SUV電気自動車『DS3クロスバックE-TENSE』日本発売を発表〜バッテリー容量50kWhで499万円〜【塩見 智】

DSオートモビルからコンパクトSUV電気自動車のDS3クロスバックE-TENSEが7月29日、日本発売となった。同日プレス発表会が実施される予定になっていたが、東京都内でCOVID-19の感染者数が再拡大してきたため、急遽取りやめになった。

SUV電気自動車『DS3クロスバックE-TENSE』日本発売を発表〜バッテリー容量50kWhで499万円〜【塩見 智】

ブランドとしてフォーミュラEにも参戦

E-TENSEとはDSブランドの電動化テクノロジーの呼称。DSは2015年から「DSテチータ」としてフォーミュラEに参戦するなど、14年のブランド創設以来、グループPSAのなかでいち早く電動化を推進する役目を担っている。

DS3クロスバックE-TENSEは、ガソリンエンジンを搭載して19年に登場したDS3クロスバックと同時に19年に発表された。DS3クロスバックがCMP(コンパクト・モジュラー・プラットフォーム)というグループPSAの新世代プラットフォームを用いて開発されたのに対し、DS3クロスバックE-TENSEには『eCMP』というプラットフォームが用いられるが、それぞれのプラットフォームにほとんど違いはなく、元々CMPが電化も見据えた設計になっていたと考えるべき。実際、同じeCMPを用いたプジョー版のe208もすでに発表されている。今後、市場の動向次第でCMPを用いたモデルのEVバージョン追加の準備はできているはずだ。

急速充電は最大50kWに対応

最高出力100kW(136ps)、最大トルク260Nmのモーターによって前輪を駆動する。バッテリーの総電力量は50kWh。航続距離はJC08モードでは398km、欧州のWLTPモードでは320km、EPAでは約285km(推計値)となる。

日本仕様は当然CHAdeMO規格に対応しており、対応最大出力の50kWで充電した場合、約50分で80%まで充電可能とアナウンスされている。普通充電で満充電に必要な時間は6kWで約9時間、3kWだと約18時間。なお新世代のCHAdeMO充電器を使って100 kW以上の急速充電に対応できるかどうかを問い合わせ中だが、現時点では不明。

気になる価格は499万円〜

価格は17インチタイヤ&ホイール、ファブリックシートのSo Chic(受注生産)が499万円、18インチタイヤ&ホイール、レザーシートのGrand Chicが534万円。同じeCMPで開発されたプジョーe208は廉価グレードが388万9000円、上級グレードが423万円となっている。ガソリンエンジンモデル同様、プレミアムブランドのDS版はそれぞれ約110万円ほど高い。

次世代自動車振興センターからのCEV補助金対象車種のリストには現時点でまだ含まれていないが、実際にデリバリーが始まるまでには補助金額も決まるであろうと思われる。算定基準となるJC08モードの航続可能距離は398kmなので、38〜39万円程度かと想定される。このあたりの詳細も引き続き問い合わせ中。

参考までに他社EVの価格と総電力量を見てみると、日産リーフは40kWh版が332万6400〜429万4400円、62kWh版が441万1000〜499万8400円。DS3クロスバックE-TENSEとプジョーe208は、総電力量がリーフの2つのバージョンの中間に位置し、趣味性を考慮するとリーフのライバルとなりそう。特にe208は絶妙なプライシングではないだろうか。

その上のクラスとなると、テスラモデル3は55kWhとされるスタンダードレンジプラス(RWD)が511万円、75KWhとされるロングレンジが655万2000円、パフォーマンスが717万3000円。ここに日産が21年半ばにぶつける予定なのがアリアだ。65kWh版が約500万円〜。90kWh以上のバッテリーを搭載する1000万円級のテスラ、ジャガー、メルセデス・ベンツのラグジュアリーEVを含め、日本市場でもEVのラインアップが徐々に充実してきた。

グループPSAジャパンによれば、DS3クロスバックE-TENSEの登録が可能になるのは10月頃の予定。プジョーe208も同様。

(文/塩見 智)

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塩見 智

先日自宅マンションが駐車場を修繕するというので各区画への普通充電設備の導入を進言したところ、「時期尚早」という返答をいただきました。無念! いつの日かEVユーザーとなることを諦めません!

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