ガソリン車より電気自動車が売れる2018年のノルウェー ~ 消費者のPHEVからBEVへの回帰も明らかに

ノルウェーでは2018年3月、ついに「プラグイン式電気自動車(PEV)」の販売シェアが「ガソリン自動車(ICE)」のそれを初めて抜きました。さらにPEV販売のうちの上位を「バッテリー式電気自動車(BEV)」が独占しました。

ガソリン車より電気自動車が売れる2018年のノルウェー ~ 消費者のPHEVからBEVへの回帰も明らかに

Jose Pontes氏のサイト “EV Sales” の2018年4月5日のブログによると、2018年3月のノルウェーでは、新型日産リーフの販売が好調であったことと、テスラの販売がこれまで最高を記録したことが相俟って、「プラグイン式電気自動車(PEV)」の販売シェアが56%を記録し、初めて「ガソリン自動車(ICE)」の販売を抜いたことが分かりました。その内訳は「バッテリー式電気自動車(BEV)」が最も売れて37%を占め、それにPHEVの19%が加わった形です。

ノルウェーでクルマの電動化が急速に進んでいるのは明らかです。このまま推移すれば、2020年までにはディーゼル車が、また2022年までにはガソリン車が新車市場から消える可能性も現実味を帯びてきました。

2018年の3月までの累計販売台数では、新型日産リーフがトップに躍り出て、そのあおりを受けたフォルクスワーゲン(VW)e-Golfがランクを3位に落としました。いっぽうテスラは順位を上げて、モデルXが5位にのし上がり、モデルSが6位に食い込みました。もう一つ好調なのが三菱アウトランダーPHEVで、3月には販売が今年最高を記録しました。

メーカー別では、新型リーフが好調な日産がBMWを抜いて首位に立ちました。ボルボは3位を守ったものの、VWには辛勝したといったところでしょう。

燃料種類別の販売台数ランキングでは、トップ10にはICEは1台も入っていません。もはやガソリンを燃やすだけのクルマは消費者の興味を失いつつあるようです。上から1~4位は、搭載したバッテリーの電気だけで走るBEVが占め、それにPHEVが続いています。一時はPHEVが上位に見られたこともありましたが、今や消費者のBEV回帰が始まったようです。他方、「ガソリン車のEV寄り亜種」といえる「ハイブリッド車(HV)」に昔日の力はもはやありません。トヨタのHVは苦戦し、販売数は2016年実績の半分程度にとどまっています。

(文・箱守知己)

出典:EV Sales

2 thoughts on “ガソリン車より電気自動車が売れる2018年のノルウェー ~ 消費者のPHEVからBEVへの回帰も明らかに”

  1. 仕事でノルウェーに来てますが、記事の通りEVとPHVは本当に多いですね。駐車場に当たり前のように充電スポットがあります。そもそもが230Vなのでわりとインフラ面では普及が楽なんでしょうね。
    国産車ではアウトランダーPHEVは良く走ってます。私もオーナーなので嬉しい限りです。他の三菱車は全く見かけませんが。
    やはりTesla Model SもXも多い。国が豊かなのか税制なのか。
    今はレンタカーのメルセデスGLC350e(PHV)に乗ってますが、あまり燃費も電費も良くないです。

    1. ノルウェーより様、コメントありがとうございます!記事の内容を現地で実感されたとのこと、著者としてとても嬉しいです。貴重な体験とそれによる情報をありがとうございます。
      北欧では、冬期にウォーター・ジャケットとオイル・ジャケットの凍結を防ぐため、道路脇にクルマを駐める際は、路肩にあるポールに電源コードを繋ぐ習慣がありますよね。いわゆる「ブロック・ヒーター」を動かすためです。その習慣も、クルマを駐めるとコードを繋ぐという行動のバリアを下げているのでしょうね。(私が1980年代に乗っていた国産のヘビーデューティー四駆の寒冷地仕様にも、AC100Vで動くブロックヒーターがあり、東北赴任中に重宝しました。)
      また現地からの情報がありましたら、よろしくお願いいたします。返信が遅れて失礼いたしました。

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					箱守 知己

箱守 知己

1961年生まれ。青山学院大学、東京学芸大学大学院教育学研究科、アメリカ・ワシントン大学(文科省派遣)。職歴は、団体職員(日本放送協会、独立行政法人国立大学)、地方公務員(東京都)、国家公務員(文部教官)、大学非常勤講師、私学常勤・非常勤講師、一般社団法人「電動車輌推進サポート協会(EVSA:Electric Vehicle Support Association)」理事。EVOC(EVオーナーズクラブ)副代表。 電気自動車以外の分野では、高等学校検定教科書執筆、大修館書店「英語教育ハンドブック(高校編)」、旺文社「傾向と対策〜国立大学リスニング」・「国立大学二次試験&私立大学リスニング」ほか。

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