ZERO SR/F を『XEAM』が輸入開始
『XEAM(ジーム)』とは、福岡県に本社がある『MSソリューションズ』という商社が展開する電気バイクのブランドです。EVsmartブログでは『niu U(ニウ ユー)』という原付一種規格の電気バイクの存在を知ったのを機に、今までにもさまざまな記事で紹介してきました。
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塩川正明社長とは、今年2月、『調布未来(あす)のエネルギー協議会』という市民団体が主催した『eモビリティ~ 走る蓄電池と移動・暮らしの未来像』というセミナーで、当ブログ編集長の私(寄本)も一緒に登壇させていただきました。実は、その会場での打ち合わせの際にも少しだけ聞いていたのですが、3月9日、その『XEAM』が電気バイクのラインアップを拡大。欧米では「バイク界のテスラ」とも呼ばれて注目と支持を集める『ZERO MOTORCYCLES(ゼロモーターサイクルズ)』(以下、『ZERO』)のハイスペックモデル『SR/F』の輸入販売を始めることが発表されました。
『ZERO』はアメリカ・カリフォルニア州で2006年に創業したベンチャー企業。当初からハイスペックなスポーツモデルを繰り出して、バイク界のテスラとも呼ばれて欧米を中心に人気を集めています。これまで、残念ながら日本で正規輸入のルートはなく、『ZERO』公式サイトで「FIND A DEALER」のマップを見ても日本は空白地帯になっていました。
『ZERO』にはスポーツタイプからオフロードまで9車種ほどのラインアップがありますが、今回、『XEAM』から発売されるのは、スポーツタイプの最上級モデルである『SR/F』。塩川社長にメールで伺った内容を交えつつ、購入方法などをご紹介します。
まずは今回、グレー2台、レッド1台の台数限定で並行輸入して予約を開始。価格は330万円(税込)で、デリバリー開始は4月中旬以降になる予定。すでに予約受付は始まっていて「台数が限られておりますので、予約金(10万円)受領を以って予約完了となっております。早い者勝ちです」(塩川社長)とのこと。
GETしたい! という方はとにかく急いで予約を、ということですね。とはいえ、今後はほかの車種を含めた導入の拡大も計画中(ご担当者に詳細確認中です)とのこと。興味のある方は、なにはともあれ『XEAM』の公式サイトを要チェックです。
【関連サイト】
『XEAM ZERO SR/F 予約受付ページ』
『SR/F』のスペックなどを列記しておきます。
●クラス:電動大型二輪
●バッテリー種類:リチウムイオン電池
●バッテリー最大定格容量:14.4kwh
●充電時間:4.5h
※レベル2(208V-240V)での充電時間。レベル1(110V-120V)の場合8.5H。
●最大出力:82kW(110PS)/5000rpm
●最大トルク:190N・m(19.37kgf・m)
●最大航続距離:≧259km
※高速道路(89km/h)の場合159km。街乗り+高速道路(89km/h)の場合198km。
●最高速度:≧200km/h
●車体重量:約220kg
●乗車定員:2名
●製造国:アメリカ
●価格:330万円(税込)
当然ですが、大型二輪免許(AT限定も可)が必要ですが、車検は免除。車両価格は330万円ですが、登録諸費用や自賠責保険の費用は別途必要です。
充電口は、電気自動車の「普通充電」と同じ「J1772」規格。100Vにも200Vにも対応可能なようです。日本でXEAMから購入する場合、どんな充電ケーブルが用意(付属?)されるのか、詳細はご担当者に確認中(今回のメール取材で、塩川社長が速攻でお返事くださったので、ご担当者に質問したい詳細は積み残したままだけど、取り急ぎ速報で記事書いてます)です。
また、『XEAM』には今までに構築してきた全国の取り扱いショップ網がありますが、『ZERO』のデリバリーについては販路を限定する予定(現在調整中)とのことです。
『SUPER SOCO』も気になる!
『XEAM』のウェブサイトを確認してみると、ラインアップの強化は『ZERO』だけではありませんでした。『SUPER SOCO』という新たなブランドのモデルが、なんと5車種も追加されていました。
SUPER SOCO CUX
原付一種
24万8000円(税抜)〜
※「Ducati Special Edition」の超先行予約分はすでに完売。
※入荷予定は各色1〜2台。
SUPER SOCO TS X
原付二種
29万8000円(税抜)〜
※入荷予定は各色1〜2台。
SUPER SOCO TC
原付二種
29万8000円(税抜)〜
※入荷予定は各色1〜2台。
SUPER SOCO TC MAX
軽二輪
44万8000円(税抜)〜
※入荷予定は各色1台。
SUPER SOCO CPX
軽二輪
42万8000円(税抜)〜
※入荷時期未定
ちなみに「原付二種」はエンジン車の125cc以下に相当するクラス。「軽二輪」は125cc超250cc以下のクラスで、公道で運転するにはそれぞれ要件を満たす免許証が必要です。
『XEAM』がラインアップする今までの『Niu』シリーズも魅力的でしたが、この『SUPER SOCO』はさらに「本格的」な印象です。
「モーターサイクル型の小型EVバイクは、世界的にみてもあまり無く価格もリーズナブルな割に、性能も十分なものとなっています。車重も軽く、取り回しも楽な事から、EVバイクの楽しさを味わって頂けるバイクだと確信し、導入を決断しました。ヨーロッパでは、フランス、スペイン、イタリアなどヨーロッパ一円で好評と聞いております」と塩川社長。
2019年海外販売台数
ヨーロッパ諸国:1万台、その他各国:1万台
(タイ、韓国、メキシコ、コロンビア、ニュージーランド、アフリカ等)
となっております。
という追記メールまでいただきました。なんというか、電気バイク事情において、日本は蚊帳の外、なんですね。『ZERO』や『SUPER SOCO』、『Niu』など、魅力的な海外の電気バイクをどしどし導入してくれる『XEAM』は素敵です。
ちなみに、『SUPER SOCO』の入荷予定台数が各モデル各色1〜2台と少ないのは、今回のリリースが「超先行予約販売(デリバリーは5月上旬予定)」だから。「通常販売は6月上旬からとなり人気に応じた在庫運用を開始します」(塩川社長)ということです。
スプリングキャンペーンは3月31日まで
ところで、この記事執筆のために『XEAM』のウェブサイトを拝見してて、気になるバナーを発見しました。それが『2020 SPRING CAMPAIGN』。3月31日19時まで限定で、「史上最大のお買い得企画!」と銘打たれています。
特設ページを覗いてみると、『notte V2』、『niu U』など、従来の『XEAM』のバイクが3〜8万円程度の割引価格で並んでいました。
たとえば、デザインがキュートな『notte V2』は、ヘルメットなどオプション4点セットが付いて約6万円引きの10万9800円(送料など詳細は要確認)と、なるほど超お買い得価格。ただし、それぞれ在庫限りで終了とのこと。急げー! って感じです。
今日、積み残した詳細情報は、確認でき次第追記します、ね。
(文/寄本 好則)