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「みだれ打ち」EV日本一周【02】千葉県(後編)/シーサイドラインを快走! 砂浜に乗り入れできる海岸も

「みだれ打ち」EV日本一周【02】千葉県(後編)/シーサイドラインを快走! 砂浜に乗り入れできる海岸も

EVで「つぎはぎ日本一周」にチャレンジする旅の2日目をレポート。Honda e で房総半島の海沿いの道を、絶景を楽しみながらドライブ。砂浜まで乗り入れできる海岸や特徴ある充電ステーションをめぐりました。旅のテーマ(その1)は「EV×絶景」集めです。
※冒頭写真は太東海水浴場(いすみ市)。

目次

海岸の夜明けで日の出の瞬間を見逃したのが、残念!

釣ヶ崎海岸。

都道府県単位で各地を訪ねる「みだれ打ち」EV日本一周の旅は、自宅のある東京都のお隣、千葉県からスタート。房総半島の海沿いを内房(東京湾側)から外房(太平洋側)へ走って、初日はいすみ市内で宿泊しました。2日目の最初に訪ねたのは、釣ヶ崎海岸(一宮町)です。2020東京オリンピックでサーフィンの会場になったビーチで、海岸沿いにポツンと立つ釣ヶ崎の鳥居がフォトジェニック。

早起きして夜明けの風景を楽しみました。海岸には駐車スペースが2カ所。鳥居のすぐ横までクルマを乗り入れることができました。いい感じの「EV×絶景」になりそうです。ただ、せっかく夜明け前に着いたというのに、太陽が出る瞬間は見逃してしまいました。残念。

このあたりは九十九里浜の南端にあたります。周辺のビーチには明け方からサーファーがたくさん。日本一周の2日目は、外房を犬吠埼までたどります。朝方にちょっと内陸部に寄り道したら、睦沢町の路上で犬を散歩させていた友人とばったり出会ったのには驚きました。

睦沢町の友人宅にて。

ワンちゃんと一緒に散歩して、友人宅でコーヒーをいただき、気持ちよく1日をスタート。一宮町から九十九里浜沿いの海岸線を走ります。サーフショップや海鮮系の飲食店など、いかにもシーサイドという風景が続きます。いろいろ気になって、すぐにクルマを止めたくなります。ひとり旅なので、遠慮なく寄り道。

季節外れなので閉鎖中の海水浴場も多かったものの、海岸には釣り人やサーファーがポツリポツリといるぐらいで、自然の大きさが感じられる風景をひとり占めできます。360度広がる空。砂浜もプライベートビーチみたいなものです。

本須賀海水浴場(山武市)。

何ヶ所か訪ねるうちに、「EV×絶景」というテーマなら、クルマを海に近づけられるほどいいのでは、と思えてきます。すぐ前が砂浜なんてロケーションだと、テンションが上がります。逆に防波堤やフェンスに隔てられると、残念な気分に。

砂浜を走れる飯岡海岸

「EV×絶景」飯岡海岸。

お昼過ぎ、海に近づくという意味では「これ以上ない」という究極のスポットを見つけました。九十九里浜の北端に近い飯岡海岸(旭市)です。なんとここは、バイクやクルマで砂浜に乗り入れることができます。

もちろん走ってみました。でも、未舗装路を走ることが少ないのでドキドキ。ずるっと滑ったり、急に抵抗が増えたり……気が抜けません。都会っ子の筆者とHonda eにはちょっとした冒険でした。スタックするのが怖くて近づけなかった波打ち際には、他の誰かがかなり大胆な走行をした痕跡も。くれぐれも無理をしないで楽しんでくださいね。

灯台へ散歩しながらちょい足しチャージ

九十九里浜を走り切ると、関東平野最東端の犬吠埼です。灯台前にも無料の駐車スペースがあるのですが、あえて離れた場所にクルマを止めます。徒歩数分のところにある犬吠埼ホテルです。駐車場にエネチェンジの6kW充電器が4口設置されていて、観光している間にちょい足しチャージができるのです。

左・充電スタンド、右・温泉スタンド

ここの充電スタンドが面白いのは、隣に温泉スタンドが併設されていること。充電スタンドと温泉スタンドが並んだスポットは、全国唯一かもしれません。

温泉は20リットル300円だそうです。テイクアウトが難しいなら、ホテルで日帰り入浴もできます。筆者も以前に訪ねた時は入浴を楽しみました。今回は、温泉はパスして灯台まで散歩。カフェでのんびり一服してきました。こういうシチュエーションだと、時間制限を気にしなきゃいけない急速充電より、のんびりできる普通充電の方がいいですね。

「EV×絶景」君ヶ浜しおさい公園。

犬吠埼にも「EV×絶景」ポイントがあります。灯台の崖下にある君ヶ浜しおさい公園(銚子市)です。なかでも、一番南側の灯台下広場駐車場では、岬に立つ灯台というシンボリックなシーンを背景にできます。明け方なら、東の空のグラデーションも期待できそう。

伊能忠敬ゆかりの地を表敬訪問

佐原の伝統的建造物群保存地区。

犬吠埼からは、利根川の右岸を遡ります。広大な風景を突っ切る国道356号は、信号も少ない快走路。向かったのは香取市佐原の「重要伝統的建造物群保存地区」です。

いきなりですが、日本一周といわれて、誰を思い浮かべますか。「ソーラーカーだん吉」のTOKIOを連想するEVユーザーもいそうですが、多くの人がまず思いつくのは、やはり、伊能忠敬でしょう。

旧宅にある伊能忠敬像。

江戸時代に全国を歩測して日本地図を作った歴史上の偉人。日本一周を考えた時から、忠敬ゆかりの場所は訪ねたい、と思っていました。香取市には江戸から明治期に利根川水運で栄えた商都の街並みがいい感じに保存・再生されていて、その一角に伊能忠敬記念館と旧宅があります。

記念館は国宝「伊能忠敬関係資料」を収蔵しています。忠敬が遺した地図・絵図、文書、器具などが2,000点以上。絵画や彫刻のような美術工芸品と比べると地味ですが、その重要性はしっかり伝わる展示になっています。現代の地図と伊能図を重ねてみても、誤差はわずか。ひたすら歩いて測るしかなかった時代の、正確かつ壮大な仕事にぞくぞくさせられます。

訪ねて驚かされたのが、地図のサイズでした。日本列島を214枚で表した「伊能大図」は、1枚の大きさがほぼ畳1枚分もあります。大きな紙に細密画のように海岸線が描かれています。214枚すべてを並べるイベントを開いたこともあるそうですが、一度見てみたいものです。

隠居してから自腹で全国行脚!

感動ポイントがもうひとつ。忠敬の測量はセカンドライフの偉業だったというのも、初めて知りました。商人だった忠敬は49歳で家督を譲って隠居。天文学者に入門して、55歳のときに自腹で(!)蝦夷地まで測量の旅に出ました。そこから71歳まで全国各地を行脚して、実測地図を完成させたのでした。

すごいです、忠敬師匠。還暦を過ぎての日本一周にエールをもらった気分。こちらのゆるーい旅と比べるのもおこがましいですが、シニア世代としては勇気づけられます。なにか始めるのに、遅すぎることはありませんよね。忠敬スポットは全国に点在しているようなので、この旅でもできるだけ訪ねてみたいと思います。

成田空港のパワーエックスで30分の急速充電

千葉県で最後に訪ねたのが成田国際空港です。ここにも従量課金制で運用されているパワーエックスの急速充電器があります。充電料金は30分で約16kWh入って718円でした。駐車料金は入場から30分までは無料で、以降は260円/30分。リーズナブルに利用できますね。

成田空港をルートに入れたのは、割安に充電できるからというだけではありません。ひこうきの丘(芝山町)を訪ねてみたかったのです。滑走路から約600メートルという距離で、頭上を飛行機が次々に飛んでいく観光スポット。

到着時には日が暮れていましたが、それも想定内。スローシャッターで飛行機の航跡を捉えたいと考えていたからです。何機も夜空を横切る「多重露光」のイメージが浮かんだので、チャレンジしてみました。

「EV×絶景」ひこうきの丘。

駐車場に三脚を立ててカメラを固定、飛行機が離陸するたびにシャッターを切ります。フィルム時代の多重露光は、適正露出を計算するのが難しかったのですが、デジタルだと簡単です。撮影時は露出オートでOK。Photoshopなどの画像編集ソフトで「比較明合成」というレイヤー機能を使えば、明るい航跡をいくつも重ねることができます。花火撮影にも使えるテクニックなので、ぜひ応用してみてください。

その後、千葉市内を経由して東京の自宅に戻り、1泊2日の千葉編は無事終了。次回ですが、ルートをつなげるなら、茨城が良さそうです。茨城県内でオススメの「EV×絶景」スポットをご存じなら、コメントいただけるとうれしいです。

みだれ打ち日本一周の記録②

<充電スポット>
【03】犬吠埼ホテル/31%→44%(40分)
【04】成田国際空港第1ターミナル駐車場/10%→71%(30分)
<走行距離>
今回:320.1km(2日目)/合計:593.3km
<今回の平均電費>
9.4km/kWh

千葉県の走行ルート

取材・文/篠原 知存

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この記事を書いた人

関西出身。ローカル夕刊紙、全国紙の記者を経て、令和元年からフリーに。EV歴/Honda e(2021.4〜)。電動バイク歴/SUPER SOCO TS STREET HUNTER(2022.3〜12)、Honda EM1 e:(2023.9〜2025.12)、LiveWire ONE(2026.1〜)。

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