FSDコンピューターにアップグレード後:テスラモデルXで超急カーブ!大橋JCT 中環内回り→3号下り方向

2021年4月にリリースされたばかりの最新ファームウェア2021.4.16と、これまた旧型のモデルXにはやっとアップグレードが来た「テスラNPU」搭載、FSDコンピューターで走行。私の知る限り高速道路で最も急カーブ、大橋ジャンクションを再度自動運転させてみました。

FSDコンピューターにアップグレード後:テスラモデルXで超急カーブ!大橋JCT 中環内回り→3号下り方向

首都高屈指の急カーブをスムースに、自動で完走

大橋ジャンクション前回のファームウェア2020.48.12.1で完走しています。サイズは175m x 130mで、大きく2回転する道路。速度制限は40km/hですがほとんどの車がこれをオーバーして通行しており、「超」急カーブで地下36mから地上35mまで、高低差71mを上り下りするルートです。今回も下から上方向に走行しました。前回との違いはファームウェアが新しくなっていることと、前回はこの2017年モデルのモデルXに新車装着のNVidia Drive PX 2でしたが、MCUをMCU2にアップグレードしたと同時にAP3 FSDコンピューターにアップグレードも行ったため、自動運転のコアハードウェアも変更されています。NVidia Drive PX 2はAP 2.0/2.5と呼ばれており、私の車はAP2.0。これが次の世代のプラットフォームに交換されたわけです。処理能力も上がっているそうですが、実際に体感できるかどうか、というところに注目です。

 前回(2020/12)今回(2021/5)
ファームウェア2020.48.12.12021.4.16
APAP2.0AP3
APのコンピューターの中身NVidia Drive PX 2Tesla FSD Computer

テスラFSDコンピューターについてはこちらの記事をご覧ください。

前回の動画では途中で「曲がり切れないかもしれないよ」警告が一回鳴っていましたが、無事走破。今回はそんな前触れも特になく、難なく走行してしまいました。ハンドルの切り方もよりスムースになっており、乗っている方としても緊張感がかなり少なくなっています。

「ファーン」のような音が聞こえますか?これはリアモーターからの異音であり、本来はすべきでない音です。こちらはテスラより「走行や安全に全く支障はない」と診断を受けていますが、今月をめどに無償でモーター交換予定です。何と言っても、この車は「ドライブトレイン走行距離無制限保証」。100万キロ走っても保証対象なんです。この音、速度に応じて音の高さが変わりますので、逆に速度変化が分かりやすいかもしれません。

では動画をご覧ください!

自動走行動画アーカイブ

過去記事もよろしければどうぞ:

初めてこのシリーズをご覧になる方へ:

テスラのオートパイロットは、テスラがすべての車両に標準搭載(一部オプション)しているレベル2自動運転機能の名称です。レベル2自動運転とは、ドライバーが自身で運転しているときと同様、周囲に注意を払い、いつでも運転を代われる状態であることを条件に、車がすべての運転操作を自動で実行してくれる機能です。レーン内の位置の保持や加減速などを自動で行ってくれるため、ドライバーにとってはかなり楽で、疲れが激減します。ドライバーの仕事は、危険がないか、「見ているだけ」です。
自動車線変更機能とは、エンハンストオートパイロット(EAP)または完全自動運転対応機能(FSD)※という有料オプションを追加している車両のみで使用でき、ウィンカーレバーを右か左に倒すと、その時点から車が自動的に指示された方向の車の流れを監視し、ウィンカーを自動的に点滅させながら安全に車線変更を行います。指示されたタイミングから一定時間の間、車の流れが途切れなかった場合には、自動車線変更はキャンセルされ、今までいたレーンを維持します。車線変更に成功した場合には、ウィンカーは自動的に消灯します。
※現時点で新車で自動車線変更を行うには、FSDを購入する必要があります。ちなみにテスラのオートパイロット関係のオプションはソフトウェアのみの違いなので、多少高くなりますが後から追加購入することも可能です。

手はハンドルに添えて、両足はペダルから下ろした状態をキープし、車に運転させています。ハンドル操作は行っていません。いつでも運転を代われるように監視しています。
なお、今回、レーンキープ性能を主に確認したかったので、後方や他レーンに他車がいないことを確認の上、一時的に同一レーンを通行させています。
(安川 洋)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. やっぱりソフトウェアのアップデートで機能向上していくのは羨ましく感じますね。
    ハードの性能に不足がないのかは気になる所ですが。
    自動運転で速度調整してくれるのえらいなって思いましたが、たとえば100キロ制限の本線からジャンクションの急カーブに入った場合なども上手く速度調節してくれるのでしょうか?

    1. RN様、コメントありがとうございます。JCTに入るところはオートパイロットのみの場合はサポートされておらず、テスラの場合、ナビゲート・オン・オートパイロットという機能が必要です。この機能は現在ではFSDというオプションに含まれていて、私の車はこのFSDオプション(ソフトウェアのみです)に入っているのですが、日本ではナビゲート・オン・オートパイロットはまだリリースされていないため、非サポートとなります。実際にやってみたことはないですが、恐らく速度を事前調整しないと、JCTの奥まで結構な速度で入っていって、そこで急ブレーキ掛けつつ曲がろうとするのではないでしょうか?
      ナビゲート・オン・オートパイロットは、全JCT・出入口の情報を保持し、道路の形状に合わせて事前に速度を調整します。オートパイロットは基本、地図なしでも(人間と同じように)道路を見ながら走行できるという設計なのですが、やはりJCTなどの正確な形を一つ一つ学習させるより、地図を使用したほうが安全、という判断なのではないでしょうか?

  2. 安川さん、ご無沙汰です。
    実はモデルXは手放して、X5のPHVに換えました。結局、田舎や高速では充電出来ない。日産ディーラーもリーフとか重なるし、30分ルールとか使ってられない。飯田にスーパーチャージャーはつかないしテスラは詐欺だな。サイバートラック買うけど。ペケ5は5000キロの内3200キロが電気。全然問題ない。一回の充電で60キロから110キロ走れる。充電満タンのバラツキが酷い!
    さて自動運転のカーブのトレースはテスラ、ホンダ、ベンツの順。ホンダは車壁と白線別々に認識しておりまるでタクシーの様で凄い。メルセデスはRの先読み減速が早い。実にスムーズ。テスラは設定速度維持しようとする。価格の割に優秀なのはアイサイトX。ETCレーンの認識と減速がスムーズ。BMWの比較して、テスラは追越車線から走行車線に戻る時、走行車線に車がいると自然にやり過ごすが、BMW はブレーキ減速しても後ろに着く。これには驚いた。
    それとホンダとBMWの良いのは高速道路55キロ以下の手放し、実際には180秒に一回ステアリングに触れるだけで、初期のと違い15キロ以下の渋滞は触れずにいい。これは便利。テスラはトルクを掛けてやないと、静電センサーは確かベンツとBMW 。新型Sは来週1週間借りるのでまた書きますね。

    1. 9月にオーナー 様、コメントありがとうございます!うちも社用車でX5 PHEV導入しています。バランスのよいPHEVですね。
      テスラは地図にほとんど依存せず自動運転するので、カーブでの減速の開始が遅いのは良くないと思います。今後改良はされるのでしょうが、おっしゃる通り、速度維持を最優先しています。グイッと曲がるのがイイ、的な(笑)

  3. レポートお疲れさまです。
    ソフトウェア2021.4.16になって、こちらのAP2.5のX75Dでも急カーブでの制御が上手くなったことを実感できました。
    例えば海ほたるPA下りの入り口にあるUターンも、以前のような警告音や小回りがなくなり、自然に曲がれるようになっていました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

執筆した記事