今年の主催者実車展示はシトロエン『AMI』
「TECHNO-FRONTIER」(主催/⼀般社団法⼈⽇本能率協会)は、2021年には中国で大ヒットした宏光 MINI EVを日本国内初披露。2022年には NIO ES8 をこれまた国内初公開したことをEVsmartブログでも紹介してきた、EVの最新動向を知るために貴重な機会となる展示会です。
今年の「TECHNO-FRONTIER 2023」は、2023年7月7月26日(水)~28日(金)に東京ビッグサイト東展示棟で開催されます。これまで、宏光 MINI EVやNIO ES8を展示してきた主催者による今回の実車展示に選ばれたのは、シトロエン『AMI』。残念ながら日本ではまだ登録できなくて発売もされていませんが、電動化によって新たなライフスタイルを具現する小型モビリティ、言うなれば「パーソナルEV」として、これもEVsmartブログが注目してきたクルマです。
そんなわけで、主催者の日本能率協会ご担当者から「AMIに関してEVsmartと協力して実施できる主催者セミナーのようなコンテンツを企画できないか?」と連絡をいただき、「パーソナルEVの可能性」をテーマにした座談会を提案したのが数週間前のことでした。山本教授や2人のキーパーソンにも賛同いただいて、トークセッションが実現することになりました。
小型EVを開発するベンチャーキーパーソンが登壇
私自身、モビリティの電動化はパワートレインのシンプルさなどによって「多様化」への可能性を広げてくれるはず、と思っています。とはいえ、マイクロEV、超小型EV、軽EVなどコンパクトで手ごろな電動車を「パーソナルEV」と位置付けたとき、すでに発売されている多くの車種で販売が伸び悩んでいる(軽EVはそこそこ売れてますけど)のも事実です。
その価格や性能はどうあるべきか。また普及への課題は何なのか。今回、特別企画 トークセッション「パーソナルEVの可能性」と題して実施するのは、最新EVのパワートレーン研究を進める名古屋大学 未来材料・システム研究所の山本教授を交え、実際に市販を目指して電動マイクロモビリティや軽EVを開発するベンチャーのキーパーソンとともに、パーソナルEV普及への展望や、それがもたらす社会変革への可能性などを考えてみようという座談会です。
開催日時は、7月26日(水)16時〜16時45分です。世間的には夏休み直前の平日で忙しい方が多いかとも思いますが、たくさんの方に聞いていただけるとうれしいです。
楠一成社長のKGモーターズは、100万円以下で2025年の発売を目指して、1人乗りの超小型EV「Minimum Mobility Concept(ミニマムモビリティ)」(関連記事)の開発を進めています。
孫峰社長のアパテックモーターズでは、『OHKUMA』(大熊Car)と名付けた中国製の小型格安EVを月額1万円程度のリース価格で日本に導入。福島県大熊町に組立工場を建設し、ゆくゆくはアジア市場などへの輸出拠点に! というところまで構想した計画を進展中(関連記事)。現状の大熊Carは日本の軽自動車規格より少しだけ車幅が大きいのですが、金型を起こしてでも軽自動車として日本で発売したいというプランを描いています。
さらに、山本教授は数年前からTECHNO-FRONTIER の主催者展示に関わっており、2021年の宏光MINIや昨年のES8は後日「分解大会」を開催して分解し、使われているパワートレインや半導体などを詳細に確認するプロジェクトを行ってきています。宏光MINIの分解大会には私も取材に行きました(関連記事)。今年のAMIも、10月か11月ごろに開催される分解大会でバラバラになる運命です。
ともに、EVsmartブログが注目してきたパーソナルEVの可能性にチャレンジするベンチャー社長と、電動車の機微を究める研究者。僭越ながらEVsmartブログ編集長として、私がモデレーターを務めます。3人のキーパーソンから、どんな話が聞けるか楽しみです。
無料ですが事前登録が必要です
会場には、主催者展示のシトロエンAMIのほか、アパテックモーターズの大熊Car、KGモーターズのミニマルモビリティも展示される予定になっています。
入場やセミナー(今回のEV特別セッションを含む)聴講は無料。ただし、公式サイトから事前の登録が必要です。
定員は250名。はたしてどのくらいの方が来てくださるか。また、こんなにたくさんの人前でモデレーターを務めることにドキドキですが……。会場でお会いしましょう!
文/寄本 好則
慌てて登録しました。いやあ、告知いただいて良かったです、行くつもりでいて忘れてました!当日楽しみにしています。