EVから給電!「江の島ヨットハーバーECOクリスマスイルミネーション」12/25まで開催

江ノ島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)で電気自動車などからの給電で約40艇のヨットをライトアップする「江の島ヨットハーバーECOクリスマスイルミネーション」が開催されています。「ゆずサクラ」が展示される「RIVIERA EV LIFE」も同時開催。家族やカップルで、ロマンチックに楽しみましょう!

EVから給電!「江の島ヨットハーバーECOクリスマスイルミネーション」12/25まで開催

EVなどからの給電でイルミネーションが輝きます

22日17時の点灯直後。オリンピックの記念モニュメントのライトアップもEVからの給電です。

2023年12月22日(金)~25日(月)、江の島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)で、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCEV)からのV2Lによる給電で、約40艇のヨットを彩るイルミネーションが光る「江の島ヨットハーバーECOクリスマスイルミネーション」(特設ページ)が開催されます。ヨットハーバーへの入場は無料で、イルミネーションの時間は17時〜21時まで。現地には一般用の駐車場(有料)もあるので、江ノ島までクルマで行っても大丈夫、とのこと。

ということで、初日の今日、さっそく現地に行ってみました。普段は一般の入場はできない江ノ島ヨットハーバー。ちょっとわかりにくいですが、Googleマップなどで検索して案内される「湘南港湾管理事務所」という建物内にヨットハウスのフロントがあり、イルミネーション会場であるセンタープロムナードへもここから出入りできます。

駐車場はこの道の突き当たりにある県営駐車場か、ヨットハウスの正面にある江ノ島かもめ駐車場を利用するのが便利そうです。

予想外の強風の中準備中。4台のパワームーバーで給電します。

イルミネーションの給電に使われるのは、EVが日産のアリア、リーフ、サクラと、レクサスRZ。さらにFCEVのトヨタMIRAIの5台。EVユーザーにはおなじみの、ニチコン『パワームーバー』を使って、AC100Vを取り出してイルミネーションを点灯。クリスマスの江ノ島がロマンチックに輝きます。

給電には4台のパワームーバーが用意されていました。ヨット一艇当たりのイルミネーションの消費電力は約300Wとのこと。40艇で約12kW。パワームーバーは1500W×3口の出力が可能ですが、今回はそれぞれ2口(計3kW)を使用して12kWの電力を賄います。

12月23日(17時30分〜18時45分ごろを予定)には、約40名のグループによるゴスペルライブを実施予定。ピアノソロの演奏もあり、クリスマスムードを盛り上げてくれることになっています。クリスマス本番への週末、寒いけど天気は良さそうなので、きっと素敵な時間を過ごせることでしょう。

FCEVのMIRAIからも給電します。

「RIVIERA EV LIFE」を同時開催

今回のイルミネーションイベントは、ヨットハーバーを指定管理する株式会社リビエラリゾート(以下、リビエラ)が、サステナブルムーブメントへの理解を広げて深めるために開催。イルミネーションは空が暗くなってからですが、会場の江の島ヨットハーバーでは朝8時30分〜21時まで、オープンイベント「RIVIERA EV LIFE」を同時開催しています。

みなとみらいにできたKアリーナのこけらおとしライブを行ったゆずと日産のコラボで生まれた「ゆずサクラ」。屋根に茎と葉っぱ。ボディにはゆずの直筆サインが入ってます。

「RIVIERA EV LIFE」では、ご当地(横浜)出身のアーティストであるゆずと日産がコラボした世界に1台だけのラッピングカー「ゆずサクラ」を展示(ヨットハウス内)。ロープを使ったクラフトワークやプラモデルのソーラーカー作り、廃バックのリメイクなどを楽しめるワークショップ「リビエラファクトリー」(有料)を実施。24日13時〜には、ワークショップで作ったソーラーカーによる「プラモデルソーラーカーレース大会」が開催予定。ハーバー内に小さなカフェ「Tobiccho」があり、23日と24日にはトルティーヤやモツ煮込み、ドリンクなどを提供するキッチンカーが出店するそうです。

イルミネーションはもちろん、カップルや家族で明るいうちに出かけて、EVやFCEVなど次世代自動車の魅力に触れてみるのはいかがでしょう。

また、「江の島ヨットハーバーECOイルミネーション」を撮影し、ハッシュタグをつけてInstagramに投稿、最優秀作品に選ばれるとリビエラ逗子マリーナにあるレストラン『マリブファーム 逗子マリーナ食事券(5,000円相当)』をGETできる「リビエラフォトコンテスト」も実施されます。

江ノ島各所でイルミネーションが輝く「湘南の宝石」

実は、イルミネーションが輝くのはヨットハーバーだけではありません。「江の島ヨットハーバーECOクリスマスイルミネーション」は、江ノ島周辺の各所を趣向を凝らしたイルミネーションで彩る、11月29日〜2月29日まで開催中の「湘南の宝石」(公式サイト)という催しの一環として実施されるもの。江ノ島、湘南といえば夏のイメージが強いですが、イルミネーションに彩られた冬の江ノ島もいいですね。

ちなみに、リビエラではEV用充電器を早くから設置したり、リビエラ逗子マリーナのマリブホテルにV2Bを導入(関連記事)するなどEV普及推進に積極的な取り組みを続けています。今回のイベントとも連動しつつ、12月23日(土)〜24日(日)には、リビエラ逗子マリーナでメルセデス・ベンツの電気自動車「EQS SUV」特別展示。夜にはマリーナ内のヤシの木などをV2Hの電気でライトアップする催しも予定されています。

取材・文/寄本 好則

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					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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