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パワームーバーライトとは
パワー・ムーバーって何? という方向けに一言で説明すると、電気自動車のバッテリーからAC100Vを取り出す「外部給電器」です。今回使用した「パワー・ムーバー ライト」は、3.0kW(1.5kW×2口)の出力に対応しており、災害時や屋外イベント、アウトドアなど電源がない場所で、外部給電に対応している電気自動車と組み合わせて便利に使用することができます。詳しい仕様は以下記事をご覧ください。
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(2021/7/2)
キャンプは不便を楽しむもの?
私自身は毎年1〜2回はキャンプに出掛ける程度のライトキャンパーですが、キャンプしてる時に「家電を使いたい」などと思ったことは一度もなく、むしろ不便を楽しむのがキャンプだと思っていたタイプの人間です。しかし愛車のモデル3でキャンプに行くと、気づけばスマホの充電を車内でしているし、夜はエアコンの効いた車内で車中泊をしていました。
この巨大なモバイルバッテリーを最大限活かしたキャンプをやるとどうなるか? と思い、ニチコン株式会社さんにお願いしてパワームーバーライトをレンタル! 当キャンプイベントに参加する方々からも様々な家電をお借りし、今回の家電キャンプを実行しました。
電気でしかできないことを
せっかくなので家電ならではのことを楽しもうと考えて、プロジェクターを用意。テントの中から投影すると外からものすごく綺麗に映像を見ることができました。事前にサイト周辺の方にお声掛けをしていたので、別のキャンパーの方とコミュニケーションをとりながらちょっとした上映会に。その方が好きなアーティストのライブ映像を流したり、テスラのギガベルリンプロモーション動画などを楽しみました。
参加者によるEVトーク
電気自動車のバスや商用車、トライクの開発販売を行っている株式会社EVモーターズ・ジャパンの長秀俊さんが、このキャンプに参加していました。ディーゼル機関車が走っている鉄道にEV技術を使って電化する話、EVトラック開発、地方における多人数乗車のEVタクシーに関する話など、たっぷりと興味深い話をお聞きしたので、ぜひ動画をご覧ください。
3日間使ってどのくらいバッテリー減った?
使用した電化製品は多岐にわたり、プロジェクター、電気オーブン、IHクッキングヒーター、照明、セラミックヒーター、ミキサーなどなど。結論から書くと2泊3日のV2Lによるバッテリー消費は30%ほどとなりました。
日産アリアのバッテリー容量は66kWhなのでおおよそ20kWhほど使ったことになります。家電の消費電力や使用する時間によっては、帰りに走行する分のバッテリーがなくなってしまった、なんてことが無いよう注意が必要かも知れません。車両からパワームーバーライトで電気を取り出す際の変換効率が88%なので、電化製品に記されている消費電力よりバッテリー消費が大きくなることも覚えておく必要があります。
実際にキャンプで家電を使ってみると、自然の中で電化製品を使うことの新鮮さに加えて、周りのキャンパーの方々との交流が生まれたことも収穫のひとつでした。キャンプ最終日にはテスラオーナーイベント参加者ではない周辺の方が私たちのサイトに集まってきて……。
「電気自動車ってこんなこともできるんですね!」
「テスラもアリアも初めて見ました」
「次は電気自動車がいいかも」
なんて声が聞けたのでした。
(動画・文/テスカス)
これは三菱i-MiEVにMiEVpowerBOXを接続した場合と同じ。過去僕もIHクッキングや電気ケトルでの湯沸かしに使いましたよ。車中泊には便利ですし、個人事業主の作業車としても電源確保できますし。
ただ最近は大容量ポータブル電源が普及し出番がなくなってきました。たまにEFDELTAなど爆速充電可能なポータブル電源への供給で使う程度かなwむしろi-MiEV(M)など小容量EVの電欠対策にガソリン携行缶感覚でポータブル電源を搭載し、電欠寸前で10km分補充して近くのEV充電ステーションまでたどり着いたこともありますよ。
キャンプに使う電力をエコワットなどワットチェッカーで測ったほうが判り易いかもしれませんね。2kWh程度ならポータブル電源にしたほうが費用対効果が良いかもしれませんよ。
※もっとも今回はアリアの有り余るほどのバッテリー容量だから大電力量でも耐えられたというか。