テスラが休日の充電渋滞ハルマゲドンに車両100台分のポータブルスーパーチャージャーを繰り出した

日本でも高速道路での充電待ちがしばしば発生するようになってきました。各自動車メーカーからEV新モデルリリースのニュースが続々と入ってきていますが、充電待ちの緩和は喫緊の課題です。アメリカでは、テスラが大胆な解決策を出してきました。100台に充電できる「ポータブル」スーパーチャージャーが、カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポのスーパーチャージャーステーションに出現したのです。

テスラが休日の充電渋滞ハルマゲドンに、100のポータブル・スーパーチャージャーを繰り出した

CleanTechnicaの記事から全文翻訳でお届けします。

元記事:『Tesla Rolls Out (Literally) 100-Car Portable Superchargers For Holiday Carmageddon』 by Zachary Shahan on 『CleanTechnica』

CleanTechnica編集部に、読者からツイートが

地球に住んでいれば、長期休暇期間の休日渋滞がものすごいのはご存知でしょう。アメリカでは、恐らくサンクスギビングデーの週末が一番ひどいものになります。これまで交通量の多い特定のルートを通るテスラオーナーたち、特にテスラ所有者の多いカリフォルニアでは、おばあちゃんの家に行く道中でスーパーチャージャーを使う際に困難を抱えてきました(行列です、さらに長蛇の場合もあります)。

少なくとも数年前にはこれは問題になっていましたし、相当多くのモデル3が路上に出るようになる現在、問題となるのは確実でした。しかしテスラはこの問題およびそれがテスラや電気自動車推進に与える悪影響(テスラオーナーにも悩みの種になります)に関しては熟知しており、クレバーな解決策を出してきたのです。

Brian Swensonがこの写真とツイートを出し、@mymodl3 ♥ Cybertruckがこの投稿を私達にシェアしてくれました。

シェアしてくれたアカウントが(充電器は)何台あるのか、という質問に答えたものを引用すると、「1パックで100台分の充電ができる蓄電池と複数の充電器が付いているようです。元の投稿には、同時に充電できる台数が書かれていないようでしたが。詳細をさらに確認したいと思います。@cleantechnica@tesletterには素晴らしいトピックになるでしょう。これが停電へのアンサーになるかも」とあります。

mymodl3 ♥ Cybertruckさん、正式に記事にしましたよ!(ただ正直に言いますと、あなたのつぶやきはCleanTechnicaのアカウントへのメンションではなくてツイッターのホームフィードで先に見つけ、このニュースはカバーしなくてはと思いました)

テスラには直接、このポータブルスーパーチャージャーが同時に何台充電できるのか、今までに何基セットアップされ、これから何基増えるのか、そしてその場所を聞いています。テスラが返答をくれた際には、また記事をアップデートして情報をシェアします。

これは確実に連休の充電渋滞ハルマゲドンに対するクレバーで非常に効率的なアプローチであり、またテスラの肝の据わった、資本効率を追求する気質がいかに問題を解決できるかを示しています。

私は大学院の都市計画コースで、ウォールマートやターゲットのような巨大企業及び「大箱」の駐車場は基本的に1年に1度の週末用にデザインされていると学びました。ブラック・フライデーのためだけに、コンクリートでできたこれらの不毛な地は364日無駄に存在しているのです。

これはとんでもなく非効率的で、例えば豪雨による大量の雨水を流出させたり、基本的に駐車場内は歩いて周れる場所じゃなくなるなど(※訳者注:サイズが大きすぎて、店まで歩くのも困難、歩行者は危険にさらされるなど)、あらゆる問題を引き起こします。そしてシンプルに醜い。

テスラが稀にしか起こらないピーク需要に対する挑戦に対し、賢いアプローチを見せた事をうれしく思います。少額でスーパーチャージャーをメガ・サイズのパッケージからサンクスギビングデーの週末の混雑に取り出せるならば、大枚をはたいて360日稼働する充電器を設置する必要はありません。

もしこのポータブル・スーパーチャージャーに関して何か情報を得られたら、ぜひコメント欄でお知らせください。

アップデート:短い動画付きの、別のツイートが届きました。

https://twitter.com/Sofiaan/status/1199895143702089728?s=20

(翻訳・文/ 杉田 明子)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. 携帯各社が用意する移動基地局と同じイメージですね、局地的な需要にピンポイントで応える。
    充電器のバッテリーだけ載せ替えるのも比較的簡単でしょうし、これは日本国内でも見てみたい。

  2. 岩谷産業もトヨタの燃料電池車に頼るばかりではなく、こういうアプローチで休日に燃料電池を使った電気エネルギーを供給する事業を始めれば良いと思いますね。
    EVやPHEVユーザーを液体水素のエンドユーザーにすることが出来ます。

  3. ヒラタツさんの言う通りと感心しております。日本ではディメンションの都合で一台おの大きさが小さくなっても数台で供給先に向かう。自衛隊や各県に数台保有して災害地や病院や看護施設の電力バックアッパーとしてなどと共有、協力してこの類のバックアッパーをインフラの中に落とし込む。勿論災害などだけでなく、大型野外コンサートやイベント等にも普段から使う基本電池なので定期的な充電と放電効率を考慮して有効活用して行く。今後絶対に増えて行く電気自動車と社会と関り国と電力会社と自動車メーカーとカスタマーと大きな輪を立ち上げてほしいものだと強く思う。黎明期だからこそ大切と思います。

  4. なんというか「走る蓄電池ステーション」の発想はなかなか出なかったですね。
    アメリカン・ビッグ・グレートな安打と直感します。
    これは災害大国ニッポンにも欲しくなりますよ!それこそ日本政府はCHAdeMO充電器搭載トレーラーの開発を大型トラックメーカーや電機メーカーに開発させて導入する心構えが欲しいとも思いませんか!?
    当然普段は電力会社の敷地へ係留させて電力ピークカットへ貢献させ、発電所増設の抑制にでも廻せばいいですし。劣化の少ない蓄電池(東芝SCiBなど)を使えば費用対効果も良いと感じます。
    電気技術者的に見ても、普段安い深夜電力や余剰になりやすい太陽光発電電力の調整などに使い正月GWお盆などにそのトレーラーを観光地や道の駅SAPA等に配備すれば効率よい社会を構築できると考えます。トレーラー1台あたりの容量はMWh級で一般家庭百軒分以上ありそうです。

    今の政治はあまりに国民を無視している…それこそこういう提案ができる政党があれば我々電気自動車乗りが絶対支援するはず。そのためには我々電気自動車乗りが各自堂々と発言すべきじゃありませんか!?

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この記事の著者


					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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