室内スケートリンクでEVカートが大激走! 第3回「SDGs ERK on ICE」を9月23日に開催

日本EVクラブが主催する第3回 SDGs ERK on ICE『氷上電気カート競技会』が、2022年9月23日(金・祝)、横浜市内の室内スケートリンクで開催されます。競技参加者募集はすでに終了していますが、観覧申込は受付中。電気モータースポーツの醍醐味を楽しみましょう。

室内スケートリンクでEVカートが大激走! 第3回「SDGs ERK on ICE」を9月23日に開催

スパイクタイヤを履いた電気レーシングカートで氷上を走る!

第3回 SDGs ERK on ICE『氷上電気カート競技会』が、9月23日の秋分の日、今年も神奈川県横浜市の新横浜スケートセンターで開催されます。ERKとは、「Electric Racing Kart」の略称で、つまり、電気で走るレーシングカートのこと。EVなのでエンジンレーシングカート特有の爆音や排気ガスはなく、室内のスケートリンクでもクリーンに走行できます。もちろん、氷上なのでタイヤはツルツル滑ります。競技会では特製のスパイクタイヤを4輪に装着したERKを主催する日本EVクラブと、大会の趣旨に賛同するERKオーナーが用意したマシンで走ります。

日本EVクラブでは、1994年の発足以来、有志メンバーがエンジンカートのフレームに鉛バッテリーやモーター、インバーターを搭載したコンバージョン(改造)レーシングカートを製作し、筑波サーキットで開催してきた「ジャパンEVフェスティバル」や、「ERKカップ」と称する年間シリーズ戦を舞台に、電気モータースポーツを推進してきています。爆音も排気ガスも出ないERK。「これを室内のスケートで走らせたら面白い」と発案したのは、日本EVクラブ代表理事で、EVsmartブログにも寄稿してくれている自動車評論家の舘内端さんです。

第3回の特設ウェブサイトに寄せられている、舘内さんのメッセージを引用しておきましょう。

「世界中のモータースポーツファンが待ち焦がれていた未来のモータースポーツを先取りしました。音もなく、排ガスの臭いもなく、カートにつきものの押しがけもいらないので女性の参加者が増えています。この競技ではどんなにアクセルを踏んでもCO2はゼロで地球にやさしく、めいっぱいドリフトしてもタイヤは減らず、全日本カートチャンピオンから小学生まで、誰でもすぐにドリフトできてレースを楽しめます。スケートリンクなので少し厚着をして、氷上のドリフトを楽しみませんか」

【特設サイト】
第3回 SDGs ERK on ICE『氷上電気カート競技会』

文中にもある「どんなにアクセルを踏んでもCO2はゼロ」というのが、およそ30年前、それまではフォーミュラ1のエンジニアまで務め、エンジン大好きだった舘内さんがEVシフトの大切さを痛感した最重要ポイントです。つまり、「モータースポーツを持続可能にするためには、EVシフトが不可欠だ」という気付きですね。

「未来のモータースポーツを先取り」というあたりも、この「SDGs ERK on ICE」のユニークさを語っています。たとえば、エンジンカートでこの競技会を開催したら、参加者はもちろん観戦者も気持ち悪くなっちゃうでしょう。そもそも、そんなイベントにはスケートリンクが使わせてくれないと思われます。でも、ERKなら問題なし。例年、ERK競技会の前後には、同じリンクで子どもたちがフィギュアスケートを練習しています。

スケートリンク以外にも、室内でレーシングカートの競技会を楽しめるのは、新しいモータースポーツの可能性を拡げてくれているのです。

観覧は9/20までに事前申込が必要

昨年の第2回大会には、メディア対抗戦にEVsmartブログチームも参戦(レポートはこちら)しました。

今年は一般エントリー枠を拡大して競技参加者の募集が行われたのですが、うっかり紹介記事を出し忘れていて、すでに締め切られています。ごめんなさい。

でも、会場での観戦はまだ申込可能です。観戦には事前申込が必要で、入場料は1人500円(小学生以下は無料)、定員は200人限定となっています。申込は「Peatix」で受付中。9月20日(金)17時が締切となっていますが、定員に達するとその時点で締切になるのでご注意ください。

【申込ページ】
第3回SDGs ERK on ICE「氷上電気カート競技会」見学(観戦)のご案内

開催概要は以下の通り。

第3回 SDGs ERK on ICE 氷上電気カート競技会

【日時】 2022年9月23日(金・祝) 12:00~16:00
【場所】 新横浜スケートセンター
神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目11
新横浜駅から徒歩5分 
【後援】 国土交通省(予定) 経済産業省(予定) 横浜市
【主催】 一般社団法人 日本EVクラブ

当日は、私もスタッフとしてお手伝いする予定。秋分の日の午後、久しぶりに厚目の上着に身を包み、スケートリンクでお会いしましょう!

(文/寄本 好則)

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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