テスラが東京ベイエリアにサービス拠点を本日(5/10)オープン

テスラジャパンは2019年5月10日(金)、東京都江東区東雲に、サービス拠点「テスラ サービスセンター 東京ベイ」をオープンしました。従来の「横浜、名古屋、大阪」に次ぐ4番目の直営サービス拠点で、増え続けるオーナーへのサービスを向上させる狙いがあります。

テスラが東京ベイエリアにサービス拠点を本日(5/10)オープン

モデル3のデビューに向けて首都圏でのサービス体制がより向上

住所は「東雲2丁目7-20」、湾岸高速のすぐ隣りで、クルマでは「臨海副都心出口」と「有明出口」が最寄り、電車では「りんかい線」東雲駅の出口から歩いて2〜5分(国道357号を渡る信号待ちの時間が大半)といったところです。この立地を聞いて「おや?」と思う方は、東京臨海部をよくご存じですね。そうです!「A PIT AUTOBACS SHINONOME」の敷地内にあるのです。2018年11月23日にリニューアルされるまでは「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」の名称が使われていた、オートバックスセブンの旗艦店です。

奥見えるのはA PIT AUTOBACSの建物。TSUTAYA書店やスターバックスが入る。手前がテスラの受付、その間の通路を入って行くと、右側にピットがある。
奥見えるのはA PIT AUTOBACSの建物。TSUTAYA書店やスターバックスが入る。手前がテスラの受付、その間の通路を入って行くと、右側にピットがある。

テスラがサービス拠点を開いたのは、この大きな店舗の一角で、敷地内には自動車関連のパーツを幅広く体験できるような展示のほか、カフェや書店も併設されています。車輌を預けてサービスを受ける際に1〜3時間待つようなことがありますが、時間を持て余さずに済みそうです。このテスラのサービス拠点の営業時間は、火曜から土曜までの10:00〜18:30です。日・月曜が定休日となっています。

この「テスラ サービスセンター 東京ベイ」は、テスラの車輌のサービスを行う拠点としてだけではなく、都心に近い立地を活かして試乗会やイベントの拠点としても使われます。オープンに合わせて、今日(5月10日・金)から12日(日)までは「Tesla Model 3」を展示します。試乗はできませんが、車内に入ってユーザーインタフェースを体験することなどができます。

また5月25日(土)・26日(日)には、Tesla Model SとModel Xの試乗会を開きます。この試乗会は予約制なので、下記の電話やメール、またはウェブサイトから事前に予約しておいてください。

電話:0120-975-214
メール:japan@tesla.com
ウェブサイト:https://www.tesla.com/jp/event/tokyobay/td/may19

さて、EVsmartブログチームでは、この情報を知ったので早速現地を見せてもらいに行きました。もちろん、EV目線の質問を用意して。早速ご覧ください。

1. ここに拠点が作られたら、青山のショールームは閉鎖されてしまうのですか?

3台を収容できるピット。2台分はジャッキが備えられ、残りの1台分は軽作業に充てられる。
3台を収容できるピット。2台分はジャッキが備えられ、残りの1台分は軽作業に充てられる。

【TESLA】閉鎖しません。ショールームとは機能が別なので、併存させます。

2. スーパーチャージャーは設置する予定ですか?

【TESLA】2019年夏を目途に設置の方向で動いています。基数は4か6になるでしょう。2ってことは無いと思います。

コンクリート打ちっ放しの場合が多いピットの床だが、テスラでは白や明灰色に塗られていることが多い。ジャッキにも充電器が設置されている。
コンクリート打ちっ放しの場合が多いピットの床だが、テスラでは白や明灰色に塗られていることが多い。ジャッキにも充電器が設置されている。

近くにはタワーマンションが多い土地柄ですから、そうした共同住宅にお住まいの方にも、ここにスーパーチャージャーがあることで、テスラを快適に使っていただけるようになると思います。

テスラのモバイル・サービスを行うサービスカー。モデルSを利用して作られている。
テスラのモバイル・サービスを行うサービスカー。モデルSを利用して作られている。

3. サービスにかかる平均的な時間はどれくらい?たとえば1年点検とかは?

【TESLA】1年点検だと3時間が目安です。2年目は点検項目が増えるので5時間、4年目だとさらに増えるので丸一日、10:00にお預かりして18:30の閉店前にはお戻しするくらいになると思います。

4. アメリカ本国のように、入庫にあたってパーツの取り寄せなどの自動化は、どの程度できますか?本国ではスマートフォンのアプリを使って予約ができますが、ここでは?

【TESLA】横浜と名古屋ではこれまでもスマートフォンのアプリで予約が可能でしたが、ここ(東雲)もシステムができ次第、同じように予約できるようにする予定です。

テスラのサービスカーの荷室。出向いた先での軽修理が可能な工具が収納されている。
テスラのサービスカーの荷室。出向いた先での軽修理が可能な工具が収納されている。

5. アメリカ本国でのように、車輌が故障すると部品が自動的にサービス拠点に手配されると聞いていますが、日本ではどうなって / どうなり ますか?

【TESLA】横浜ではできています。ここ東雲は「軽い修理」を想定しているので、その形を導入するかは未定です。バッテリーの交換やモーターの交換といった「重い修理」は、今後も横浜がカバーする予定です。

ここ東雲では、メカニックは3人で、数時間で返却できるような軽い修理を想定しています。まずは通信を使ったり、モバイル・サービスカーを派遣して故障を判定し、それに応じて東雲で担当したり、横浜に担当してもらうか判断します。

これまでは、都内に住むテスラ・オーナーは横浜の戸塚まで行かなければなりませんでしたが、都心からもアクセスの良い東雲にサービス拠点ができたことで、時間を節約できるようになりそうです。夏にはスーパーチャージャーも併設されますし、待ち時間を快適に過ごせるカフェなどもあるので、テスラ車が集う場所になることでしょう。

名称:テスラ サービスセンター 東京ベイ
住所:東京都江東区東雲2-7-20
営業時間:火曜〜土曜、10:00〜18:30
アフターサービス電話:0120-975-214

(箱守知己)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. HakomoriTomさま

    ご回答、有難う御座います。

    ハワイにいる日本人の知人
    香港にいる日本人の知人
    みんな、テスラの話をしても、既にご存知です。 テスラは海外では知名度抜群ですね?

    しかし、日本では、私が話をふって初めてテスラを知るくらいに、
    日本在住の日本人には、無名です。

    どうしたら、日本人にも知られるものでしょうか?

    携帯電話&スマホも、はじめは大きく高価な商品で、普及しませんでしたが、小さく手頃な値段に下がり、一気に普及しました。当時、10年後には両親も持つだろうと思ったら、10年経ち祖父母も持つ時代になって時の速さに驚きました。

    同じく、ウォシュレットも、利用したことないのに、水より紙の方が安心と、今迄の使用方法を変えずにいたら、ある日、利用する機会が訪れ、一度使ったら、以前の生活には戻れなくなりました。外出先でも、当然、ウォシュレットを選びますし、良さを知ってしまった方から、物凄い勢いであっと言う間に広まった感じがします。

    スマホやウォシュレットやEVが当然である子どもたちの時代
    日本では、人口の過半数が平成生まれと令和生まれの国民になった頃が、EVの分岐点なのでしょうか?

  2. EV歴9年目さまに同感です。
    私もモデル3はまだ日本では見に行っていません。アメリカで見させて頂きました。

    やっと、都心に出来たのですね?これで、一安心。
    モデル3を早々に予約した者です。発表会も川崎だったので諦めました。
    対象を新しもの好きだけでなく、幅広く老若男女に焦点をきちんと当てて欲しい。
    サービス拠点が、名古屋や大阪にはあるのに、なぜ東京にないのと心配していました。

    もし、名古屋になく、静岡や三重や岐阜だったら?中部の人も不便だろうに
    もし、大阪になく、奈良や兵庫や和歌山だったら?関西の方も不便だろうに
    東京をはじめ、関東は不便で、都心の友達にも、テスラを紹介し辛かった。涙

    かつては、関西の方が人気が出て、大阪市内にあるパナソニックの敷地で仮オープンを半年くらい前倒しでオープンした位でしたね。
    報道でも、トヨタや日産からかテスラバッシングの原因が、
    関東では不便な立地。
    青山にはJRが走っておらず東京駅や上野駅や新宿駅などからも遠いいので紹介し辛い。
    車でも、駐車場が十分に完備されているわけでもなし、青山通り沿いの為、駐車禁止の場所に駐車している方も多い。テスラのイメージを損なう原因にもなっている。報道にうまく利用される悪い切っ掛けをテスラ自身が作り上げている。

    これでは、ただの、今どきの方のブームで終わってしまう。
    東京スカイツリーが成功したのは、老若男女問わず、人々に満遍なく評価されたからだろう。港区のマダムが開業1年目に「7回行った」と聞いた時には、東京タワーのお膝元でも認知されていると感銘を受けたものだ。

    いよいよモデル3で、標準を老若男女問わずに変えて欲しい。
    そうすれば、アメリカやヨーロッパのように、日本でも広がるのにね。

    1. 都心在住さま、コメントありがとうございます。

      「標準を変える」という概念・表現、同感です。「地平線を変える」というような意味に小生は解釈しました。進化するオートパイロットも、シンプルながら明確な操作系も、標準を変える素質は充分にもっていると思います。楽しみですね。

      また、東雲にサービス拠点ができたこは、確かに大きな意味を持つと思います。尤も、修理のほとんどはネット接続で自動的に解決できているようなので、従来のクルマのようにディーラー・整備工場が各所に無いとダメ、ということでは無さそうですね。いずれにせよ、日本でもモデル3が人気が出ることを期待しています。

  3. 情報ありがとうございます。
    これは嬉しいニュースですね。
    お台場のスーパーチャージャーって1階にローソンがあるくらいですからね。横浜のサービスセンターも何もないし(店舗内に多少本や飲み物があるくらい)。
    充電中に隣のオートバックス(名称はちょっと違うんでしたっけ?)でカー用品見ているだけで楽しいですからね。

    東京に住んでいる人が近くにサービスセンターがあると安心して購入できそうですね。個人的には「ここ数年の車って故障しないからディーラー店舗不要じゃない?」と思っているのですが皆さんのモデルSやモデルXって故障しています?
    他のサイトの記事では「サービスカーがよく出動している」的な記事もあったので私のモデルSだけが故障しにくく運が良かっただけかもしれませんが。

    3年半乗っての故障箇所を私のブログに書きましたので参考まで。
    https://wp.me/paGcvs-lI

    モデル3はまだ日本では見に行っていません。
    米国出張中に見に行ったのでこれも記事書いています。ちょっとだけ動画も。
    https://wp.me/paGcvs-ke
    モデルSより確かに小さいけど、「それでも大きい部類に入るなぁ」と言った印象でした。モデルSに乗り続けようと思いました(笑)

    1. EV歴9年目(リーフからモデルS)さま、コメントありがとうございます。

      今回の東雲は、A PITのほうにTSUTAYA書店もSTARBUCKSもあるうえ、AUTOBACSの展示自体が凝っているので、時間はつぶせると思いました。どう凝っているかというと、ナビなどは実際にクルマの車内のように椅子に座って操作できるようになっています。クルマのパーツを選ぶ際の参考になる、具体的な展示です。

      モデル3、じつはこの日に乗りました。運転ではなく同乗でしたが。昨年暮れのモデルよりもさらに進化している印象を受けました。特に驚いたのが、周囲の車輌の表示が、本物のように大きさや形まで描かれていた点です。左隣りに大きな四角い車輌が来た表示が出たので、実際に左を見てみたら、都バスが来ていました。

      モデルSのあの落ち着いた雰囲気も素敵だと思います。そして何より、テスラの作り手・売り手からの熱いメッセージが嬉しいですよね。いろんなところに仕掛けがあって、ソフトのアップデートでどんどん変化・進化して。大手の自動車メーカーがこれまでやってこなかったユーザーサービスだと思います。私も欲しくなりました。

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この記事の著者


					箱守 知己

箱守 知己

1961年生まれ。青山学院大学、東京学芸大学大学院教育学研究科、アメリカ・ワシントン大学(文科省派遣)。職歴は、団体職員(日本放送協会、独立行政法人国立大学)、地方公務員(東京都)、国家公務員(文部教官)、大学非常勤講師、私学常勤・非常勤講師、一般社団法人「電動車輌推進サポート協会(EVSA:Electric Vehicle Support Association)」理事。EVOC(EVオーナーズクラブ)副代表。一般社団法人「CHAdeMO協議会」広報ディレクター。 電気自動車以外の分野では、高等学校検定教科書執筆、大修館書店「英語教育ハンドブック(高校編)」、旺文社「傾向と対策〜国立大学リスニング」・「国立大学二次試験&私立大学リスニング」ほか。

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