくでのはないかと思っています。

はたして、栄えある第1回ジャパンEVオブザイヤーはどのEVが受賞するのか。最終結果は、表彰などのお知らせとともに2月中旬ごろの記事で発表することを予定しています。

締切まであと少し。まだまだ、投票をお待ちしています!

文/寄本 好則

この記事のコメント(新着順)2件

  1. 結果を見て思った、日本の電気自動車は日本の事情に合った車種が高得点だなって。
    日産サクラの評価は狭い路地や農道で生きてくるはずです。
    電気技術者としては昨今の電力情勢不安定も加味せねばならず、これからは高級EVでなく下駄代わりのコンパクトEVこそが幅を利かせると以前からにらんでました。軽EVはもちろん、小型モビリティの可能性もあるかも。
    超小型一人乗りモビリティならYouTuberならご存知「くっすんガレージモータース」も開発中…これがJ1772充電に対応してりゃノミネートされるんかなぁ?

  2. 日本のエバンジェリストや EV関連企業の結果、成程納得致しました。日本の現状を物の見事に表してますね。テスラ一人勝ちを何としても止めたいのでしょう。
    一般投票は如何に?

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					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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