式典のライブ中継は現地の11時から。日本時間では11月4日 (月)19:00から、約1時間20分が予定されています。
※冒頭写真はIAA2019でVWイベントにメルケル首相が登壇した際の様子です。
【最新情報/2019.11.5】
『VWが電気自動車『ID.3』生産開始。首相出席の式典で示された「本気」の度合い』
ライブ中継(アーカイブ)はこちら(動画埋込)
※中継が始まると動画が表示されます(予定)。終了後は録画のアーカイブが視聴できます。
異例の生産開始イベント
新車種の初公開イベントなどであればライブストリーミングは珍しいことではありません。でも、今回は工場での「生産開始」式典です。しかも、そこに一国の首相が列席するというのは、かなり異例のことではないでしょうか。フォルクスワーゲングループ、そしてドイツが、いかに電気自動車に期待しているかを象徴しているといえます。
『ID.3』は、フォルクスワーゲンが電気自動車用に開発したプラットフォームである MEB(modulate electric drive tool kit)を採用した、大量生産を前提に開発された純電気自動車で、2020年中盤に発売(日本は2022年以降を予定)することが発表されています。
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電気自動車専用の工場へ
今回、式典の会場となる Zwickau の工場は、従来エンジン車の組立工場でしたが、『ID.3』の生産を契機に、100%電気自動車用の組立工場へと段階的に転換することも発表されています。現在、新しい建屋の工事などが進められており、2020年末までには転換を完了。2021年からMEB車両の主要なボディパーツを、ツヴィッカウ工場ですべて製造できるようになるとのこと。
フォルクスワーゲンではこの工場転換に約12億ユーロ(約1500億円)を投資。年間33万台を生産する電気自動車工場にする計画です。
9月9日に発表されたプレスリリースでは、e-モビリティ担当取締役のトーマス ウルブリッヒ氏が以下のように述べています。
「“ID.3”の生産が開始される11月から、フォルクスワーゲンのまったく新しい時代が到来することになります。これは、初代“Beetle(ビートル)”や初代“Golf
(ゴルフ)”と同じくらい、大きな節目となるでしょう。工場の転換作業は完全にスケジュールどおりに進んでいます。400台の“ID.3”先行生産車は、すでにヨーロッパ各地で試験走行を実施しています。“ID.3”により、ツヴィッカウはe-モビリティの先駆的存在になるでしょう」
日本ではまだ懐疑的な論調も見受けられますが、フォルクスワーゲン、そして世界は着実に「e-モビリティ」時代への歩みを進めています。『ID.3』生産開始は、時代の節目を象徴する出来事になるかもしれません。ドイツでの式典をネットを通じてライブで目撃できるのもまた、時代の恩恵といえますね。
YouTubeのチャンネル『Volkswagen News』でも、『ID.3』に関する情報(映像)がたくさんアップされています。フォルクスワーゲンが電気自動車に賭ける思いが伺えます。
IAA 2019 – Angela Merkel visits Volkswagen
Pre-booking the Volkswagen ID.3
ID.3 on Tour – Joachim Löw meets Herbert Diess
Becoming ID. – Chapter 1 – Schwerpunkt Design(シリーズで展開)
(寄本好則)