テスラが2019年第2四半期の車両の生産と販売台数をリリース

第2四半期、テスラは創業以来最高の生産台数87,048台および、最高の販売台数95,200台を達成しました。またグローバルのロジスティクスや大量の車両の納車手順を大きく最適化し、コストを低減させ、キャッシュの節約に寄与したとのことです。

テスラが2019年第2四半期の車両の生産と販売台数をリリース

テスラの公式プレスリリースによれば、第2四半期の注文は販売台数を上回っており、第3四半期に入るタイミングで注文待ち(バックログ)台数は増加しています。テスラは、第3四半期にさらなる生産台数および販売台数を増加させることができるとのこと。
ここで今までの経緯をまとめておきましょう。

生産台数モデルS/Xモデル3合計
2017Q125,418025,418
2017Q225,708025,708
2017Q325,07626025,336
2017Q422,1402,42524,565
2018Q124,7289,76634,494
2018Q224,76128,57853,339
2018Q326,90353,23980,142
2018Q425,16161,39486,555
2019Q114,16362,97577,138
2019Q214,51772,53187,048
2019Q316,31879,83796,155
2019Q417,93386,958104,891
2020Q115,39087,282102,672

当第2四半期、すなわち2019年4月から6月までの3か月間の生産台数を、過去6か月間、すなわち2018年の10-12月と2019年の1-3月と比較してみます。2019年の最初の時点でテスラの米国内での補助金(米国ではインセンティブとなっており、厳密には補助金ではなく、納税額の還付の形式となっています)は半減しており、ある程度のインパクトがあったにも関わらず、生産台数は増加しています。また生産がモデル3に大きくシフトしていることにも注目してください。
販売台数モデルS/Xモデル3合計
2017Q125,051025,051
2017Q222,026022,026
2017Q325,91522226,137
2017Q428,3201,54229,862
2018Q121,8008,18229,982
2018Q222,30018,44940,749
2018Q327,71056,06583,775
2018Q427,60763,35990,966
2019Q112,09150,92863,019
2019Q217,72277,63495,356
2019Q317,48379,70397,186
2019Q419,47592,620112,095
2020Q112,20076,20088,400
2018年度
四半期販売台数平均
24,85436,51361,367
2019年度
四半期販売台数平均
16,69275,22191,913

こちらは、生産台数ではなく販売台数、つまり売り上げに直結している数字です。一番最後の行に、参考のため、2018年一年間の4つの四半期の、平均値を記載しています。これからもお分かりいただけるように過去、テスラは第4四半期に販売台数がピークになるようなオペレーションで回っていることが分かります。2019年の第1四半期ですでに昨年の平均販売台数を超え、当第2四半期には昨年度の平均値との比較で販売台数が55%増加、モデル3に絞ると2.1倍以上に販売が増加しています。

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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