車種や季節などを設定して充電計画を検索
この『EVsmartブログ』は、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)向け充電スポット検索アプリ『EVsmart』のデベロッパーであるアユダンテ株式会社がお届けしている電気自動車情報に特化したウェブメディアです。ってことは、EVユーザーの読者のみなさんであれば先刻ご承知かと思います。もちろん、EVsmartアプリも使っていただいていることでしょう。
2020年11月5日、このEVsmartアプリに新機能が追加されました。その名も『経路検索v2』。ことにロングドライブの際、目的地までの経路とともに効率のいい充電スポットや充電時間などを提案してくれる便利な機能です。
EVsmartブログ編集部では、かねてから長距離ドライブレポートなどでこの機能のβ版を試用してレポートもしてきたので「あ、アレね」と思う読者の方もいるのでは。お待たせしました! ってことですね。私自身、何度か試して便利な機能であることを実感しています。
アプリを起動しても「ない!」って方は、アップデートをお試しください
新機能『経路検索v2』についての詳細は、アユダンテのニュースリリースが公開されているので、こちらをご参照ください。
【ニュースリリース】
●電気自動車の長距離ドライブ計画をサポート『経路検索v2』リリース ~EVsmartアプリ 新機能追加!
(2020年11月5日)
さっそく使ってみようと、iPhoneのアプリを立ち上げましたが、メニューをタップしてもまだ新機能が出てきません。そうですね、当然ですがアップデートが必要です。いったんアプリを終了させて、APP STORE でアップデートしました。
再度アプリを立ち上げると、ちゃんと表示されました。ニュースリリースの説明画像では、『EVsmartブログ』の下に『経路探索v2』がありますが、私のiPhoneでは『EVsmartフォーラム』の上に表示されています。開発チームには未確認ですが、iPhone版とアンドロイド版で少し異なるのかも知れません。
より便利に使いこなすための大きなお世話アドバイス
12月には、白馬から東京まで走る予定があるので、試しに検索してみました。
【ポイント1】検索結果にはルートの高低差も反映されている。
私なんかよりもマイカーEV歴の長い読者の方も多いので、はなはだ大きなお世話ではあるのですが、この検索結果を例にしながら、『経路探索v2』をより便利に活用するためのアドバイスを列記してみます。
まず、検索結果にはルートの高低差が反映されているってこと。市販電気自動車では、テスラはルート設定すると高低差を勘案した到達距離を確認できますが、そのほかの車種では高低差の影響はよくわかりません。私のマイカーである日産リーフなど多くの車種では、直前の走行状況によってメーター表示の航続可能距離がめまぐるしく変わるので、長い上り坂のルートで「やばい!」という経験がある人も多いでしょう。
『経路探索v2』では、電池のセグ状態や走行モード(飛ばす、標準、エコ運転)、さらには冬の暖房使用時のロスなどを細かく設定できる上に、ルートの高低差も計算されているので、かなり正確に充電スポット到着時の電池残量を予測することができるのです。
もちろん、目安としてこのまま活用するのもOKです。とはいえ、実際に走ってみると運転スキルなどの違いで「あれ、もっと走れるぞ」とか「こんなに走れないじゃん」といった差異を感じることもあるでしょう。何度か使い込みつつ、自分のEVと運転スキルにあった設定を発見すれば、より心強いツールになってくれます。充電スポットを変更したり、微調整する細かな機能も備えているので、いろいろ試してみてください。
【ポイント2】実際の状況に合わせて走破ゲームを楽しもう。
白馬ー東京のお試し検索結果を見ると、諏訪湖SA、双葉SA、さらに石川PAの3回充電が提案されています。とはいえ、この提案通りに充電すると帰着時には52%も電池残量があることになります。
実際、往路の東京-白馬はレポート記事で紹介したように、談合坂SA、八ヶ岳PAの2回充電で13%残して白馬へ到着しています。
今回は満充電からのスタートは想定していないので、一気に八ヶ岳PAを目指すのはリスキー。でも、諏訪湖でしっかり充電すれば、談合坂まで(八ヶ岳越えの約120km)は走れるだろう、あとは一気に自宅へ帰還! というのが、この検索結果を参考にした私のプランです。ただし、実際に走る時には急速充電器に先客がいるかも知れないし、トイレに行きたくなるかも知れないし。場合によっては、15分充電をこまめに繋ぐ手もあるでしょう。
検索結果に表示された充電スポット(この場合、たとえば双葉SA)を自分の好みで調整することも可能です。右側の編集(えんぴつ)マークをタップすると選択メニューが表示されるので、双葉から談合坂に変更してみました。談合坂到着時の残量予想は2%となっていてギリギリですが、双葉SA通過時点の残量(当初の検索結果では46%になっていた)をにらみながら、談合坂チャレンジを決行するかどうかを判断します。って感じで、検索結果に示された予測残量を参考にしながら、自分なりにアレンジしながらの走破ゲームを楽しむのが、私の場合は大好きです。
つまり、『経路探索v2』の検索結果は、みなさんそれぞれにマイカーEVをスマートに使いこなすための心強い提案データであると心得るのがよいのではないかと思います。
参考までに、今までのEVsmartブログで『経路探索v2』のβ版を使ったロングドライブレポートへのリンクを貼っておきますね。
EV、PHEVユーザーのみなさん、ぜひ新機能『経路探索v2』をご活用ください! また、よりよい機能とするためのご意見やアイデアなどがあれば、この記事へのコメントでも結構ですので、どしどしお寄せください。
【参考記事】
●日産リーフ30kWhで長距離実走レポート:東京〜兵庫【往路編】(2019年5月1日)
●10.5kWh電池のアイミーブMで往復1,200kmの遠距離はどうなの? 【往路編】(2019年5月13日)
●電気自動車テスラモデルXで往復1000km:東京-福井3回目(2019年5月23日)
●電気自動車テスラモデルXで東京-那須-福島を往復旅行(2019年6月5日)
●テスラ「モデル3」で陸前高田へ〜冬のスタッドレス長距離ドライブ【速報往路編】(2020年2月21日)
(文/寄本 好則)
リーフ(40kw)ユーザーです
旅行等の充電計画はいつもgooglemapとEvsmartを併用していますが
PC版のEvsmartでは経路検索が使えないのは何故でしょう?
スマホより画面が大きく操作しやすいのでPCで検索して
スマホに保存なんてことが出来れば最高です
>到着時に何%残して到着したいか
これが解ると、充電待ちに遭った際に「何%までは充電したい!」と居座る充電中ユーザーへ「あなたの車なら今のSOCでも何SAに何%残して到着できるので、すぐに充電を中止して充電を待っている人に譲るべき」と促すことが出来るので充電の待ち時間短縮に繋がります。
「少ない充電設備を短時間だけ利用して多くのEVユーザーで譲り合う」ことに繋がるように「経路検索機能」の機能改善を期待しています。
私のアイ・ミーブXで「EVOCカンファレンス2019」の往路ルートをスタート&ゴールに設定。
走行モード等を色々と変えて試してみましたが、私の実績や事前イメージのいずれにも合いませんでした。
EVOCカンファレンス2019・往路移動計画
http://ev-owners.jp/blog/blog.cgi?id=7523
「EVOCカンファレンス2019in箱根」前日往路移動 190914
http://ev-owners.jp/blog/blog.cgi?id=7583
私が乗っているi-MiEV(X)は、小容量EVなので100A以上流れるCHAdeMO充電設備で有っても割と早く電流低下が始まります。
また三菱電動車両サポートは、1分ごとの時間課金なので、特に高速では30分充電する事はほぼ有りません。
粘って充電しても充電出来る所をほぼ各駅停車で充電することになります。
そんなことから充電は、次の充電スポットまでの距離と電費から「何%まで充電したら何%残して到着できる」かを計算して必要分まで充電出来れば充電を中断させています。
具体的には、多くの場合で「次の充電スポットにSOC15%残して到着するには何%まで充電すれば良い」かを計算して充電器を見ています。
と言うことで、急速充電スタイルを「何%まで充電する」だけでなく「到着時に何%残して到着したいか」を選ぶ選択肢も用意して欲しいです。
よこよこ様、アプリをご利用いただきありがとうございます!
>>到着時に何%残して到着したいか
こちら、開発項目として検討させていただきます。今後もぜひ改善案をお知らせいただけますと幸いです。