テスラモデルSをプリウスPHVの充電ケーブルで充電する(200V編)

テスラモデルSには本来、米国ではモバイルコネクターというオプションがあり、これで100Vコンセントや200Vのコンセントから充電ができるはずでした。しかしなぜか日本ではこのモバイルコネクターの提供が遅れており、私も購入できていません。このモバイルコネクターは先っぽのコンセントを交換することで様々なコンセント形状に対応できるように作られており、便利です。

目次

  1. J1772とは?
  2. 充電ケーブルとは?各社ケーブルの比較
  3. テスラモデルSをプリウスPHVの充電ケーブルで充電!

J1772とは?

テスラモデルSの充電口はテスラ独自の小型のもので、電磁ロックによる非常に扱いやすいものとなっていますが、これでは公共の充電器と接続することができません。公共の充電器には、ケーブル付き充電器と、コンセントタイプの二種類があり、このケーブル付き充電器の規格をJ1772と呼んでいます。J1772は米国・日本における普通充電の標準規格であり、これに対応している充電器・車両であればどれでも充電ができます。現在日本で発売している電気自動車(BEV)/PHEVはすべてJ1772規格に対応しています。テスラモデルSには、オプションで、J1772アダプターというコンパクトなアダプターが用意されています。

充電ケーブルとは?各社ケーブルの比較

BEV/PHEVに充電するには、車と充電器をケーブルで接続する必要があります。J1772ケーブル付き充電器の場合はその名の通りケーブルが充電器本体に付属していますので、それを引っ張って車に接続するだけです。
コンセントから充電する場合には、車に付属の「充電ケーブル」と呼ばれる部品を使います。リーフやアイミーブ、アウトランダーPHEV、プリウスPHVにはすべて充電ケーブルが付属しています。テスラモデルSだけ付属していないため、コンセントから充電することは純正部品だけではできません。しかし、よく考えると、充電ケーブルはコンセントをJ1772コネクターに変換するアダプターのような存在であり、かつJ1772は国際標準規格です。モデルSにJ1772アダプターを付けていればJ1772ケーブル付き充電器で充電できるのですから、これらの日本のBEV/PHEVの充電ケーブルでも充電できるはずですよね。ここから先は自己責任の範囲となります。

以下が各車両に付属している充電ケーブルの比較です。

モデル名電圧電流出力備考・価格
日産リーフ200V15A3kW標準装備
日産リーフ100V12A1kWオプション53,486円
三菱アイミーブ200V15A3kW標準装備
三菱アイミーブ100V10A1kWオプション50,652円
三菱アウトランダーPHEV200V15A3kW標準装備
三菱アウトランダーPHEV100V10A1.2kWオプション50,652円
トヨタプリウスPHV200V12A2.4kW標準装備
トヨタプリウスPHV100V12A1.2kWオプション14,040円

価格表を見てみるとプリウスPHVの100Vだけ妙に安いのが気になりますね!私も気になりました。調べてみると、日産・三菱さんの充電ケーブルは、200V用と100V用が共通のユニットであるにも関わらず、ケーブルだけの違いで、ケーブルの間に挟まっているユニット(コントロールボックスといいます)も一緒に買わされてしまうのです。トヨタさんのケーブルは、先っちょだけが交換可能になっているので、オプションの方は安いです。しかしこれも延長コードみたいなものなので、1万円越えはちょっとどうかという気がしますが、、
テスラモデルSで使うなら、と考えてみました。日産の200V 3mのケーブルが48,343円、15mのケーブルが61,714円なので、100Vケーブルと合わせると10万円越え。三菱のケーブルも同様。トヨタは200V 10mのケーブルで86,400円とちょっと高いのですが、オプションを合わせると一番安いです。また、出力=充電速度なのですが、日産のケーブルが一番高速に充電でき、三菱のケーブルは100Vが少し遅く、トヨタのケーブルは200Vが少し遅いということになります。
このくらいの違いですと出力重視で日産の充電ケーブルを200Vと100Vの二種類ゲットするという選択もありですが、何せかさばるのと、実はデザイン的にはトヨタの充電ケーブルが黒で一番洗練されているんですよね。ケーブルも柔らかいものが使われており、普段は巻いておいて収納も容易です。
というわけで、今回はトヨタ様の充電ケーブルを入手してみました。それぞれの型番は、プリウスPHV用200V充電ケーブル本体がG9060-47280、100VケーブルがG90G0-47010です。トヨタの販売店で入手できないケースもあるようなので(私は断られました)、その場合はトヨタ部品共販という会社で購入が可能です。

テスラモデルSをプリウスPHVの充電ケーブルで充電!

実際に充電してみました。充電テストを行った場所は御殿山トラストタワーです。ここには200Vのコンセント2基のほか、テスラロードスター専用のハイパワーコネクター14kWも設置されています。

モデルS-J1772アダプター-充電ケーブル-コンセントの順で接続しています。余ったケーブルはトランクに入れていますが、車を離れる場合には床に置く必要があります。
モデルS-J1772アダプター-充電ケーブル-コンセントの順で接続しています。余ったケーブルはトランクに入れていますが、車を離れる場合には床に置く必要があります。

青色のJ1772コネクターまでがトヨタさんの部品。その先の黒いプラスチックの部品はテスラのJ1772アダプターです。引き抜くときは、一緒に引き抜きます。
青色のJ1772コネクターまでがトヨタさんの部品。その先の黒いプラスチックの部品はテスラのJ1772アダプターです。引き抜くときは、一緒に引き抜きます。

2.4kWまでしか対応していませんが、100Vは1.2kWだし、実用的には十分かと思われます。デザインも黒でなかなかスマートです。
2.4kWまでしか対応していませんが、100Vは1.2kWだし、実用的には十分かと思われます。デザインも黒でなかなかスマートです。

200Vで充電している場合、1時間で充電できる電力量は2.4kWhとなり、モデルSではおおよそ12km走行できる分くらい。100Vの場合は1時間で1.2kWh、6km分くらいです。旅館等に泊まって電気自動車用コンセントしかなかった場合、仮に午後6時にチェックインして午前10時にチェックアウトすると6(km)x16(時間)=96km分くらい充電できることになり、補助的な充電としては十分だと思います。なお、BEV/PHEVをコンセントから充電する場合、専用のものを使う必要があります。


「テスラモデルSをプリウスPHVの充電ケーブルで充電する(200V編)」への6件のフィードバック

  1. 初めまして、大分県在住の上田と申します。
    プリウスPHV用の200V充電ケーブルでテスラを充電する、の記事興味深く読ませて頂きました。
    私は元々リーフで片道40キロの会社へ通勤しており、自宅にも会社にもリーフ充電用ケーブルを設置している者です。この度テスラを購入しまして自宅にウォールコネクターを設置して通勤に使っていますが、会社でリーフ用ケーブルでも充電出来ないか?
    と考えていたところ貴殿の記事にたどり着きました。
    テスラのJ1772アダプターがあればリーフの200Vケーブルでも出来そうなので小躍りする気持ちです。
    日本では発売していないとの事ですが、テスラのJ1772アダプターはどのようにして入手すれば良いでしょうか?
    是非ともご教授下さい。
    宜しくお願い致します。

    1. 上田様、お世話になっております。
      コメントありがとうございます。リーフ用ケーブルでも充電できるそうですよ。テスラオーナーズクラブのメンバーの方がご友人のリーフの200Vケーブルでテスト成功しているようです。
      テスラのJ1772アダプターはサービスセンターで無料で配布されていると思います。テスラにコンタクトしてみてください。私に聞いたと言っていただいても構いません(爆
      J1772アダプターがあれば、他の普通充電スポットでも充電できるので便利ですね。

  2. 情報を少し
    大陸製で「Saej1772evプラグ」は数社有ります。変わり種は6A~32Aまで数段選択出来るものがあります。私は8/10/12/16をセットして貰い入手しました。リーフ、アウトランダーで試しましたが、問題なく指定の電流値が出ました(アンメータで確認:かれこれ10ヶ月使用)。面白いのは切り替えは本体を3回強く揺することで行います。更に充電器の現在温度、現在電圧、現在電流、指令電流値、累積電力等が表示されるのも矢崎製より優れています。当然85V~250Vまでが定格です。情報でリーフは3.6KWの内蔵充電器を備えているようです(国内版)。3600/200=18ですから18A迄流すことは可能かも知れません。何方かトライ下さい。8A等の使い道としては田舎のおばさんち家の100Vから使ってもブレ-カが落ちないとか、1000Wの発電機から充電しても止まらないとか確認しています。12AはトヨタのPHS用として確認する為でしたが、デーラーは正直に話したら車を貸してくれませんでした。技術(Saej1772ev適合)に自信が無いと判断しました。何方かトライください。アースは100/200V共に必須です。100Vのリーフで3番目のランプ点灯のみとか異常充電(矢崎初期のケーブルの場合)は全く有りませんでした。Saej1772ev規格を最も忠実に守ったケーブルと評価しました。トランスで240Vぐらい上げて、18A充電したら結構早くなるのでは? 3.5KW発電機(大陸には220/110V切り替え可でハンディタイプがある)をトランクに置いたら、レンジエクステンダーになるかも?このケーブルによる、電池劣化等は現在まで感じていません。逆に矢崎製より100%時の走行距離表示が高い様に感じます(気のせいかも)。あくまでDIYです。安いのは大陸ですから当然です。

    1. MAX電流を特定したいさん、コメントありがとうございます!
      面白いですね、揺すって切り替えるのですか。プリウスPHVケーブルの一つのメリットはアースをあまりちゃんと見ないので、2Pコンセント(アースなし)からでも全然充電できてしまう点です。モデルSではほとんど緊急用ですね。ただそれでも2泊位すると結構な量が充電できます。
      240Vに昇圧は考えましたが、昇圧トランスが案外高いのですよね。

  3. 日本の100Vは3線200Vから作られます。中線はGND(0V)です。つまり柱上で大地にアースされています(原則はプラグ孔の長い方がアース側:但し電気工事屋さんが逆さにする可能性はかなり報告されています)。そこで反GND極を検知するアダプターを自作して使っています(機会があれば回路図アップします)。単相200V時はアース付きプラグソケットが普通ですが100Vプラグの0V側から取っても、元を辿れば同じです。これで何処でもアースの心配は不要になります。何方か国内仕様リーフの最大充電可能電流を実測された方のリポートを教えてください。いずれ海外規格の32Aになることは間違い無いのですが、現状品の限界を探りたいですね。

    1. コメントありがとうございます!
      反GND極を検知ですか、面白い発想ですね!アースは本当に問題になるんです。単相100Vや200Vでは片側は0Vですが、アースが取れていない場合、自分が感電するリスクがあるのですよね。ただし、アダプターは充分絶縁材料で作られていますし、トヨタ的には使いやすさを優先した設計なのだと思います。実際に、テスラのアダプターはアースを検出しますが、それでは充電できない場所は結構あります。つまりそもそも電気工事業者がアースをちゃんと取っていないケースもあるということなのだと思います。

      >何方か国内仕様リーフの最大充電可能電流を実測された方のリポートを教えてください。

      ハイパワーJ1772の充電器が日本にはないので、Clipper Creekあたりを輸入して私有地内に設置してテストするしかないですね!

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