『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVsmartブログ著者陣 Part.1

12月8日から一般投票の募集を開始した「Japan EV of the year(ジャパンEVオブザイヤー)」。すでにたくさんの投票をいただいています。投票締切の1月末に向けて、随時エバンジェリスト投票の内容をご紹介していく予定としており、第一弾としてEVsmartブログ著者陣の投じた票とコメントをご紹介します。

『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVsmartブログ著者陣 Part.3

お正月休みに、ぜひご投票ください

日本のEV普及にとって大きな進展があった2022年もいよいよ押し詰まってきました。読者のみなさまも、素敵なお正月休みを過ごされることかと思います。

さて、12月8日から一般投票の募集を開始した第1回「Japan EV of the year 2022」。投票する車種へのコメントが必須という少々面倒なレギュレーションにも関わらず、すでに200名を超える方からの投票をいただいています。すでにご投票いただいたみなさま、ありがとうございます。

投票の締切は2023年1月31日(火)です。締め切り後には一般投票に寄せられた各車種への「推薦コメント」などをご紹介する記事も予定していますので、ぜひ、多彩なご意見&投票をお待ちしています。

【募集告知記事】
『ジャパンEVオブザイヤー』を新設〜最も優秀な電気自動車をみんなで選ぼう!(2022年12月8日)

【特設サイト/投票はこちらから!】
Japan EV of the year 2022

特設サイトの規約などをご一読の上、投票用フォームへのご記入をお願いします。

選考対象の候補車種となるのは、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車(BEV限定)です。発売が21年6月の日産アリアや、22年10月のアウディQ4 e-tronなどは対象外です。

また、車種連名で日本カーオブザイヤーを受賞した「日産サクラと三菱eKクロスEV」はそれぞれ単独車種でのエントリーとなります。連名にしないようご注意ください。

EVsmartブログ著者陣の投票内容速報

一般投票の締切までにはまだ時間がありますが、エバンジェリスト投票をお願いした方々からの投票がすでに届き始めています。1月に入ったらさまざまな方からの投票内容をご紹介していく計画ですが、まずは第一弾として、編集長である私を含めたEVsmartブログ著者陣、3名分の投票内容をご紹介する記事を、2022年EVsmartブログ記事の締めくくりにしたいと思います。
(新年は1/4から記事更新を再開する予定です)

安川 洋氏の投票&コメント

ブログを含め、EVsmartを創設したアユダンテ株式会社代表取締役、安川さんの投票です。

テスラ モデルY/10点
電気自動車の評価において、半分は充電ネットワークに充てられるべきだと考えます。充電ネットワークでテスラの各車種を超えるものはなく、最優秀に選定しました。もちろん、走行中の、きめ細かで、かつ正確なリアルタイム電費計算は、電気自動車のヘビーユーザーに絶大な信頼感を与えています。

HW ELECTRO ELEMO-K/6点
日本の軽自動車規格に合わせた電気軽トラック。実は、スタート&ストップで大きく車両に負担がかかりやすいトラックこそ、電気自動車の得意分野。ベンチャー企業ではありますが、手の届く低価格で、実際に製品を提供開始したことは素晴らしいと評価できます。

三菱 eKクロスEV/4点
日産サクラとはどこが違うのか?三菱には「電動車両サポート」という、日産でいうZESPがあり、このサービスが低価格で充実していることが、選定の理由です。投票時点で、月会費550円、eMP充電器13.2円/分は、日産のZESPシンプルプランと比較して、月会費は同じものの、利用料金は1分課金で4分の1とオトク。三菱自動車のEV普及に対する意地を感じさせます。

池田篤史氏の投票&コメント

テスラオーナーズクラブジャパンでもご活躍。EVsmartブログでも翻訳記事やテスラの発表などの解説記事をお願いしている池田さんの投票です。車種毎のコメントに加え、採点基準についてのコメントも添えてくださいました。

<採点基準コメント>
EVは開発側もまだまだエンジン車の常識を引きずっています。車の随所に青色のアクセントを入れたり、車名にeを入れるのは、5年後には消えて無くなるトレンドでしょう。今回の私の評価軸は「メーカーが試行錯誤の末に編み出した、今後EVのスタンダードとなりうる機能やアイデアをどれだけ盛り込めたか」です。

テスラ モデルY/10点
2022年、私が最も推すのは、やはりModel Yです。Model 3の長所をすべて引き継ぎながら、テキサス工場では最新の4680構造バッテリー+大型鋳造フレームモデルがすでにラインオフしているため、日本でもその登場が期待されます。ファミリー層や実用性重視オーナーを幅広く取り入れられるため、多くの人にとって安心できる「初めてのEV」と言えるでしょう。

HW ELECTRO ELEMO-K/2点
荷物を積むと途端に根性が無くなる軽トラこそ、大トルクを発揮するEVと相性が良いのです。しかも地方はガソリンスタンドもどんどん閉店しているため、これから地方の農家は納屋にソーラーをつけて、野菜だけでなくエネルギーも自給自足のスタイルになると予想します。さらにIoT連携もできて都会の配送業の方にも便利です。軽だからといってコネクテッドの部分で手を抜かない姿勢は称賛に値します。

日産 サクラ/2点
先程のELEMO-Kと違い、日本のガラパゴス軽規格をしっかりと活かしきったキャビンサイズ。作っても日本でしか売れないのに、それでも断行した日産は日本のEVシフトに大きく貢献したと思います。まずは主婦や子供のハートをがっちりつかみ、父親にもEVを買わせようとする日産の巧妙な戦略が見え隠れしている!? 重いバッテリーを床に入れることで、トールワゴンの横転リスクが減ることも大きなメリット。

ヒョンデ IONIQ 5/2点
一般的な充電器は400Vで動いていますが、それを800Vに昇圧して爆速充電を可能にする特許技術がこの車の隠れたセールスポイント。残念ながら日本にはまだ800Vの充電インフラが存在しませんが、将来的に絶対アドバンテージになるでしょう。最新モデルはバッテリーが77kWhに増量しましたが、それでも10%→80%までの充電が20分を切るため、高速道路SAに高出力急速充電器が普及したら、おちおちトイレにも行けません。

メルセデス・ベンツ EQS/2点
ライバルのテスラModel Sの弱点のひとつ、最小回転半径がEQSの場合は4WSによって克服されています。さらに、しなやかな足回りや上質な内装は、「猛烈な加速も、いつ実現するかわからない自動運転も要らないよ」という客層をテスラから確実に奪い取るテスラキラーの筆頭格。

BMW iX/1点
従来車のヒーターは、エンジンの冷却水から熱を取り出す仕組みですが、熱源が少ないEVで同じ事をすると大きな損失です。代わりに大電力が使えるのだから、これからは輻射ヒーターがEVの標準的な装備になるでしょう。トヨタbZ4Xにも装備されていますが、iXはドアパネルにもヒーターを搭載しているため、一歩先を行くと判断し、iXに加点しました。

Audi e-tron GT/1点
本当はポルシェ・タイカンに贈りたい点数なのですが、あいにく選考車種に含まれていないためe-tron GTに。EVは車底にバッテリーを敷き詰めるため、どうしてもエンジン車よりも床が10cmぐらい高くなってしまい、特に後部座席は窮屈に感じられます。だから後発メーカーの多くが自社初のEVとしてSUVばかり出してくるのですが、VWグループは後部座席の足下部分にバッテリーを搭載しない異型バッテリーパックを作り、この問題を解決。素晴らしい発想の転換だと思います。

寄本好則の投票&コメント

第一弾の最後は、私、寄本の投票です。私は現在、中古で購入した日産リーフ(30kWh)がマイカーであり、今までの人生で車両価格が500万円を超えるような高級車を所有したことがありません。とはいえ、日本で発売が実現したEVは高級車がズラリ。せめて「300万円で300km」を実現してくれる車種が続々と登場してくれることを願いつつ、今年登場したBEVを考えてみました。ベンチマークは「テスラ」です。

ヒョンデ IONIQ 5/10点
本格的なEV普及に向けて、新型車に求められるのは「テスラ超え」。回生ブレーキのパドルシフトや「リラクゼーションコンフォートシート」を装備、V2L(手軽に活用可能なAC100V出力)やチャデモのV2H機能(専用機器を使用して家庭の系統電力連携)に対応するなど、テスラ車とは別の、EVならではの価値観を提示し、コストパフォーマンス高く「魅力的なEV」を具現化してくれた点を評価します。システム電圧800Vの威力を発揮できる韓国取材での350kW器急速充電に感嘆。日本国内の90kW器でも、抜群の性能を発揮してくれます。ロングドライブを重ねるほどに。日本の高速道路網に90kWを超える急速充電網構築が重要であることを教えてくれます。

テスラ モデルY/5点
現時点で「世界の模範解答」といえるEVです。モデル3が発売された2019年以降、日本でもスーパーチャージャーの開設が加速。OTAによる機能のアップデートなど、「テスラならでは=電気自動車ならでは」として備える魅力は圧巻。ナビでルート設定すると詳細な電池残量予測グラフが表示されるのは、追随する自動車メーカーにもぜひ参考にしてほしい機能です。個人的には、IONIQ 5と比べても「より、デカくて高い」ので次点としました。

日産 サクラ/2点
「150万円で150kmを実現してくれたら、日本でもEV普及は加速する」と叫び続けてきた長年の思いに応えてくれた一台。先進運転支援機能を備えるなど、私の想定よりちょっと贅沢で高価ではあったものの、質感を高めた室内空間で、片道300km弱のロングドライブも快適にこなすことができました。急速充電性能を抑えているので、せめてサクラ向けの「ZESP(充電課金会員制度)」が用意されたらさらに高評価なのですが……。

三菱 eKクロスEV/1点
「軽EV」というパッケージで「テスラ超え」を具現。大容量バッテリーと長い航続距離実現だけがEVの正解ではないことを示してくれました。NMKVで日産との共同開発車だったからでしょうか。かねて世界初の量産BEVとしてデビューしたi-MiEVから進化して、三菱のBEVらしさをアピールしてくれるようなサムシングがあまり感じられなかったのが、サクラよりも点数を減らした理由です。

HW ELECTRO ELEMO-K/1点
先行発売したELEMOから、軽自動車規格に合わせるために全長を短くした日本専用モデルであるELEMO-K導入を実現したのは、HW ELECTROの蕭社長、そして関係者のみなさんの熱意の成果と感じています。たくさんのELEMO-Kが日本各地で活躍して、さらなる進化を遂げてくれることに期待しています。

メルセデス・ベンツ EQS/1点
「電気自動車の最高峰」として、テスラとは違う魅力的な高級電気自動車を具現化。コンバートEVであった同社の先行車種と比べても、メルセデス・ベンツの電気自動車が着実に進化していることを明示してくれる一台と感じます。私自身がマイカーとして購入するのは無理、ですけど……。

獲得ポイントリスト(2022/12/30)

 安川洋池田篤史寄本好則合計点
テスラ
モデルY
1010525
ヒョンデ
IONIQ 5
21012
HW ELECTRO
ELEMO-K
6219
三菱
eKクロスEV
415
日産
サクラ
224
メルセデス・ベンツ
EQS
213
BMW
iX
11
Audi
e-tron GT
11

まずは、今回紹介した投票分の合計ポイント一覧です。さて、みなさんのご意見はいかがでしょうか。投票をお待ちしています。

良いお年を!

文/寄本 好則

この記事のコメント(新着順)3件

    1. EVが嫌いになった さま、コメントありがとうございます。

      >テスラの回し者でしょうか?

      たしかに、この記事で投票している安川さんも池田さんも生え抜きのテスラオーナーですね。
      私はIONIQ 5を10点としましたが、最後まで迷ったのはモデルYでした。

      機会があれば、いろいろ試乗してみてください。
      その理由がわかると思います。

      とはいえ、一般の方がいろんな車種にちゃんと試乗するのは困難だと思うので、成り代わって! のユーザー目線でレポートをお届けするのがEVsmartブログの使命と心得て精進いたします、

  1. 投票?
    これから考えます(笑)
    本当に個人的な意見(笑)

    ヒョンデ・アイオニック5は解る(笑)

    然しテスラ車は、 物凄く乗る方を選ぶ車では?(汗)

    テスラ・ファンやテスラ・マニアには、何も言うことは無いが!

    テスラは、勧めるが!
    乗る人を選ぶ車と、言うのを付け加えて欲しいm(_ _)m

    テスラ=買っても、直ぐに手放す方も普通に居る車だと(笑)

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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