テスラ社が中国で建設中のギガファクトリー3で起工式、2019年末までにモデル3を生産開始

Fred Lambert氏が編集長を務めるEV関連のニュースサイト 「Electrek」の2019年1月7日の記事 などによると、テスラ社は同日、中国に建設する「ギガファクトリー3」で起工式を行いました。初期工事は夏までに完了し、年末にはモデル3の一部生産を開始、本格的な大量生産は2020年に入ってから、また小型SUV「モデルY」もここで生産されるとのこと。
(写真は下記YouTube動画のキャプチャです)

テスラ社が中国で建設中のギガファクトリー3で起工式、2019年末までにモデル3を生産開始

テスラ社の中国進出計画が進展中!

「ギガファクトリー」とは何なのか、少し整理しておきましょう。テスラ社の大規模電池工場はまとめて「ギガファクトリー」と呼ばれています。「ギガファクトリー(ギガファクトリー1とも呼ばれています)」は米国ネバダ州スパークス郊外に、また「ギガファクトリー2」は米国ニューヨーク州バッファローにあります。今回中国に建設される「ギガファクトリー3」は、車両の組立まで行う拠点になることが発表されています。

ちなみに、EVと電池の双方を製造しているテスラ社最初の工場は米国カリフォルニア州フリーモントにあり、「テスラ・ファクトリー」として知られています。CEOのイーロン・マスク氏がモデル3の製造に関して泊まり込んでいたのは、このフリーモントの工場です。

昨年後半からアメリカと中国の貿易戦争は熾烈になってきていますが、そうしたなかでも、2018年初夏にイーロン・マスクCEOと上海市人民政府の應勇(Ying Yong)市長との間で工場用地の取得に関する協定が締結されて以降、テスラ社は工場建設をスピードアップしてきています。

10月には85万平方メートル(210エーカー、東京ドーム18個分!)の工場用地を取得したと発表。昨年暮れには上海市の應勇市長は「テスラ社はすでに基本的な土地造成を終えたので、間もなくギガファクトリー3の建設を始め、2019年後半にはモデル3製造に関する操業を部分的に始めるだろう」と述べていました。イーロン・マスク氏も今年1月7日付けで「テスラの上海工場の造成を楽しみにしている」とツィートしていますが、じつはその日に起工式が現地で行われたわけです。

ギガファクトリー3での本格生産は2020年スタート!

確かに、1月6日までの 「Electrek」の記事のタイトル画像を見ると土地造成は終わって、建設機械とコンテナが写っていますが、工場の建設が始まっているようにも見えます。後にこれは起工式(ground breaking ceremony)に備えた動きだと判りました。テスラ社は最近、第一段階の工場建設への許可を受けたようで、建設への動きを加速しているとのことです。先ほど触れた「2019年後半にはモデル3製造に関する操業を部分的に始める」を実現するには、全くのサラ地から製造可能な工場を12ヶ月かけずに建てることになります。

ギガファクトリー3の建設が最初に発表されたときは、工場で「年産20万台」の量産が始まるまでにはおよそ2年かかり、それ以降順次製造を拡大して「年産50万台」のモデル3を中国の顧客に届けることになるだろう、とテスラ社は述べていました。今回の起工式でイーロン・マスク氏は、新型の小型SUVである「モデルY」の生産もこの工場で行うことも明らかにしています。ここで生産されるモデル3やモデルYが中国国外に輸出されるかは否定的な見方が多いようですが、今ひとつはっきりしません。Electrek今後も随時情報を伝えるとしています。

(文:箱守知己)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この記事の著者


					箱守 知己

箱守 知己

1961年生まれ。青山学院大学、東京学芸大学大学院教育学研究科、アメリカ・ワシントン大学(文科省派遣)。職歴は、団体職員(日本放送協会、独立行政法人国立大学)、地方公務員(東京都)、国家公務員(文部教官)、大学非常勤講師、私学常勤・非常勤講師、一般社団法人「電動車輌推進サポート協会(EVSA:Electric Vehicle Support Association)」理事。EVOC(EVオーナーズクラブ)副代表。 電気自動車以外の分野では、高等学校検定教科書執筆、大修館書店「英語教育ハンドブック(高校編)」、旺文社「傾向と対策〜国立大学リスニング」・「国立大学二次試験&私立大学リスニング」ほか。

執筆した記事