※冒頭写真は『e-tron Sportback』
バッテリー容量71kWhで航続距離は約300km
今日発売が発表されたアウディ『e-tron 50 quattro』は、いわばe-tronシリーズのベースモデルです。2020年9月に発売された『e-tron Sportback 55 1st edition』は、電池容量95kWh、システム出力は300kW/664Nmで、車両本体価格が1327万円(税込)〜でした。『e-tron 50 quattro』は基本構造は「55」と同じながら、電池容量は71kWh、システム出力は230kW/540Nmとなり、車両本体価格は933万〜1143万円(税込)と、200〜400万円ほど安くなっています。
電池容量や出力は「55」より控えめの「50」ですが動きは俊敏。アウディのプレスリリースでは「車重はe-tron Sportback 55 quattro 1st editionの2,560kgに対して、e-tron 50 quattroは2,400kg、e-tron Sportback 50 quattroは2,410kgと150kg以上軽量です。0-100km/h加速は6.8秒でこなす」と紹介されています。
と、この説明にもあるように、今回発売された「50」には、SUVタイプ(サイドフォルムがスクエアに近い)の『e-tron 50 quattro』と、クーペスタイルの『e-tron Sportback 50 quattro』があります。また、SUVタイプの『e-tron 50 quattro』には、「base」、「advanced」、「S line」の3グレードが用意され、『e-tron Sportback 50 quattro』は「S line」のみの設定となります。
プライスリスト
車両本体価格(税込) | |
---|---|
Audi e-tron 50 quattro base | 9,330,000円 |
Audi e-tron 50 quattro advanced | 10,690,000円 |
Audi e-tron 50 quattro S line | 11,080,000円 |
Audi e-tron Sportback 50 quattro S line | 11,430,000円 |
一充電航続距離は日本版WLTCで316km(全モデル共通)とアナウンスされました。欧州で発売された際のスペックでは欧州WLTPで336kmとされていたので、今回の日本導入モデルのほうが20kmもシビアな計測結果になっている理由はよくわかりません。広報に確認中なので、理由などわかったら追記します。いずれにしても、実用に近いEPA基準に換算すると、約300km程度と思われます。ちなみに、95kWhの電池を積んだ「55」の航続距離は日本版WLTCで405km、アメリカEPAに掲載されている「2021 Audi e-tron Sportback」は218マイル(約351km)となっています。
それにしても、電気自動車もこうしてモデルやバリエーションが増えてくると、EPA基準に換算したり、EPAのウェブサイトを探すにも細かなグレードなどが今ひとつわかりづらくてなかなか大変です。実際に満充電でどのくらい走れるかは大切な購入検討ポイントだし、日本にもより実用に近いわかりやすい基準での計測や表記が広がるといいですね。
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YouTubeの「Audi Japan PR」チャンネルで、e-tron 50のイメージムービーが公開されていたので貼っておきます。
Footage, Audi e-tron 50 quattro
アウディ ジャパンは、e-tronの日本導入にあたり、再生可能エネルギー100%の電力を供給する「自然電力株式会社」と協力関係にあり、e-tronオーナーが『自然電力のでんき』との契約を結ぶと毎月1,000円の電力料金割引が1年間提供されるといった特典を用意しています。
また、e-tronを購入して『自然電力のでんき』に切り替えた場合、昨年12月22日に環境省・経済産業省から発表された「再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボン・ライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業」に該当する予定(つまり購入時の補助金が倍額)になっています。
安価とはいえ1000万クラスなので、どなたでも、とオススメできるクルマではないですが、『e-tron 50 quattro』が、電気自動車、そして再生可能エネルギーへ、ライフスタイルを転換する契機になり得る魅力的な電気自動車であることは間違いありません。
欧州ではフルサイズカテゴリーのベストセラーEV
アウディの『e-tron』はいわゆるEセグメントのフルサイズSUV。当然ヨーロッパでも高価なモデルです。ところが、2020年(1〜11月)の電動車モデル別販売台数ランキングでは、堂々全体の5位(30,181台)にランクインしています。フルサイズカテゴリーでは、2位のポルシェタイカン(10,357台)、3位のテスラモデルX(4897台)に大差を付けてぶっちぎりの第1位。
欧州電動車販売台数ベスト10(2020年1〜11月)
車種名 | 台数 | |
---|---|---|
1 | ルノー ゾエ | 83,356 |
2 | テスラ モデル3 | 63,086 |
3 | ヒョンデ Kona EV | 37,202 |
4 | VW e-Golf | 31,326 |
5 | アウディ e-tron | 30,181 |
6 | VW ID.3 | 28,839 |
7 | プジョー e-208 | 28,137 |
8 | キア Niro EV | 27,049 |
9 | 日産 リーフ | 26,366 |
10 | 三菱 アウトランダーPHEV | 24,868 |
※『EV Sales』参照
欧州にはお金持ちが多いのでしょうか。ざっくりいって価格はリーフの倍以上、へたすると3倍もする e-tron がこんなに売れているのです。
日本人目線でこのランキングを見てみると、リーフとアウトランダーPHEVがぎりぎりの9位と10位。すでに、ヒュンダイやキアのEVにも水を開けられつつあることに目が眩みそうです。
ともあれ、アウディの電動化戦略は、日本でもまた一歩前進しました。
(文/寄本 好則)
電気自動車
最早、性能よりもデザイン重視の時代では?
カッコイイ電気自動車が 、売れる時代に!
マツダMX30も。
人気が有る!マツダのSUVだから、奇抜なホンダeよりも売れてる?!(笑)
電気自動車販売数?
二大巨頭のルノー・ゾエとテスラ・モデル3に比べると!
他の車種間で、そんなに差があるかな?
ルノー・ゾエは、日産リーフのプラットフォーム・土台にゾエの皮・土台を乗せた車。
単なる!売り方の上手いルノーの車!
日産リーフの欧州版か?
確かに、特に初代リーフは?
癖が有りましたね!(汗)
個人的には、未来の車と見ていましたが。
会社の同僚の女性が、黒いリーフに乗っていました。とても、未来感溢れる車(汗)
日産リーフは、日本で売れ筋のノートの様な好かれるデザインならば?
売れたかも?
リーフも、二大巨頭の一員と言えるのでは?
ゾエ=ルノー
リーフ=日産だから、同グループの車ですね!