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TDKが「フォーミュラ E Tokyo E-Prix」のタイトルパートナーに就任/モビリティ変革への貢献を強調

TDKが「フォーミュラ E Tokyo E-Prix」のタイトルパートナーに就任/モビリティ変革への貢献を強調

昭和世代にはカセットテープでおなじみのTDKが電気自動車レースの世界最高峰である「フォーミュラ E」のパートナーになることを発表。記者会見ではEV時代に向けたモビリティ変革とAI=電子制御技術へのチャレンジであることが強調されました。「TDK Tokyo E-Prix」は7月25日〜26日、2連戦のナイトレースで開催されます。

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今年は7月。2連戦のナイトレースに!

2026年2月17日、TDK 株式会社が東京都内の本社で記者会見を行い、「Formula E Tokyo E-Prix」のタイトルパートナーとなることを発表しました。2連戦のナイトレースとなる東京大会は「2026 TDK Tokyo E-Prix」との名称で7月に開催されます。

TDKの齋藤昇社長(左)とフォーミュラEのジェフ・ドッズCEO(右)。

「Formula E(フォーミュラE)」は国際自動車連盟(FIA)が主催する世界最高峰の電気自動車レースで、世界各地の公道コースを転戦。2014年にスタートし、現在「シーズン12(2025/2026)」の戦いが始まっています。TDKは東京大会のタイトルパートナーになるだけでなく、開催中のシーズン12(第6戦〜第17戦)のオフィシャルパートナーとなることも併せて発表されました。

東京では2024年3月に初開催。昨年は5月に2連戦で開催されて、日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランドが2戦目でポールトゥウィン、日産に母国初勝利をもたらしました。

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3回目となる今年は、7月25日(土)~26日(日)の2日間、決勝のスタートが午後8時ごろとなるナイトレース(第14戦、第15戦)として開催されます。昨シーズンのドライバーズチャンピオンとなったローランドは第5戦まで3回の表彰台に上っているものの未勝利で、現時点のポイントランキングは第3位。日産での連覇に向けた躍進と、Tokyoでの勝利を期待したいところです。

チケットはまだ発売開始されていませんが、公式サイトで最新ニュースをゲットするための登録は可能。カクテルライトに浮かび上がる(はずの)激速EVレースがどんな光景を見せてくれるのか楽しみです。

モビリティ変革に貢献する「AIエコシステム」企業としての挑戦

さて、記者会見ではTDKの齋藤昇社長と、フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOが登壇。パートナー契約の調印を行うとともに、それぞれの思いを述べました。

昭和生まれの世代にとって、TDKといえばカセットテープの印象が強いでしょう。齋藤社長のプレゼンテーションは「なぜTDKがフォーミュラE(モータースポーツ)のパートナーになるのか」という点を中心に熱い言葉で語られました。

冒頭で飛び出したのは「答えはAI」という言葉でした。2025年12月に90周年を迎えたTDKは、磁性材料の「フェライト」を世界で初めて工業化したベンチャー企業。その後、カセットテープなどの製品が世界中で支持されてきました。現在は「AIエコシステム」を支える電子部品を主力としてさらなる成長を目指しており、自動車の電子化にともなってモビリティ関連の技術には30年以上前から着目。すでに、EVや自動運転車に不可欠なセンサーなどの幅広い製品ポートフォリオを有しています。

齋藤社長は「No data without sensing」という信念でさらに技術を磨き上げ、世界最高峰のEVレースであるフォーミュラEとのパートナーシップは、これから加速するであろうモビリティトランスフォーメーションに対する貢献へのコミットメントであるという思いを強調しました。

ドッズCEOは、お気に入りの音楽を自分で録音したTDKのカセットテープを交際時代の奥さまに送り続けていたエピソードを披露。TDKとのパートナーシップには、素晴らしいモータースポーツとしての価値を高めつつ「世界のエネルギー転換をサポート」し「サステイナビリティ」と「イノベーション」をもたらすことへの期待を示しました。

ドッズ氏はTDKが社会変革やイノベーションへの思いを共有できるパートナーであることを強調しました。

また、3回目の開催となる東京はフォーミュラEにとっても重要な都市であり「フォーミュラEが目指すサステイナブルな地球やエネルギー転換を進めるには、フォーミュラEに関わる企業や政府はもちろん、まず個人一人一人が行動を変えていかなければいけないということを伝えていきたい」という思いを語りました。

モビリティのEVシフトは既存の自動車産業を破壊するといった懸念が示されることがありますが、守るだけでは世界の進化を追うことはできません。今回の記者会見に参加して、フォーミュラEは持続可能なモビリティ社会を実現するためのチャレンジであり、TDKはAIエコシステム企業として新たな可能性に挑む決意を示したという、明るい希望のようなニュアンスを感じたのでした。

シリーズ開始当初のフォーミュラEでは、マシンのバッテリー容量がフルレースを戦うには足りず、レース途中でマシンを乗り換えるなんてルールがありました。でも、次シーズンからは「Gen4」と呼ばれる第4世代のマシンを採用。最大600kW(約815ps)のアクティブ四輪駆動、700kWの強化型回生ブレーキシステムを搭載してエネルギーの40%を回生し、構成部品はすべて100%リサイクル可能とするなど、よりサステイナブルなモータースポーツに向けた進化を遂げることが発表されています。

TDKのどのようなデバイスが、Gen4など実際のレーシングマシンにどう採用されるのかといった詳細はまだ発表されませんでしたが、7月の「2026 TDK Tokyo E-Prix」開催に向けて、ワクワクさせてくれるようなニュースが発信されることに期待しています。

取材・文/寄本 好則

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この記事を書いた人

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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