EVラリー白馬の出発前には充電計画を立てていたはずなのですが、今回はもうEVで2万5千キロも運転しているはずの私でも予想外のことが発生し、計画の修正を余儀なくされました。おおげさですが、、
そういうわけで、報告として記録を残しておきたいと思います。東京を出発・白馬でイベントに参加、その後東京に戻る、という流れです。
目次
白馬への行きのルート
充電計画では、往路の経路充電は長野県東御市(とうみし):中央公民館と長野県長野市:道の駅中条の二か所。首都高を経由して、関越道をどんどん下っていきます。途中でちょっとトイレ休憩のため、嵐山PA下りに入ってみると急速充電器が空いています。ここで10分ほど止まっている間に「ついで」充電し、走行可能距離は289km→323kmにアップ。雨も降っておらず、雲は多いものの、高速も空いており快適です。
しかしなんと!接続してみるとエラー。以前の充電記録を見てみると、モデルSでは充電できたという方がいらっしゃるようですが、なぜか何度やっても充電できません。まあそのために余裕を持って充電計画を組んでいるので、気にせず次に行くことにしました。後で他のモデルSオーナーの方に聞いたところ、2回続けて充電した場合、2回目はエラーになったとのこと。充電器の過熱が原因なのかどうかは分かりませんが、原因が分かったところでどうしようもありません。
そしてここの充電器はハセテックQCシリーズ!実はこれはモデルSとは互換性のない充電器なのです。シクシク。ここまで来ないと分からないとは、、実際に試してみましたが見事エラー。なんと、二回も連続で充電できない充電器に当たってしまいました。
今回、JFEが2回目NGというのは知りませんでしたし、道の駅中条に設置されている充電器は写真がなく、ハセテックQCシリーズだとは実際に行くまで分かりませんでした。後でいらっしゃる方のために写真を撮りました。
しょうがないのでそのまま宿泊予定のホテル(大町、白馬からは少し離れています)にチェックイン。この時点で走行距離は東京から287.2km、平均電費は209Wh/km、走行可能距離は88kmとなりました。287+88=375kmですから、モデルSの走行可能距離の計算はかなり正確ということがお分かりいただけるかと思います。
写真に写っているのはHakuba47に臨時で設置されていた日鉄住金テックスエンジ社のEV-50。カラー液晶でとても使いやすい充電器でした。初めて使いました。後ろに見えるのはゴンドラ。ゴンドラが高圧受電なので、そこから電力を持ってきているようです。
ホテルでの目的地充電
ホテルには充電設備はありません。しかし、事前にメールで丁寧に遠慮がちにお願いしてみると、専用回路の100Vコンセントを一つ無料で貸していただけるとのこと!この時点で走行可能距離は197kmまで回復していましたが、いつも持ち歩いているプリウスPHV用の100V充電ケーブルを使って充電してみました。結果は成功で、92V 12A(この写真のあとすぐに9Aに低下)で充電することができました。92V?通常の電気は100Vのはず。92Vになっているということは、回路のどこか(この場合は建物の内部にある配線)に負担がかかっており、8V分の電圧が降下してしまっているのです。12Aが流れていますので、この電圧降下による発熱はP=8×12=96Wと、100W電球1個つけっ放し程度の熱が無駄になっています。そこで、モデルS側が安全のために、9Aに電流を制限。これにより発熱は57%に下がり安全性が増しています。
いろいろ複雑なようですが、要するに今の電気自動車は賢く、接続されている電気の品質があまりよくない場合には、自動的にコンピューターがそれを検知し、負荷がかかり過ぎないように調整するということなのですね。(プロ向け:電圧降下だけでなく、アーク放電検知も入っているそうです)
会場のHakuba47には予定通り8時30分前に出勤。しかし朝早いこともあってまだほとんどお客様はいらしていません。さっとテントの中の机を準備し、車から荷物を降ろし、ちょっと充電スポットをチェックしてみると予約が入っていないよう。せっかくなのでまたここでも少し充電させていただき、走行可能距離は302kmまで回復しました。会場には、50kWと30kWの急速充電器がそれぞれ1基設置。前日は50kW、初日は30kWを利用させていただきました。
そう、全国高速道路の充電器設置マップです。管轄なんて関係ない、という姿勢が嬉しいですね。それぞれの高速道路会社のホームページでは、それぞれの管轄区域の充電器しか見ることができません。保存版?
そして充電器設置パネルの横には急速充電器利用実態データが。特に下の棒グラフは①とか②とか書かれているので、1基ごとのデータになっているのです。この時点(2015年5月)からは足柄は上下線とも、海老名は上りが2基化されていますし、海老名下りも2基化の予定がありますので、混雑度トップは御在所・浜松・刈谷ということになるのでしょうか。
白馬からの帰りのルート
この記事を書いている時点では上信越道 東部湯の丸SAや上信越道 横川SAにも充電スポットができましたが、先週はまだ準備中。また上信越道は渋滞はありませんが、接続した関越道では渋滞が出ていたので、渋滞のお尻に当たる埼玉県の上里SA上りまで182.8kmを走行してちょっと休憩。トイレに行って戻ってくると次の車が来ていたので、すぐ充電を切り上げて出発です。上里SAでは7分間充電し、走行可能距離は156kmとなりました。
1 | 日時 | 出発地 | 到着時刻 | 到着地 | 走行可能距離 | 実走行距離 | 消費電力 | 電費 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 7/17 11:38 | 東京(残373km) | 13:41 | 嵐山PA下り | 289km | 80.8km | 15.7kWh | 194Wh/km |
3 | 13:41 | (充電) | 13:54 | (13分) | 323km | |||
4 | 13:54 | 嵐山PA下り | 15:03 | 東御市中央公民館 | 181km | 120.6km | 26.5kWh | 220Wh/km |
5 | 15:08 | 東御市中央公民館 | 16:09 | 道の駅中条 | 126km | 54.9km | 10.2kWh | 186Wh/km |
6 | 16:19 | 道の駅中条 | 17:31 | ホテル | 88km | 30.9km | 7.8kWh | 252Wh/km |
7 | ||||||||
8 | 7/19 11:29 | ホテル(残330km) | 12:22 | 道の駅アルプス安曇野ほりがねの里 | 318km | 31.7km | 3.5kWh | 110Wh/km |
9 | 12:22 | (充電) | 12:44 | (22分) | 361km | |||
10 | 12:44 | 道の駅アルプス安曇野ほりがねの里 | 16:00 | きらく | 303km | 22.2km | 10.5kWh | 472Wh/km |
11 | 16:49 | きらく | 18:59 | 上里SA上り | 145km | 182.8km | 27.3kWh | 149Wh/km |
12 | 18:59 | (充電) | 19:06 | (7分) | 157km | |||
13 | 19:06 | 上里SA上り | 23:25 | 自宅 | 49km | 104.3km | 18.8kWh | 180Wh/km |