※冒頭写真は公式ウェブサイトより引用。
CASEやMaaSで「移動」やライフスタイルがどう変わるのか
CASEやMaaSに代表されるようなトレンドを踏まえてこれからの移動はどう変わるのか? 移動の進化について考える『Mobility Transformation』カンファレンス。第1回は2019年11月に開催されて1500名を超える参加者を集めて大盛況。EVsmartブログでもレポート記事をお届けしました。
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スマートドライブが仕掛けた『移動の進化』カンファレンスで実感した電気自動車の必然
今回の『Mobility Transformation 2020』は2回目のカンファレンスとなるわけですが、新型コロナウィルスの感染拡大防止への配慮でしょう、オンライン学習サービスである『Schoo(スクー)』とコラボして、オンライン配信での開催となりました。開催日時は2020年4月28日(火)10:00〜18:00。「移動の進化」をテーマとして、多彩な企業のキーパーソンらが登壇する7つのセッションが生中継で配信されます。
『Schoo』による受講はもちろん無料で利用できますが、事前にユーザー登録をする必要があります。詳しくは、『Mobility Transformation 2020』公式ウェブサイトをご覧ください。
【関連ページ】
『Mobility Transformation 2020』公式ウェブサイト
タイムテーブル
全体で約8時間におよぶ長時間のカンファレンスですが、内容は約1時間ずつ、14:00〜15:00の休憩を挟んで、7つのセッションが用意されています。
10:00〜11:00
移動の進化とCOVID-19の影響をどうプラスに変えていくか
【講師】
北川 烈氏(株式会社スマートドライブ 代表取締役)
11:00〜12:00
MaaS時代における保険の新たな価値について
【講師】
安藤 聡昭氏(損害保険ジャパン株式会社 リテール商品業務部 Next Retail Project 課長代理)
石野 真吾氏(株式会社スマートドライブ 先進技術事業開発 ディレクター)
12:00〜13:00
大手企業とスタートアップ企業の協業によるDX推進の事例
【講師】
荒川 翔太氏(住友商事株式会社 デジタルソリューション事業第二部)
石川 信太朗氏(株式会社スマートドライブ Mobility Data Scientist)
13:00〜14:00
データとアーキテクチャ 〜MaaSでのサービスの進化と可能性〜
【講師】
牧野 祐己氏(株式会社プレイド 執行役員CTO)
岸田 崇志氏(株式会社スマートドライブ CTO)
15:00〜16:00
モビリティデータを活用した安心・快適な新しいモビリティ・ライフの実現
【講師】
西村 潤也氏(小田急電鉄株式会社 経営戦略部 課長 次世代モビリティチーム 統括リーダー)
弘中 丈巳氏(株式会社スマートドライブ CRO)
16:00〜17:00
JRが挑む!関係人口を増やすための「移動の目的」作りとは?
【講師】
隈本 伸一氏(JR東日本スタートアップ株式会社 シニアマネージャー)
奥野 誠氏(株式会社JR西日本イノベーションズ 取締役シニアディレクター)
菅谷 俊雄氏(株式会社スマートドライブ CSO)
17:00〜18:00
コネクテッドバイクは今後どのように活用されるのか
【講師】
山本 祐司氏(株式会社ホンダモーターサイクルジャパン 経営企画室)
元垣内 広毅氏(株式会社スマートドライブ 取締役)
第1回のレポートも興味深いです
念のため、「CASE」や「MaaS」について説明しておきます。
「CASE(ケース)」は、2016年にダイムラーが発表した中長期戦略で示された造語で、情報ネットワークを通じたインタラクティブな接続性を高める「Connected」、自動運転の推進を目指す「Autonomous」、自動車の使い方の多様性を意味する「Shared & Services」、そして、電動化シフトを意味する「Electric」という、4つのキーワードの頭文字をとったコンセプトです。
「MaaS(マース)」とは、「Mobility as a Service」の略。直訳すると「サービスとしてのモビリティ」といった意味になるでしょうか。自家用車に依存するだけでなく、IT(端的にいうとスマホとアプリ)を活用して鉄道やバスなどの公共交通機関の利用(予約や支払い)をサポートする仕組みを包括したキーワードです。近年、日本はもとより世界の自動車メーカーや交通、旅行などの関連企業にとって重要なコンセプトとなっていて、2014年ごろ、フィンランドで提唱されたのが発祥とされています。
『Mobility Transformation』カンファレンスは、ことさらに電気自動車やモビリティの電動化シフトだけを取り上げるものではありませんが、第1回のレポート記事でも述べたように、モビリティの未来を語る時、前提は当然のように電気自動車として語られるのが示唆深い点であると感じます。
ちなみに、『Mobility Transformation』の公式サイトでは、上部の「MT 2019」のタブをクリックして表示される第1回カンファレンスのページで、おもなセッションの「サマリーレポート」が公開されています。前回記事でも紹介したジャガー・ランドローバー・ジャパンのマグナス ハンソン社長らによる『JAGUARが見据えるフューチャーモビリティとは』をはじめいくつかのコンテンツが並んでいます。なかでも、時間の都合で拝聴できなかった元日産自動車COOで、電動化推進に辣腕を振るった志賀俊之氏(株式会社INCJ代表取締役会長)の『CASEの進化の先にある新しいモビリティ社会』を、興味深く拝読しました。
おりしも、ぐっと我慢を強いられる「STAY HOME 週間」。1日じっくり、ライフスタイルの未来について考えてみるのはいかがですか?
(文/寄本 好則)