『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVネイティブさんが選んだ電気自動車は?

一般投票募集中の「Japan EV of the year(ジャパンEVオブザイヤー)」。エバンジェリストの投票内容を速報するシリーズ企画第3弾は、YouTubeでEV情報を発信するEVネイティブさんの配点とコメントを紹介します。

『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVネイティブさんが選んだ電気自動車は?

評価の基準としたのは「EV性能」

EVsmartブログ読者のみなさんにもきっとチャンネル登録している方が多いでしょう。EVネイティブさんはYouTubeに「日本一わかりやすい電気自動車チャンネル」を開設。原則として「毎日更新」を続けている電気自動車界屈指のインフルエンサーです。

私もチャンネル登録して日々動画を拝見してますが、ヒョンデの韓国取材(レポートはこちら)にご一緒した縁もあり、今回、エバンジェリスト投票をお願いしました。

早速投票をいただいて。年明け早々の記事にしたかったこともあり、大晦日にオンラインで少しインタビューもさせていただきました。

大晦日のオンラインインタビュー、ありがとうございました。

個別の投票内容の前に、EVネイティブさんが投票する車種や配点を決めるポイントは何だったのか紹介しておきましょう。

「クルマの評価というと、乗り心地だったりインフォテイメントの使い勝手など、基準は多岐にわたると思います。とはいえ、EVにとって最も大切なのは「EV性能」だと考えています。たとえば乗り心地だけで選んでもEV性能が不十分だとユーザーにとっては損な買い物になってしまうかもしれないからです。というわけで、今回はEV性能が優れた車種を選びました」(EVネイティブさん)

まさに「社会が求める魅力的な電気自動車」をみんなで選ぶ Japan EV of the year の主旨にドンピシャリな選考基準です。「EV性能」とは、たとえば電費性能であったり、急速充電性能など、電気自動車としていかにユーザーが使いやすいかを左右するポイントです。今後、EVの車種が増えていくほどに、求められるEV性能も多様化し、進化していくことになるはずです。

EVネイティブ氏の投票&コメント

では、EVネイティブさんの投票した車種と配点、コメントをご紹介します。

テスラ モデルY/10点
日本カーオブザイヤーにノミネートすらされなかったから(冗談です)。
やはり2022年世界で最も売れたEVとして、RWDとパフォーマンスグレードの両方を購入しているが、やはりEVオーナー目線としても、EV性能・UIなどどれを取っても完成度が高い。特に同じSUVのモデルXと比較しても、電費性能・充電性能・走行安定性・静粛性などでも向上が見える。
EVのトップメーカーであるテスラの成長を感じるという観点でも重要な一台であると考えているから。

日産 サクラ/6点
日本の自動車販売の4割を占める軽自動車に対する本格軽EVがついに登場。
実はEV性能という観点では、10年以上前に発売されている三菱アイミーブと比較しても大きな差は感じない。しかしながら、特にインテリアの質感を大幅に向上させることで所有満足度向上、および基礎充電環境構築をセットでマーケティングすることでスマッシュヒットさせることに成功したのは、日産の長年のEV販売の経験の賜物。
日本市場のEV普及の火付け役として、後世に語り継がれるであろうEVになり得るから。

ヒョンデ IONIQ 5/4点
ワールドカーオブザイヤーを受賞した、正真正銘世界最高の韓国製EV。
E-GMP採用による車内空間の最大化、それに合わせた可動式センターコンソール・リラクゼーションコンフォートシート・車内100Vコンセントなどの車内の快適性追求という一貫したコンセプトは日本製EVが全く及んでいない点。
背水の陣で臨む日本再上陸が成功するかどうかは別にして、EVに興味のある方は、2023年必ず試乗すべきEVであるから。

EVに関する新書を上梓

モデルY、サクラ、IONIQ 5は、今まで速報したエバンジェリスト投票結果でも上位を占めている車種です。はたして、最終結果がどうなるのか楽しみですね。

年明けの段階で、一般投票数はすでに300を超えました。さて、12月8日から一般投票の募集を開始した第1回「Japan EV of the year 2022」。投票する車種へのコメントが必須という少々面倒なレギュレーションにも関わらず、すでに200名を超える方からの投票をいただいています。すでにご投票いただいたみなさま、ありがとうございます。

投票の締切は2023年1月31日(火)です。締め切り後には一般投票に寄せられた各車種への「推薦コメント」などをご紹介する記事も予定していますので、ぜひ、多彩なご意見&投票をお待ちしています。

【募集告知記事】
『ジャパンEVオブザイヤー』を新設~最も優秀な電気自動車をみんなで選ぼう!(2022年12月8日)

【特設サイト/投票はこちらから!】
Japan EV of the year 2022

特設サイトの規約などをご一読の上、投票用フォームへのご記入をお願いします。

選考対象の候補車種となるのは、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車(BEV限定)です。発売が21年6月の日産アリアや、22年10月のアウディQ4 e-tronなどは対象外です。

また、車種連名で日本カーオブザイヤーを受賞した「日産サクラと三菱eKクロスEV」はそれぞれ単独車種でのエントリーとなります。連名にしないようご注意ください。

最後に、EVネイティブさんからのお知らせです。高橋 優さんという本名で、2023年2月1日に『EVショック: ガラパゴス化する自動車王国ニッポン』(小学館)と題する新書が発売されるそうです。

オンライン取材で思わず盛り上がってしまったのが「とりわけ危惧しているのは急速充電インフラの問題。いくら日本メーカーがいいEVを出しても、海外メーカー製のいいEVが入ってきたとしても、急速充電インフラが脆弱だと、結局が暇人しか買えないクルマの粋を脱することができない」という危機感でした。と、そのあたりは年始の記事で公開した『EVは日本でも本当に普及するのか? 2023年の注目ポイント』でも言及しているように、EVsmartブログ編集部、そして私自身が感じている思いでもあります。

ともあれ、EVネイティブこと髙橋さんも、一人の日本人として「日本の自動車メーカー頑張れ!」という思いを込めた本になるということでした。「YouTubeでリーチできない層にも、こうした思いを届けたかった」とEVネイティブさん。ことに自動車産業に関わる多くの方に、EVを取り巻く現状や、ユーザーの思いが届くことを願っています。

取材・文/寄本 好則

この記事のコメント(新着順)10件

    1. 技術力が低い電池を積んだEV火災が怖いのは火のエネルギーが膨大であるという点ですよ。
      発火したらあっという間に燃え広がり、しかも消火が極めて難しい。
      ひとたび燃えたら命を失う可能性が高いというのは韓国バッテリーを搭載したEV事故で証明されています。
      ただ日本メーカーのEVは発火事故をほとんど起こしていないので(水没したリーフが発火したことはありますが、水没後に処理せずに放置されていたから)、EVそのものが危険というより搭載する電池の質によるでしょう。

  1. 価格の事を考慮しない「EVオブザイヤー」なんてどうでもいいとして、
    > 日産 サクラ
    > 実はEV性能という観点では、10年以上前に発売されている三菱アイミーブと
    > 比較しても大きな差は感じない。
    同感です。なんでこんな情けない事態になったのか???
    9年前にアイミーブを買ったときは、次に買うときはきっと選ぶのに苦労するくらいに多様な選択肢が登場していると信じていたのですが・・・
    特に、ガソリンエンジンでいう100~1500ccクラスが全くない。このクラスを待っているのですが、待てなくてサクラ、ekクロスEVになってしまうのか?
    でも、
    > 10年以上前に発売されている三菱アイミーブと大きな差は感じない。
    なんですよね。

  2. 現在日本で普及しているEVは、バッテリー容量50kWh以上を搭載した高級EVと20kWh程度の軽EVの二手に分かれると思います。高級EVのポテンシャルをフルに使いこなすには高出力の急速充電器が必要で、独自の高出力充電網を整備しているテスラ車以外は、現状では実用性が低いです。従ってEVネイティブさんのモデルY/10点というのは納得がいきます。ヒョンデのIONIQ5はEVとしての完成度は非常に高いのですが、残念ながら現在の国内急速充電インフラでは十分にその高性能を活かすことが出来ないです。私だったら6点をあげますが、もしヒョンデが韓国で展開している急速充電器を日本にも導入してくれるならその倍の12点!です。日産サクラに関しては、軽カテゴリーという日本独自の(ガラパゴス)規格の中で、頑張ったEVと思います。これをベースに発展途上国や先進国でも通用する小型EVを是非作ってもらいたいです。アジアの大都市では今後急速にEV化が進むと思うので、日産・三菱には奮闘してもらいたいです。私も期待を込めて、EVネイティブさん同様6点です。

    1. 元祖軽EVのi-MiEVで電気管理技術者を務めていますが、個人的に30kWh程度のコンパクトEVが出てほしいと思っています。Honda e は車幅1.7m以上で普通車扱いなのが勿体なく、価格帯400万円以上も痛いです!
      日産もノートEVを出せば世界が変わるはずですし、何ならついでに三菱ミラージュとしてOEM供給してもいいのではないでしょうか?それができてない地点でEV供給不足感が拭えないですが。
      マツダは一時期デミオEVを開発するも現在絶賛凍結中。官公庁向けPRしかできなかったのが悔やまれます。ロータリーエンジンも積んでレンジエクステンダーあるいはPHEVにでもしていれば話題性があり売れたのではないかと思った。

      その嘆き節、80年代の佐野元春楽曲にもありましたよ。
      ♪いつも本当に欲しいものが手に入れられない~相変わらず今夜も口ずさむのか 99Blues~99Blues~♪
      …政権交代でもない限り日本は変わらないのか!?ふと思った次第。

  3. アリアに至っては、発売が2021年6月と言われているが、実際に出荷されたのは2022年3月から。何とも頓珍漢なアンケートだこと。

    1. 堤ひでりん さま、コメントありがとうございます。

      選考対象車種は「発売(受注開始)年月 ※テスラは納車開始年月」として、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車としています。日産アリアは、B6limitedが2021年6月受注開始が公式発表なので、今回は対象外としました。

  4. テスラに10点は見る前から分かりきった結論。このような得点が加わるなら投票しなくていいや。テスラあげ、他社は熱ダレなんだから。

    1. 熱ダレがないといえば三菱アイミーブMタイプ!電池の品質よすぎます(笑)
      とはいえ日産製EVも最近カーセンサーの中古車を見ても明らかな劣化バッテリー搭載車の流通が減りましたよ。
      現行型やサクラなど電流制限してでも電池を守る設計へ替わったのか!?昔ほど気にしなくとも良くなったのは事実です。
      それより急速充電インフラ拡大には不安があります。特に電気主任技術者など負荷率/需要率など変圧器の効率利用に反していると判断します。30分の急速充電が平日10回以上使われるのなら実質工場5時間稼動並ですがそれ以下だと負荷率需要率とも悪く高圧受電設備設置代がペイできないとみた。急速充電開始直後が負荷率100%でも15分以降は50%などだんだん落ちていきますから!
      エネチェンジ社のように1日8時間6kW普通充電を使ってもらえる環境を提供するなら個人的に利用価値はあると見てます。負荷率需要率とも急速充電よりは幾分マシですよwさらに変圧器増設しなくとも充電インフラを拡充できる場合が結構ありますし。

      充電インフラを真摯に語る高圧受電設備のエキスパートが不在だと真の充電環境拡充は厳しいといわざるを得ませんよ!?

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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