テスラモデルXで旅行:東京-伊勢志摩往復900km

週末、GOTOを利用して伊勢・志摩まで電気自動車のテスラモデルXで旅行しました。先日1回目の車検通過したばかり。行きはカーフェリー使用で往復900kmでした。

テスラモデルXで長距離:東京-伊勢志摩往復900km

目次

  1. 東京←→伊勢・志摩の充電計画
  2. 往路
  3. 復路
  4. まとめ

東京←→伊勢・志摩の充電計画

モデルX 1回目の車検を終えて特に問題の箇所もなく、車検の記事で触れたローダウンリンクも再度装着。というわけでGOTOに東京発着が加わったこともあり、さっそく遠出してみました。今回は伊勢・志摩エリアですが、行きは舘山寺温泉に1泊。中日にフェリーで伊勢へ、最終日は名古屋周りでフェリーを使わず東京に戻る、という計画です。

当サイトの旅行記を初めてご覧になる方へ:電気自動車ではこのように航続距離を大きく超える旅行をする場合、ざっくりと計画を立てる必要があります。計画なしで遠出することも可能ですが、充電の待ち時間が長くなることがあります。

それではまずEVsmartアプリの開発中機能、経路検索v2で見てみましょう。
一泊目の「山水館欣龍(さんすいかんきんりゅう)」さんは駐車場に充電スタンドがありませんが、すぐ目の前の舘山寺サゴーロイヤルホテルには普通充電器が2基あります。こちらを利用させていただくことにして、チェックインからチェックアウトまで充電します。
翌日は舘山寺近辺では長時間の観光はせず、伊勢湾フェリーに乗船し、相差(おうさつ)の石神さん横の小規模な宿、花の小宿 重兵衛さんに宿泊。こちらは近隣に充電スタンドがないのですが、こういう時は「100Vコンセント、貸していただけませんか?」と予約前に一声かけると、案外快く使わせていただけるケースがあります。計画上はここでは充電せずに観光したのち、帰路に就く予定。

上の予測では帰路の宿を出た時点での残量は53%。ここから名古屋・浜松・御殿場を経て東京に帰ります。名古屋で10%程度になりそうなのでここを1回目。しかし経験からここから東京に帰る場合、かなりギリギリになることが分かっています。そのため、計画は名古屋と浜松をチョイス。浜松から東京までは230kmで余裕なので、名古屋では浜松に行けるだけ、名古屋では東京に帰れるだけの量を充電する方針としてみました。
このように、予測ツールを使う場合にも、超急速充電器がある場合には、シミュレーションは途中まであれば充分です。ここから先、家に帰るのは簡単だからです。

往路:東京→伊勢・志摩

10/16 12:00 東京を98%で出発。いつでも満タン出発できるのが電気自動車の良いところでもあります。

15:45 舘山寺まで258.2kmを走破し、電池は30%残。今日は電費も良く、222Wh/km。これは1kWhを30円で換算した場合、1km走行あたり6.7円。ガソリン125円/lで換算すると、18.7km/l相当となります。

宿の全景

こんな暖簾です

ロビーからの眺望。部屋の目の前が浜名湖です。

お部屋からの眺望。恐らく全室から浜名湖が正面に望めます。細い線のように見えるものはケーブルカー。

せっかくなのでケーブルカー(かんざんじロープウェイ)で目の前の大草山に登ってみました。

舘山寺サゴーロイヤルホテルの充電スタンド。屋根なしなので雨が降ると濡れちゃいますが、充電器やケーブル・コネクター類は防水なので大丈夫です。

露天風呂からはこういう眺め(どなたもいらっしゃらない時に撮影しています)。

10/17 朝食。夕食は撮るの忘れました!こちらのお宿はロケーション・お風呂・サービスは当然最高レベルなのですが、食事が非常に凝っていて、いろいろなものを少しずつたくさん試したい!という方には特におすすめです。料理長の技・炸裂!

10:23 チェックアウトを済ませ、出発です。夜の間に79%まで充電できました。私は実はZESP3のプレミアム10プランを契約しているので、普通充電は無料!51.8kWh=1554円分がタダになりました。

13:15 雨のフェリー乗り場に58%で到着

こんな感じでフェリー乗船待ちをします。隣に道の駅があるのですがなんと閉鎖。やる気のなさを感じます(汗

フェリーのアップ

17:02 目的地の「花の小宿 重兵衛」さんに到着!残は52%です。ほぼ計画通りですね。そして宿の方は気持ちよく100Vコンセントを貸してくださいました。早速充電開始。100Vコンセントはあまり充電できないのですが、今回のように長距離の際には案外役に立ったりしますので、私は可能な限りリクエストするようにしています。また今回のように貸してくださった場合に何らかのお礼を差し上げています。お礼を謝絶されるケースもあります。

重兵衛さんの夕食。こちらは忘れず撮影できました。旅館のある相差町(おうさつちょう)は実は海女さんの街ということで、とにかく海産物尽くし。1泊目が繊細・多様だとすれば、こちらは豪快、というイメージです。

伊勢ですから、、

充電中の風景。お貸しくださったのはエアコン用のコンセントのようです。

復路:伊勢・志摩→東京

10/18 10:46 重兵衛さんをチェックアウトして出発!バッテリーは68%、52%からですから18%くらい充電できました。ね?案外使えるでしょう。お心づけを渡してお礼を申し上げました。

この後は宿の上にある石神さんや、志摩スペイン村で遊びました。

15:29 志摩スペイン村を64%で出発。いよいよ帰路につきます。帰りはフェリーでなく名古屋を回って帰る予定。この時間に出てもどうせ到着は深夜になるので、予定変更。充電計画では名古屋でちょっと充電、浜松で東京に帰れる程度充電でしたが、名古屋で美味しいものを食べてゆっくり充電することにします。この場合名古屋ではほぼフル充電になることから、次の休憩はトイレと充電をちょっと足すだけ。御殿場スーパーチャージャーを利用するのが一般的ですが、ここはコメダ珈琲さんが午後10時閉店。10時以降はトイレがちょっと遠くなってしまうので避け、清水PA上りを使うことに。トイレ休憩だけなら、広いSAより狭めのPAのほうが短時間で出発できます。

18:53 名古屋スーパーチャージャーに20%で到着。たった157km、通常なら2時間15分程度のルートですが、どうも故障車のため東名阪自動車道が大渋滞。早めに伊勢湾岸道に迂回すればよかったのですがうっかりそのまま突っ込み、1時間以上ロスしてしまいました。


2時間15分の行程に3時間24分かかったわけですが、電気自動車に普段乘られない方は、充電が持つのかな!?と思われたかもしれません。経路検索v2と比較してみましょう。実際にこの渋滞を抜けて消費したのは、志摩スペイン村64%→到着時20%ですから44%でしたね。

経路検索v2を64%スタートで計算させてみると到着時予測は22%でしたので、消費予測は42%。実際にはこれより2%だけ多く電力を消費したことになります。多くの場合、高速道路で歩くような速度の渋滞が発生すると、電気自動車では節電になります。今回はずっと雨で気温が低く、結露を防ぐため適宜除湿暖房を使いましたので、わずかではありますが消費電力が増えてしまいました。



充電中です!

128kW

名古屋と言えば鰻。鰻と言えば鰻う おか富士さん!スーパーチャージャーは6基あるので、1時間くらい充電することも可能なんです。

20:26 人間もお腹いっぱいで大満足。車も98%まで充電できました。名古屋を出て、最終経由地、清水PAに向かいます。

22:24 清水PAに残41%で到着!ここでちょっとトイレ休憩するついでに追加充電します。

22:51 24分間充電し、62%になったところで充電を切り上げ、自宅を目指します。自宅到着時に10%になるようにシミュレーションしています。

10/19 01:31 もともと0時くらいに着くことを予定していたのですが、志摩スペイン村を出るのが30分遅れたことと、途中の1時間以上の渋滞が影響してこんなに遅く自宅に到着。バッテリーは8%でした。

伊勢・志摩旅行のまとめ

今回の総走行距離は918.3km、消費電力量は213.1kWh、平均電費は232Wh/km=4.31km/kWhでした。電気代を30円/kWh、ガソリン代を125円/lと仮定すると、今回の旅行にかかった電気代は6393円。ガソリン車換算燃費は18.0km/lとなりました。
実際にかかった金額は、以下の通りで4450円でした。

 料金明細コスト
自宅充電98%→8% 約90kWh
単価30円
2700円
目的地充電
@山水館欣龍
ZESP3プレミアム10
無料
0円
目的地充電
@重兵衛
お礼のみ1000円
名古屋スーパーチャージャー70.51kWh
無料
0円
清水PA上りZESP3プレミアム10
3回相当
750円
合計4450円

これでガソリン車換算燃費を計算すると、25.8km/lとなりました。

今回の旅行では、帰り、満タンで出発できなかったことはあまりハンディにはなっておらず、名古屋で夕食を取る選択をすることで楽に移動ができています。もしもっと短縮するとするならば、御殿場スーパーチャージャーを午後9時半ごろに通過するようなスケジュールにすることにより、トイレとテイクアウトのコーヒーだけ10分で通過するのがベストだと思います。
(安川 洋)

7 thoughts on “テスラモデルXで旅行:東京-伊勢志摩往復900km”

  1. 今は30型プリウスにのっていますが、完全な電気自動車が欲しいなと思っています。
    でも日本は電気自動車はまだまだ使いにくいですね。
    インフラが弱すぎます。
    こうやって世界から取り残されてガラパゴス化していってしまうのでしょうか?
    それと、今年の夏にプリウスで片道800キロの旅行に行ってきました。
    ほぼほぼ高速使用ですが、80〜100キロ巡航で燃費は30キロオーバーでした。
    今の現状ですと電気自動車は充電が心配で旅の計画が面倒になりがちで、その上、プリウスのほうが燃費が良いとなりますので、まだまだこれからだなぁと思いました。
    日本の電気代が高すぎるのと日本のハイブリッドの技術が凄いということなんでしょうか?
    早く電気自動車がスムーズに使える社会になってほしいです。

    1. のぶりん様、コメントありがとうございます。一部、コメントさせていただきますね。

      >ほぼ高速使用ですが、80〜100キロ巡航で燃費は30キロオーバーでした。

      プリウスのメーターは5%大目に表示していますので、実際には75-95km/h。この中間を取って85km/hくらいでしょうか。テスラはGPS速度表示と一致しておりまして、私の今回の巡航速度は(渋滞もありましたが)おおよそ100km/hです。この差は17.6%でして、高速走行においては燃費に対して約38%効いてきます。例えばプリウスで30km/lだと仮定すると、速度をGPS計測で100km/hまで上げて巡行することで、燃費は20km/l前半くらいまで落ちる可能性があります。速度は燃費に大きく影響します。
      さらに、比較されているのは中型ハッチバックと、0-100km/hが3.0秒の、700馬力近い大型SUVの燃費です。もしこれがモデル3なら6.4km/kWhくらいですから、単純に計算してリッター26.7kmくらい。昼間電力で計算しても、プリウスよりは若干安くなると思います。

      >今の現状ですと電気自動車は充電が心配で旅の計画が面倒になりがちで、その上、プリウスのほうが燃費が良い

      充電が心配、というのは最初はありますよね。慣れればそれほど大変ではないですよ。毎週、ガソリンスタンドに行かなくていいのはとても楽ですし、ストレスがありません。

  2. 電気自動車に興味があって拝見させていただきました。試しに日産のリーフを借りて東京から水戸まで往復してみたのですが、やはり気軽さという意味では内燃機関の車に分がありますね。充電器の数が少なく、他車使用中での待ち、そもそも急速でも30分はかかるのでさくっと給油して出発というわけには行かないといった辺り。

    モデルXともなると航続距離が長いので日常使いでは不満を感じることはないのでしょうけど、やはり現状はある程度以上の距離になるとやはり充電に縛られた行動になってしまうようですね、というのがブログを拝見してわかりました。

    しかしガソリンスタンドも段々と潰れていき、逆に充電設備は増えてきているのでインフラ整備は時間の問題ではあると思いますがね。

    1. 乳牛様、コメントありがとうございます!リーフ借りられたのですね。これからは超急速充電器をいかに大量配置するかが、電気自動車の普及の成功を握っていると思います。
      おっしゃる通り30分待つのは現実的ではない、と考える方は多いでしょう。実際私も帰りの2回目の急速充電では30分かけていませんしね。充電の計画については、おっしゃる通り、ある程度必要だと思います。

  3. アウトランダーPHEVとリーフを所有しています。中長距離はPHEV 市中はリーフを使用。リーフは太陽光発電システム+V2Hでリーフを自宅用バッテリーとして使っています。
    電費の計算で30円/㎾hは高くないですか?
    当方夜間電力料金は12円/㎾hですので、リーフは7㎞/㎾hですからガソリン換算70㎾/リッターと考えています。
    テスラは興味があります。PHEVの買い換えはアリアか、e-TRONを考えていますが、最近テスラも良いなあと思っています。
    決してガソリン車否定派ではなく、86とGSX1100Sカタナも所有していますが乗用はモーターカー一択です。もうエンジン付き乗用車には戻れなくなりました。
    ただ、年に数回、伊勢ー東京日帰り爆走出張(笑)が入りますので、現状はPHEVと成っています。
    満充電で実走行距離が500㎞を超えてこないかなあと言うのが正直な感想。
    故障時にディーラーが近くに無いとやや心配ですが、参考に成ります。ありがとうございました。

  4. これが夏だとかなりキツくなりませんか?
    春に納車され今年テスラで初めての夏を過ごしましたがエアコンかけての電費は想像以上に悪かったですw
    急速充電も最大出力が出ない事もままありましたし、来年は是非真夏の長距離レポートをお願いしたいです。

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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