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テスラが6人乗りEVの「モデルY L」を日本発売/ミニバン需要をターゲットに価格は749万円

テスラが6人乗りEVの「モデルY L」を日本発売/ミニバン需要をターゲットに価格は749万円

テスラジャパンが世界で最も売れている電気自動車であるモデルYの6人乗りバージョンとなる「モデルY L」を日本で発売することを発表しました。価格は749万円(税込)。4月3日からTeslaアプリおよびウェブサイトで注文可能となり、納車は4月末からを予定しています。テスラ新宿で開催された発表会では、店舗数拡大など日本での飛躍を目指すプランが強調されました。
※冒頭写真は発表会後のインタビューに答える橋本社長。

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3列シートで6人乗り〜ワンランク上の「モデルY」を日本発売

2026年4月3日、テスラジャパンが新宿のストアでメディア向け「新製品発表会」を開催し、世界のベストセラーEVである「モデルY」の上級グレードとなるラージサイズSUV「Model Y L(モデルY L)」を日本発売することを発表しました。発表会を終えた今日、4月3日からTeslaアプリおよびウェブサイトで受注を開始。デリバリーは4月末のゴールデンウィーク前にスタートする予定です。

モデルY Lは3列シートの6人乗り。従来のモデルY(ジュニパー)と比べてホイールベースを150mm延長して余裕ある室内空間を確保。全長が180mm、全高が45mm大きくなっているものの、ルーフラインを再設計して空気抵抗係数(Cd値)0.216を実現しています。ラージサイズSUVでありながらミドルサイズセダンであるモデル3のCd値、0.219を上回っているのは驚きです。

シートは3列。2列目も独立型キャプテンシートになっているため、乗車定員は「2+2+2=6名」です。3列目シートへ乗り込むのは、2列目シートを倒すのではなく、キャプテンシートの間を抜けて移動する想定になっています。窮屈では? と思いましたが、展示車で実際に3列目に乗り込んでみたところ、メタボ気味の私でも思いのほかスムーズに移動できて、一人であれば座り心地も快適。ちょっとしたロングドライブでは、ルーフガラスの開放感を堪能することができそうでした。

1列目の運転席&助手席に加えて、2列目シートにも電動昇降式のアームレストを装備。3列目シートも電動リクライニングでワンタッチ電動折りたたみ機能を備えています。さらに、シートヒーターは3列目まで完備。夏場にありがたいベンチレーション機能を2列目まで搭載しています。

容量117ℓのフランク(フロントトランク)に加えてラゲッジは2,539ℓと大容量。発表会でも「モデルY LはSUV形状ではあるものの、ミニバン需要が高い日本国内市場において強いポテンシャルを備えた1台」とする期待が強調されました。

高い安全性やOTAなどの先進性もアピールされました。

スーパーチャージャー3年間無料のキャンペーンを適用

発表会で登壇したテスラジャパンの橋本理智社長は、2024年の社長就任以来、13店舗から28店舗に拡大した店舗数を「今年もアクセルを緩めずに拡大していく」とともに「サービス拠点も2倍にしていく」目標を示しました。さらに、日本国内でテスラアドバイザー(セールススタッフ)が成長していることや、イーロン・マスク氏がXで「日本への投資」についてポストしたことを挙げ、「強力なバックアップもあるので、お客様が安全安心そして幸せな環境でわれわれのテスラ車を購入していただけるような状況を作っていきたい」という意気込みを語りました。

橋本理智社長のプレゼンテーション。

テスラ車への国のCEV補助金は、2026年4月以降も上限額の130万円に迫る「127万円」になることが決まっています。さらに、4月1日からテスラジャパンが実施している「スーパーチャージャー3年間無料キャンペーン」が、モデルY Lでも適用されることが明言されました。

年間1万km走行する場合、ガソリン車であれば約29万円(ガソリン価格194円/ℓ、燃費20km/ℓとして)必要になる燃料代が、スーパーチャージャーで充電すれば「0円」になるということです。自宅充電できないユーザーにはとてもありがたいキャンペーン。自宅充電できる人でも、遠出の際に料金を気にせず充電できるメリットは大きいでしょう。

国産EVのライバルは?

EVとしての完成度は抜群で、年内には「日本でもローンチ」が期待される「FSD」など、テスラの優位性は圧倒的ともいえますが。直近で、日本メーカーからも大きめサイズSUVのEVが登場しています。トヨタ「bZ4Xツーリング」と、スバル「トレイルシーカー」。今回、モデルY LはAWDモデルのワングレードだけの導入となったので、それぞれのAWDモデルと簡単な比較表にしてみました。

テスラ
MODEL Y L
Premium
AWD
テスラ
MODEL Y
Premium
ロングレンジ(AWD)
トヨタ
bZ4X ツーリング
Z(4WD)
スバル
TRAILSEEKER
ET-HS(AWD)
全長×全幅×全高(mm)4,980×1,920×1,6704,790×1,920×1,6254,830×1,860×1,6754,845×1,860×1,675
ホイールベース(mm)3,0402,8602,8502,850
乗車定員6名5名5名5名
バッテリー総電力量88kWh(推定)82kWh(推定)74.69kWh74.7kWh
一充電走行距離(WLTC)788km682km667km690km
0-100km/h 加速(秒)5.04.84.54.5
車両本体価格(税込)7,490,000円6,476,000円6,400,000円4月9日発表予定
CEV補助金1,270,000円1,270,000円1,300,000円1,290,000円(推定)

「6人乗り」を必須とするならモデルY L一択になります。トヨタやスバル以外に範囲を拡げても、6人乗り以上の市販EVはフォルクスワーゲン「ID.Buzz」のロングホイールベースくらい。もしかするとジーカー「009」に6人乗り以上が設定されるかも知れませんが、両車ともに1000万円級のミニバンです。

最大250kWが標準的なスーパーチャージャーを勘案した充電性能や利便はテスラが優位。

0-100km/h加速のタイムは、トヨタ&スバルの兄弟EVが上回っています。

電費性能はテスラが優位と思われますが、新型bZ4Xに試乗した印象ではかなりアップデートされていたので、詳細なところは改めて各車で検証しなければなんともいえないレベルです。どのEVを選んでも、一充電走行距離は普通に使うには十二分でしょう。加速タイムともども「どれでもスゴい!」って感じです。

約750万円という価格は高いですけど、発表会で競合と明示されたミニバンの代表的車種であるトヨタ「アルファード」と比べてみれば中級グレード程度。補助金を考えればむしろ値頃感があるくらいです。

いずれにしても、モデルY Lという魅力的なEVが発売されたことを受けて「国産EVとどっちにする?」と悩める選択肢が増えてきたのは数年前を思えば夢のようです。また、日本で販売好調なテスラがパッケージングの幅を広げるニューモデルを発売してくれたのは朗報です。

今回、記事を書くための確認中に気になったのが、テスラ公式サイトのコンフィギュレーターで、モデルY(モデル3も!)の車名に「Premium」が付加されていたことです。アメリカではすでに廉価版の「Standard」が設定されていて、今年中には中国でも生産&発売されるという予想もあるだけに、日本でも「お手頃テスラ」が買えるようになる日が近いのかも知れない、と期待しちゃいます。

「ガソリン代が高くなるし、そろそろEVに乗り換えようかな」とお考えの方は、ぜひ、トヨタもスバルも、テスラももちろん試乗して、自分&我が家にぴったりの、お気に入りの1台を見つけてください。

取材・文/寄本 好則

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この記事を書いた人

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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