ヒョンデ『IONIQ 5』で日本初のオーナーズミーティングに参加してみた

富士山麓のキャンプ場で、日本で初めてとなるヒョンデ『IONIQ 5』のオーナーズミーティング「IOQ SUMMER CAMP 2022」が開催されました。電気自動車ならではのV2Lを活用してアイロンプリントやホットサンドを楽しむ一泊二日の電化キャンプ。雨に降られることもなく大成功でした。

ヒョンデ『IONIQ 5』で日本初のオーナーズミーティングに参加してみた

初めてのオフ会は一泊二日の電化キャンプ

2022年8月7日(日)~8日(月)、富士山麓のふもとっぱらキャンプ場で、ヒョンデ『IONIQ 5』のオーナーズミーティング「IOQ SUMMER CAMP 2022」が開催されました。先日、主宰者である辻榮亮さんのインタビュー記事でご紹介したように、Twitterのコミュニティとして開設された「IONIQ情報館」のオーナー仲間が集まった催しで、IONIQ 5 オーナーによる、イベント形式のオフ会は「日本で初めて」といって間違いないと思います。

7月下旬、辻榮さんへの取材の下調べを進めていたところ、IONIQ情報館でこのキャンプオフ会の開催計画を知りました。GWに利用したエニカ(個人間カーシェアリングサービス)で最寄りのIONIQ 5を確認すると、まだ7~8日は空いています。念のため辻榮さんに取材の可否を打診して快諾をいただき。さっそく「2日パック(2万2000円 ※税込)で予約。ソロキャンプってのも寂しいので、EVsmartブログの著者仲間でもある木野さんを誘って参加してきました。

記念すべき IONIQ 5 の初オフ会。まずは、参加したオーナーのみなさんをご紹介しましょう。

Twitterのコミュニティ「IONIQ情報館」の管理人で今回イベントの主宰者でもある辻榮亮さんと千賀子さん。受注開始初日にポチり、納車されたのは7月8日。バッテリー容量72.6kWhで後輪駆動の「Lounge」。ボディカラーはデジタルティールグリーンパールです。

静岡市から参加の久米歩さんと白井直美さん。辻榮さんとともに今回のキャンプオフ会を企てたキーマンです。愛車は「Lounge AWD」。ボディカラーはアトラスホワイト。「おととい丸の内で納車されました」とのこと。林業を軸に木製品の加工販売から太陽光発電施工販売、再エネ100%電力小売まで手掛ける株式会社ソマウッドの代表で、IONIQ 5は法人名義で購入したとのこと。

林業と再エネを組み合わせた「エネキコリ」というブランドでさまざまな活動を展開している久米さん。機会を改めて静岡の森へ取材に行かねば、です。

岡山県倉敷市から参加の小寺由人さんと美恵さん。なんと、新横浜のHyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター横浜(CXC)で納車の帰りに、ふもとっぱらでのキャンプに参加したそうです。愛車は久米さんと同じ「Lounge AWD」でアトラスホワイト。

いきなり横浜から倉敷へロングドライブ。しかも、その途中に富士山麓でキャンプって「不安じゃないですか?」というのは野暮な質問でした。小寺さんは2014年に「ヒートポンプが採用されたから」とi-MiEVの、しかも10.5kWhの東芝SCiBを搭載した「M」を購入したという筋金入りのEVオーナーさんなのでした。日産e-NV200も所有していたそうですがIONIQ 5購入に向けて売却。「最新EVに乗りたくて。IONIQ 5はV2Hに対応しているのが魅力で購入を決断した」とのことでした。

生粋の IONIQ 5 オーナー参加者はこの3組。さらに、Hyundai Mobility Japan から、中野雄貴さんと岩野瑞希さんがそれぞれ IONIQ 5 に以前レポートした「フードツアー」で使われていた「モバイルキッチン」を搭載して応援参加。岩野さんはパートナーのリー・ヤンシェンさん(マレーシア出身で日本語も堪能)と泊まりで。中野さんは日帰りでの参加でした。

電化キャンプならではの体験メニューを楽しみました

猛暑の8月上旬。しかも、天気予報ではゲリラ豪雨的の気配もあったのですが、2日間のイベント中は雨に降られることもなく。時折厚い雲が広がる空模様だったものの、7日の到着時(お昼前)や8日の朝は、間近に富士山の絶景を望むこともできました。

イベントとしては、IONIQ 5 に標準装備されているコンセントや、普通充電口からAC100Vを取り出すコネクタを活用して、一泊二日の電化キャンプをみんなで楽しもうという主旨です。7日の午前中集合で、8日14時のチェックアウトまで自由に過ごせばOK、ではあったのですが。

まず、7日に到着して、それぞれ持参したホットプレートやIHクッキングヒーターなどで電化BBQのランチを食べた後には、アイロンプリントによるオリジナルエプロン作りを楽しみました。

辻榮さんたちスタッフが用意してくれていた転写シートを切り取って自由にデザインしていきます。消費電力1000W以上のアイロンを、複数台の IONIQ 5 からコネクタ&延長コードで引っ張った電源に接続。コネクタは最大1600Wまで出力可能で、IONIQ 5とアイロンを1台ずつ繋ぐようにすれば、4~5台のアイロンを同時に使っても問題なしでした。便利にV2Lが使えるEVが集まると、いろんなことができそうですね。

私がデザインしたエプロン。

「ナイトミート」と銘打たれた夕食BBQ時には、生ビールサーバーが用意されていました。ビールサーバーへの電源はもちろん IONIQ 5 から供給。キンキンに冷えた生ビール、とっても美味しかったです。

と、木野さんともどもうっかり酔っ払ってしまってテント設営などのちゃんとした写真を取り損ねていたのですが……。

私は20年振りくらいに張ったファミリータイプ(上の写真中央)。木野さんはお気に入りのソロテント(写真左端で切れてるヤツ)を張って、別々のテントで気持ちよく朝を迎えることができました。ちなみに、IONIQ 5の後ろに見えてるタープを張ったのも、たぶん10年振りくらいです。心配した雨も大丈夫で、いい虫干しになりました。

朝食では「ホットサンドクッキング」を参加者みんなで楽しみました。具材などはスタッフが用意してくれて、われわれはIH対応のホットサンドメーカーの具材を挟んで、IHクッキングヒーターで片面3分×両面を焼くだけのシンプルクッキングです。

簡単に作れて、抜群に美味しかったです。

キャンプの料理といえば炭火やガスのバーナーやコンロというイメージもありますが、電化キャンプが手軽でとても楽しいことを改めて実感できました。

ちなみに、今回のキャンプでは久米さんがポータブルの冷凍冷蔵庫を用意してくれていたので、持参したミネラルウォーターや焼酎ロック用の氷もしっかり冷やすことができました。

オフ会としてはハードル高いけど、電化キャンプはお手軽

初開催のオーナーオフ会となった「IOQ SUMMER CAMP 2022」。辻榮さんは「参加者が思ったより少なかったかな。IONIQ情報館にはもう納車されたオーナーさんが10人くらい(7月下旬現在)はいると思うんだけど、以外と反応が少なかったですね」と言ってましたが……。

初オフ会が一泊のキャンプってのは、キャンプ道具を持ってない人もいるでしょうし、かなりハードル高いです。それでも、いろいろと筋金入りのオーナーさんが3人も集まったのは、素敵なことだったんじゃないかと思います。

納車帰りにキャンプに参加した小寺さんご夫妻は、最低限の調理器具だけを持参。テントは張らずに車中泊で楽しんだそうです。今までにもi-MiEVで車中泊旅行は楽しんでいたというだけに、車内にはACコンセントもある IONIQ 5 での車中泊は「とても快適」だったそうです。

小寺さんご夫妻は、これからIONIQ 5でいろんな場所への旅を楽しまれることでしょう。

初オフ会がキャンプのハードルは高めですけど、IONIQ5 で車中泊や電化キャンプはハードル低め。とても手軽で快適に楽しめます。

お揃いのポロシャツも完成してました。

辻榮さんに確認すると、IONIQ情報館ではもっとハードルの低い「全国各地で気軽に集まるオーナーオフ会を開催していく」とのこと。IONIQオーナーのみなさん、TwitterのIONIQ情報館を要チェックです。EVsmartブログでも、チャンスがあれば再び取材に行きたいと思います。

今回のキャンプオフ会。綿密に準備する時間が取れなかったこともあり、朝、借りてきた IONIQ 5 に手持ちのキャンプ道具などを片っ端から詰め込んだのですが、後席シートを倒せば余裕の積載空間でした。

コンパクトなIHクッキングヒーターとホットサンドメーカーは通販で調達。手軽で楽しくて美味しいことを実感して、またどこかに出かけたい、とは思うのですが。私のマイカーである30kWhリーフにはAC出力が装備されていないのが残念です。DC-ACインバータを買うか、アウトプットがあるEVに買い替えるか悩み中です。

ちなみに、IONIQ 5を借りたエニカでの料金は2日パック2万2000円に、260kmの距離料金が5200円、安心オプションサービス(2日間)が700円で、合計2万7900円でした。また、アイロンプリントや調理に電気を使いまくったシェアカーの IONIQ 5。電化キャンプ一泊二日での消費電力はSOCにして6~8%くらい(うろ覚えですみません)でした。8%として約6kWh程度、ですね。大容量の IONIQ 5 ならまったく気にならない(充電の手間が増えるようなことも心配ない)消費電力でした。

(取材・文/寄本 好則、写真/木野 龍逸)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. 米国の自動車保険比較サイトAutoinsuranceEZ.comが、EVとガソリンエンジン車、ハイブリッド車(HV)の販売台数10万台あたりの火災発生件数を調べたところ、HVが3474.5件、ガソリンエンジン車が1529.9件、EVが25.1件だったそうです。EVがガソリンを使用する車に比べて極端に火災が少ないことがわかります。また、日産のリーフは発売以来バッテリー起因による火災事故は発生してないそうです(2020年調査)。
    https://japan.cnet.com/article/35182172/

  2. 皆さん、キャンプを楽しまれて、ご無事で本当に良かったと思います。EVのリチウムイオン電池は、自然発火しやすいといわれています。特に、R&Dに予算を極力使わない、アジアの新興メーカーに被害が多くみられます。ICONIQの韓国での被害をみると、衝突事故による衝撃で、一旦発火すると3秒で爆発するので、車内にいると助かる見込みがなく、消火にはなんと7時間を要したとの報告があります。市場がまだ成熟していない、電気自動車は、安くても、スタイルやイメージだけで買うと危険ですね。

    1. Safety First様、コメントありがとうございます。まず、EVのリチウムイオン電池が発火しやすいのは、充電中と言われています。もちろん製造不良により、駐車中に自然発火するケースもあり得ます。その上で、
      https://www.autoinsuranceez.com/gas-vs-electric-car-fires/
      こういった統計があり、電気自動車はハイブリッド車やガソリン車と比べて、火災リスクが有意に少ないという結論が出ています。

      >ICONIQの韓国での被害

      IONIQのことでしょうか。この点については詳細が分からないのでコメントできないのですが、衝突で車両火災になることはガソリン車でもありますので、電気自動車独特の事象ではありません。先日、名古屋高速でのバスの火災が報じられましたが、後続の追突した乗用車も燃えたことはご存じですか?
      https://news.yahoo.co.jp/articles/d7169dc693ddf5bcb8b4c94902dcea954e7749af
      追突程度のそれほど激しい事故でなくても(こちらの車両の方はお怪我はされていないようです)、車両火災にはなってしまうのです。

      >一旦発火すると3秒で爆発

      当該事故については私は情報を持ち合わせていない(例えば、動画に保存されている以前に事故歴がある車だったのか、など)ため、詳細は分かりませんが、
      https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/electric-vehicle-fire-risk/
      一般的な専門家の意見をご紹介すると、「一番大きな違いは火がつくまでの時間です。ガソリン火災の場合、ガソリンが火花と接触した時点で即座に引火し急激に広がります。電池火災は通常火を起こす熱量に達するまでに、ある程度の時間を要します。」というものになります。よろしければ記事や原文、発言された人物をご確認ください。

      >消火にはなんと7時間を要した

      これは電気自動車にとって、車両火災を起こしにくい、逃げるまでに時間があるケースが多い、というメリットに対する、デメリットの一つです。
      https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/how-to-cope-with-remaining-ev-battery-energy/
      こちらの記事でも紹介させていただいていますが、電気自動車の車両火災が万が一発生した場合には、ガソリン車火災とは別の装備が必要になりそうとのことです。

      >電気自動車は、安くても、スタイルやイメージだけで買うと危険

      現代は、様々な企業が、様々な目的で誤った情報を流し、印象を操作しようとする時代です。ほとんどすべての既存大型メディアは、ユーザーがクリックして広告を見てくれるよう、過激な見出しや意外性を追求するあまり、真実の提示がおろそかになっていることが多く、結果として、もしくは意図的にミスリードになっていることがあります。

      >元記事 www.nytimes.com/2013/02/10/automobiles/stalled-on-the-ev-highway.html
      >テスラ側の反論 www.tesla.com/jp/blog/most-peculiar-test-drive
      これは意図的なミスリードの例です。この事件はNew York TimesのスタッフレポーターのBroder氏が、実際に発生していない電欠をあたかも起こったかのように発生させ、それを面白可笑しく記事にしたもので、後日テスラ社にGPS座標とタイムコード入りのデータを提示されて、デマ記事だったことが証明されています。URLの頭に「https://」を付けると、ご覧いただけます。Broder氏は、実際には電欠しなかったものだから、仕方なくサービスエリアを何周も何周も回ってやっと電欠させたり、警告出ても充電せずに走行してわざと高速道路上でレッカー呼んだりして記事を作っています。

      こういうのが正しいのかどうか、判断が付きませんよね?
      当社では、このような意図的・暗黙のミスリードやデマを行わないポリシーを持っています。また読者の方への安心材料として、記事はすべて実名記事とし、コメント欄を設け、このようにメールアドレスとIPアドレスをご提供いただいたうえで、コメントを書きこみ、著者もしくは私から返信を受けられるようにしています。少なくとも、著者の実名が書かれていないようなメディアは読むべきではない時代に入ったということだと思います。

    2. Eddy様、追加の情報ありがとうございます!
      そうですね、電池の中には金属などが刺さってショートしても、燃えにくい(絶対燃えないわけではないのですが)電池が出てきています。東芝SCiBと、中国企業が推進しているLFPまたはLMFP電池(通称M3P電池)です。
      SCiBは三菱自動車さんが過去使用していました。LFPは現在、テスラが後輪駆動モデルなどで使用しています。
      LMFP電池については、下記の記事をご参考までにご覧ください。>主にSafety First様
      https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/catl-m3p-inside-the-model-y-the-next-lfp/

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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