『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報/EVオーナーキーパーソンの選択は?

第1回「Japan EV of the year(ジャパンEVオブザイヤー)」の一般投票締切まであと一週間を切りました。大詰めを迎えた投票速報、編集部からお願いしたEVオーナーのみなさんの配点やコメントをご紹介します。

『ジャパンEVオブザイヤー』投票速報最終回/EV関連企業のみなさんが選んだEVは?

みなさんの投票をお待ちしています!

ジャパンEVオブザイヤーへの投票は1月31日まで受け付けています。特設サイトの規約などをご一読の上、投票用フォームへのご記入をお願いします。

選考対象の候補車種となるのは、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車(BEV限定)です。発売が21年6月の日産アリアや、22年10月のアウディQ4 e-tronなどは対象外です。

また、車種連名で日本カーオブザイヤーを受賞した「日産サクラと三菱eKクロスEV」はそれぞれ単独車種でのエントリーとなります。連名にしないようご注意ください。

【募集告知記事】
『ジャパンEVオブザイヤー』を新設~最も優秀な電気自動車をみんなで選ぼう!(2022年12月8日)

【特設サイト/投票はこちらから!】
Japan EV of the year 2022

EVオーナーグループのキーパーソン

EVオーナーグループのキーパーソンとなっている方に、編集部から投票をお願いしました。

桑原文雄氏の投票&コメント

EVオーナーズクラブ代表である桑原さんの投票です。

日産サクラ/15点

自分もサクラG黒を購入しましたが、軽自動車の範疇を超えた高級感と走行性、十分な先進機能と快適装備は流石にカー・オブ・ザ・イヤーに選出された車と実感します。
外観は一般的ですが、随所に工夫が見られ特に内装は非常に好感の持てる機能的で高級感があります。
コンパクトカーを凌駕する軽自動車として評価できます。ただ充電性能が改善されれば満点ですね。

ヒョンデ IONIQ 5/5点

この車も長距離ロング試乗しましたが、ARIYAと同レベルの静粛性、走行性能はARIYA以上かも知れません。
流石に欧州の高評価を実感出来る車に仕上がっていますが、サイズとスタイリングが日本にはマッチしていない気がします。
コストパフォーマンスは非常によくお買い得感はあるのですが、メーカーの信頼性に不安を感じますね。

辻榮亮氏の投票&コメント

Twitterで「IONIQ情報館」を運営する辻榮さんの投票です。

ヒョンデ IONIQ 5/15点

BEVとして動力・居住空間・静粛性など高い基本性能に加え、電気を車外に取り出せるV2L機能により電化製品を動かせることは移動のツールだけではない価値をもたらしている。V2H(X)機能で蓄電池としても使え全方位で隙がない。+αの価値を見たとき価格は高くはなく購入にあたりユーザーを満足させる訴求力がある。車としてだけに留まらない新たな楽しみ方とBEVの有用性・可能性を表す最初の一台として非常に評価できる。

HW ELECTRO ELEMO-K/2点

商用ニーズが高い部門において実用面と価格をバランスさせようというチャレンジを評価。設計製造分離、実用バッテリーサイズ、普通充電のみのIFなど工夫しておりさらに業態によって架装を変えられたりと商用利用にあたり難しい個別ニーズにも対応するなど非常にUXへコミットしている。また来春リリース予定の「HW ELECTRO PFサービス」は単に車と繋がるだけでなく災害の多い本国において非常に有用な機能を実装しており今後の発展性と可能性に期待し選出。

日産サクラ/2点

日本独自規格の軽セグメントにおいてBEVの特性を活かした走行性能と高い質感が良い。課題であったBMSにもしっかりと手を入れてきており日系EVメーカーのパイオニアとしての手腕を発揮している。もちろんV2Hにも対応しており災害時などには非常用電源としても機能する点は我が国において非常に重要かつ必要な機能である。

メルセデス・ベンツ EQS/1点

走行性能、安全性や先進装備などメルセデスが持つ車本来の基本性能に加え専用プラットフォームを採用することで得た電池積載量とCD値がもたらす圧倒的な航続可能距離、居住空間などBEVの性能も抜かりなく非常に優秀。さらにV2H(X)対応を欧州勢としては早々に発表するなどしっかりとBEVの活用において必要不可欠な機能を実装しているところを評価。

ojakan氏の投票&コメント

Facebook「Hyundai IONIQ 5 JAPAN」の管理人であるojakanさんの投票です。

ヒョンデ IONIQ 5/10点

買い替えに当たり、国産・輸入EVを8台試乗して乗り比べをしてみました。その中で、コストパフォーマンスが一番良かったのが「ioniq5」です。その他、充電性能・走行距離・内装の質感・居住性などが、他社製EVより優れていると思います。ただ、ホイールベース3mは、従来の内燃機関であれば、ラージクラスに相当するので、最小回転半径が大きく、取り回しは苦手です。逆に車内の広さには貢献しているので、痛しかゆしの所があります。世界各国で、イヤーカーを受賞しているように、公平な目で見た場合、皆様にもおススメできるEVだと思います。

テスラ モデルY/5点

SとXを、2台乗り継いだ目線で評価した場合、テスラは、「プレミアムカー」ではありません。大理石のディーラーもありませんし、至れり尽くせりの接客もありません。そこに期待して購入すると、しっぺ返しを食らいます。強いて言うならば、「超先進・高性能車」であると言えます。ボディ骨格のギガプレスを早期に導入したり、バッテリーも、ドンドン新しいものに変化したり、半年前のモデルが、ドンドン古い仕様になっていきます。その変化のスピードは、既存の内燃機関では達成できない、テスラの強みです。そして、この10年間で日本でも、かなり整備拠点も増えました。特に、独自充電インフラである「スーパーチャージャー網」は、テスラの最も評価される優位点です。この1点だけで、テスラを購入しても後悔しないと思います。所有すれば、「えっマジで!」「バッカじゃないの…」と言うガジェット満載で、飽きる事がありません。テスラに車格のヒエラルキーは存在しません。最新のテスラが、最も所有したいテスラです。

日産サクラ/5点

若い時は、Z乗りで、S130、Z31、Z32と乗り継いできました。昔から日産党です。SAKURAを試乗した際に、オッ、軽自動車を超えて来たな…と、率直に思いました。馬力は軽自動車規格に抑えてありますが、トルクは、一般的な軽自動車の2倍程度の性能です。もしかしたら、国は、トルク規制の上限も設定してくるかもしれない位、乗って楽しい車です。自分のライフスタイルに合えば、買って後悔はないでしょう。ただ、関係法規上、お上に忖度したのかもしれませんが、国産EVは、「完全ワンペダル運転」が出来ない仕様になっており、完全停止の時に、最後にブレーキを踏むことを強要されます。そこだけが残念な所です。

今川夏如氏の投票&コメント

Facebook「Hyundai IONIQ 5 JAPAN」の管理人である今川夏如さんの投票です。

ヒョンデ IONIQ 5/15点

多数の試乗をした中で最上位。実際に所有して実感。
静寂性、居住性、充電性能、V2H、V2L、開放感やサンシェード、リクライニングなど、これだけの機能を備えたEVは他に無かった。すべてが標準装備で、さらにそれらを含めて価格が最も安い。
最も驚いたのは、充電性能。90kw充電機で、安定して80kw以上の充電ができる。他の車種で90kw対応でも、ここまでの性能は無かった。冬季でも60kw以上で充電できる。走行性能も申し分なく、男性女性問わず運転しやすい。

BMW iX/3点

10数車種を試乗した中では、2番手。オートパイロットの性能がTeslaに負けない安定性。静寂性、居住性、UIなどが高評価。
TeslaMXがあるので試乗のみの評価。

テスラ モデルY/2点

安定した性能で、全体として高評価。IONIQ5、iXに次ぐ3番手。その意味では期待したほどでは無かった。最も期待していたせいか、IONIQ5にあって、MYに無いものが多く、期待を裏切られてしまった感がいなめない。オートパイロットの安定性は抜群。上位車種MXには及ばないが、M3よりはとても良くなっている。電費や充電性能も向上している。

桑原文雄辻榮 亮ojakan今川夏如合計点
ヒョンデ
IONIQ 5
515101545
日産
サクラ
152522
テスラ
モデルY
527
BMW
iX
33
HW ELECTRO
ELEMO-K
22
メルセデス・ベンツ
EQS
11

長岡オフ会参加者の方々

2022年10月22日、新潟県長岡市で開催されたEVオーナー(リーフオーナーの方々が中心でした)のオフ会(参加レポート記事)で、参加者のみなさんに投票をお願いしました。配点が合計20点を超えているなど、規約外の投票は無効とさせていただきました。

杉本容一氏の投票&コメント

ヒョンデ IONIQ 5/10点

ツインモーターAWDの走りの良さは、コンフォートカーとスポーツカーを1台で味わえる楽しさを感じることができる。
2トンを超えるボディーで箱根の山を駆け登りながら、600Nオーバーのトルクを感じ、雨の日の箱根の下りでは、緻密な4輪制御により、オンザレールの安心感と気持ちの良さでコーナーを抜けることができた。
車内を移動のために座る場所から、リビングや書斎のように移動の空間を楽しめるようにしている点や、V2H、V2L対応などへの対応も好感が持てる。

フィアット 500e/5点

気持ちの良いサイズで、気持ちの良い走りをするクルマだと感じた。
まだ、日本市場に定着させるには、もう少し頑張ってほしいところはあるが、このサイズ感で、この機敏さは、EVとの相性がピッタリな気がします。

日産サクラ/3点

軽自動車と思って乗り込むと、質感の高さに驚いた。そして、アクセルを踏むと、その走りは、とても軽自動車とは思えない気持ちの良いものだった。
初めて、電気自動車に乗る方のハードルを下げ、日本市場でEV普及の背中を押すクルマとして、記憶に残るクルマになると思う。

トヨタbZ4X/2点

コタツの付いた電気自動車。
冬の電気自動車の弱点を日本らしい昔ながらの技術で解決しようとする姿勢を評価する。
今後、トヨタとして、EVのラインアップを広げていく、スタートとして、頑張ってほしいとの気持ちも込めて投票する。

いしい こういち氏の投票&コメント

BMW i4/10点

ガソリン車同等価格を実現した。

ヒョンデ IONIQ 5/5点

撤退して復活する勇気と装備の充実させてあの価格魅力的。

日産サクラ/5点

充電性能に難ありだが、アイミーブの後継として待望の軽自動車だから。

たあ氏の投票&コメント

ヒョンデ IONIQ 5/10点

ポイント
・AWDのコストパフォーマンス
・急速充電性能
・独創的なデザイン
・快適な居住空間
・ロールブラインド付きガラスルーフ
・リラクゼーションコンフォートシート
・BOSEプレミアムサウンドシステム
・V2L、V2H対応
2022年4月から納車がスタートしていれば、購入していたかもしれない車種。
ヒョンデは過去に国内販売から撤退した経緯があるが、故障が少ないEVなら問題ないだろう。90kW充電器が普及すれば充電性能を生かし本領を発揮する1台。

日産サクラ/10点

ポイント
・軽規格でのBEV
・EVならではのパワフルな走行性能
・後席にも配慮した乗り心地
・先進的な運転支援及び安全装備
・普及を後押しする価格設定

日産サクラ&三菱EKクロスEV両方推薦したいが、日産乗りとしてサクラに絞りたい。
とにかく街乗りが楽しい車、従来の軽と比べ物になりません。アップダウンがある山沿いにお住まいの方や通勤経路がある方は特におすすめ。

匿名の投票&コメント

日産サクラ/10点

サイズ手軽さも含めて近距離移動には最高。

三菱 eKクロスEV/8点

サクラと同様。

ヒョンデ IONIQ 5/2点

家庭用の電気出力が標準でついていて便利なので。

杉本容一いしい こういちたあ匿名合計点
日産
サクラ
35101028
ヒョンデ
IONIQ 5
10510227
BMW
i4
1010
三菱
eKクロスEV
88
フィアット
500e
55
トヨタ
bZ4X
22

投票期間はあと少し。みなさんの投票をお待ちしています!

文/寄本 好則

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この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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