フロリダ州で無人自動運転車の合法化が決まる

完全自動運転車両が路上を走るのにはもう少し時間がかかりそうですが、来る日に備えて法整備を進めておくのは重要だと思われます。米フロリダ州ではすでに法案が議会を通り施行されました。CleanTechnicaからのレポート記事をお送りします。

フロリダ州で無人自動運転車の合法化が決まる

元記事:New Florida Law Just Legalized Driverless, Human-Less, Self-Driving Vehicles by Cynthia Shahan on 『CleanTechnica

ついに自動運転車の路上走行が合法化される(フロリダ州)

自動運転車両はいつ合法化されるのでしょうか? フロリダでは現実となりました。「フロリダ州議会で自動運転車両の合法化法案が提出されてから1カ月以上経ち、州知事のRon DeSantis氏が法制化に向け署名しました」と、10Newsが伝えました。

新しい法律により、この「陽光の州」では近い将来人間が乗っていない自動運転車を路上で見かけるようになるかもしれません。

5月のCBSマイアミのレポートによりますと、さらにこの法律によりUberやLyftなどの相乗り(ライドシェア)サービス会社が、無人車両の展開を拡大できるようになるとのことです。もちろん、これはテスラがいよいよロボタクシーネットワークやアプリを本格展開することも意味します。

この法律は自動運転車に人間が同乗する必要はないと定めており、相乗りサービスを提供する会社用の保険のガイドラインも提示しています。法案の発起人であるJason Fischer下院議員は、フロリダ州に路上での自動運転技術のリーダーになって欲しいと話しました。

これでより良い交通安全への取り組みが急加速するでしょう。テスラは既に準自動運転がより安全で、より多くの命を救う事ができると証明していますし、完全自動運転の準備ももうすぐできるようです。

職業ドライバーへの影響が懸念

それと同時に、プロの運転手のような職業への影響が懸念されています。LyftやUberの運転手をして一家を支える人が多くいるのです。またフルタイムの仕事ではなくても、生活費の上昇により経済的に困窮して、ホームレス一歩手前になっている人々も副業としてこの仕事をすることができていました。最低賃金は数十年にわたって十分に引き上げられておらず、多くの人が何とか日々をやり過ごすために2つか3つの仕事を掛け持ちしなければなりません。フロリダも例外ではなく家賃が高いのです。

さらに多くのデリバリーやタクシーのドライバー達のキャリアも、自動運転車両により淘汰されるのを見ることになるでしょう。

ここで肝心なのは、歩みを止めるのではなく、来るべき課題に備えをし、社会的な危機を阻止するために政策を整えることです。Andrew Yang氏(次期大統領戦の候補者)を支持するわけではないですが、この議論は重要です。

NBC Miamiによりますと、新しい法律は7月1日に施行されます。車両が新法の保険と安全基準に見合えば、人間が載っていない自動運転車両の路上走行が認められます。現在の法律ではバックアップ用の人間が同乗している限り自動運転が認められています。新しい法律では、自動運転車の中にいる人を走行中のスマホ操作等、集中を妨げられる行為の禁止対象から除外しています。

この最新の法律は、乗り合いサービス会社(オンデマンド/アプリを使ったタクシーやライドシェア)の業界、特にこの技術を牽引する会社には朗報です。誰がトップに躍り出るのでしょうか、Lyft、Uber、Teslaもしくはそれ以外でしょうか?

しかし人によっては、これをただ象徴的な出来事として見て実際に路上では数年何も起きないと見る向きもあります。The Observerは今月初めに出した記事で「フロリダ州の無人車両に対する先進的なビジョンに関して不安に思う必要はありません。自動運転車両技術が現実になるには数十年かかりますし、完全な安全性と、インフラの整備が整わない限り出てきません」と書いています。えー…… テスラは同意しないでしょうね。

この問題に長年取り組んできたフロリダ運輸省は、フロリダが自動運転ムーブメントの最前線にいられることを前向きに捉えていました。フロリダ州ココアで数年前に行われたEVサミットでは、私達はフロリダをこの件について国内で一番の州にしたいと意気込んでいる政府高官と話す事もできました。

※追記
Forbsの記事では、サンフランシスコのスタートアップ企業Starsky Roboticsの保有するトラックが無人自動運転車の路上走行第1号になり、この試験運転が始まることをレポートしました。車内に人はおらず、必要な際にはオペレーターが遠隔操作をするようです。

(翻訳・文 杉田 明子)


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