テスラモデルXで長距離往復1000km: 東京-福井一泊旅行4回目

この長距離シリーズもテスラモデルXでもう4回目。今回は道が空いてそうなので、いかに短時間で行くか、というのをやってみないと思います。とはいえ安全運転で、節電しつつ充電時間を短縮します。

テスラモデルXで長距離往復1000km: 東京-福井一泊旅行4回目

本日の出発は午後の早めを予定。そのため夜のうちに90%設定で充電を終わらせておき、朝起きてからTeslaFiというサービス(もちろんテスラアプリでも設定できます)で98%設定に変更。1時間24分かかって、昼前には98%充電が完了しました。

2019/9/29 1409 自宅を97%充電で出発。今回はできる限り途中での充電時間を減らすため、満タン近くで出発することにします。このルートの場合、テスラでは岐阜羽島スーパーチャージャーという、テスラ専用の超急速充電設備を利用するのが定石。そこまでひと桁%でたどり着けるよう走行します。

ナビを岐阜羽島スーパーチャージャーにセット。この時点で電池残量予測5%、到着予測時刻18:25と表示されています。
今回も走行は全線、テスラのレベル2自動運転機能である「オートパイロット」を使用。アクセル、ブレーキ、ハンドル操作はすべて車に任せて、インターチェンジのみ手動で運転します。

今回のモデルXのソフトウェアバージョンは2019.32.2.11。インスツルメントコンソール(ダッシュボード)に対向車の表示はされますが、スマートサモンという、駐車場内で指定した場所に車を自動運転で無人で移動させる機能は、日本国内では利用できません。もしできるようになったら動画撮影しますね。

1518 新東名高速道路、御殿場JCTを順調に通過。
今回も宿泊は福井のホテル リバージュ アケボノさん。電気自動車の「無料!!」充電器があるのです。まあ無料ってのはそこまで重要でもなく、きっちり寝ている間に充電できる保証がある、というのがありがたいですね。通常のNCSの充電器だと宿泊者だからといって特別扱いは不可。先客がいれば、その車がその施設に宿泊していなかろうが、先に利用している人に権利があります。
当ホテルの場合は独自の充電器。ですから予約時に伝えておけば停める場所だけじゃなく、充電器の利用も確保してもらえます。
そして左の画像はEVsmartアプリの未リリース機能、経路検索。これによると、岐阜羽島スーパーチャージャーを50%残量で通過すれば、現地に残15%で到着する予定とのこと。今晩は到着後は軽く夜ご飯食べてホテルにすぐチェックインする予定なので、充分そうです。岐阜羽島では、50%になったらすぐ出発してみます。さて何分かかるか?!

1607 静岡県の藤枝PA少し手前でちょうど、東京と岐阜羽島の中間点を通過。往路の半分は終わったことになります。もちろんここまでずっと自動運転なので、自動車線変更時にウィンカーレバーに触れる以外は、軽くハンドルを持っているだけで自動で走行しています。
写真はモデルXのセンターコンソールですが、上部にナビ、真ん中にエネルギーグラフ、一番下にオーディオを表示させています。ナビ内の残走行距離183kmとエネルギーグラフ内の既に走行した距離183kmが同じになっているので、超ど真ん中ということがわかります。バッテリー残量はあと49%。問題ありません。
このエネルギーグラフの見方ですが、まずグレーの線が僅かに見えています。これは当初出発時点での予測値。グリーン、イエロー、レッドは、現在地までは実績、そしてその先は現時点での残量を踏まえた予測値です。現在は当初の予測をわずかに下回るくらいということです。イエローは残20%以下、レッドは残7%以下を示し、このグラフはズームモードなのですが、ズームモードでは一番下はゼロ%です。

1632 浜松SAを無事通過。ここにはテスラのスーパーチャージャーがあります。現時点でここは4基中1基使用中、次の名古屋スーパーチャージャーは6基中3基使用中、そして今回の予定の岐阜羽島はなんと4基中3基も使用中です。到着までに空いてくれるといいなぁ。

1710 順調に豊田JCTを通過しました。ここで新東名高速道路は終わり。そのまま大阪方面へは伊勢湾岸自動車道へ直進します。北陸自動車道へは東名へ移って名古屋の北側を通過する必要があります。

再び残量予測を軽くチェック。先ほどより少し悪化してグレーとイエローが分離してきていますが(汗、到着予測は3%と余裕です。心配?という方もいらっしゃると思いますが、これをプラスにするのは簡単。速度を落とせばいいのです。電気自動車は効率が高いので、速度変化による電力消費の変化は目に見えてわかります。

1736 小牧ICを過ぎたあたりで日没を迎えました。センターコンソールもインスツルメントパネルも夜モードに自動的に切り替わります。

1750 高速を降りた直後のバッテリー温度は43.9℃。

1754 岐阜羽島スーパーチャージャーに到着!来てみたら誰もいませんでした。。早速充電開始。

2Aストールで充電しています。V2スーパーチャージャーは1A1B2A2Bというように配置されていて、数字が同じストールが、スーパーチャージャーキャビネットという整流器を共有しています。キャビネット一つのパワーは135kWで、これを2基のストールで分けて利用するイメージです。

スーパーチャージャーでの超急速充電は、最初10%までは少しゆっくり目に充電されます。充電開始後4分間で10%に達し、フルパワーに!なんと最新のファームウェアでは130kW出ています。

岐阜羽島スーパーチャージャーが設置されているバロー岐阜羽島店のフードコート。普段はここで軽く食事するのですが、今日はお急ぎモードなので食べません。バローさん、すみません。。缶ジュースは買います。

充電残量が50%になりました!充電時間は28分間、トイレ行って戻ってきて10分ほど余裕がある感じ。ラーメンすら食べられません(笑) 目的地には福井市にある、「めん房つるつる」というお店を入れました。お店には8時に到着予定とのこと。お店は9時半まで営業なので余裕です。

1823 出発します。前の写真撮ってからすぐ車の後ろに回って充電ケーブル抜いて戻ってこの写真を撮ったのですが、その間に51%になってしまいました。
ここから米原までは名神高速道路を走行し、米原JCTで北陸自動車道に入って琵琶湖の東側を走行して北上します。ここからも自動運転で、私が介入する予定の場所は米原JCTと福井ICでの出口のみです。

充電完了直後のバッテリー温度は42.1℃。超急速充電中もしっかり冷えてます。

スーパーチャージャーでの充電中のデータのグラフです。最高130kWまで出た充電器出力は83kWまで減少しました。130kW時は359V 362A、83kW時は386V 215Aでした。チャデモ44kW機が107Aくらいですから、ちょうどチャデモ44kW機の二倍くらいのパワーですね。

1948 めん房つるつる 江戸店に到着!ここからホテルまでは2.6km、8分ほどです。

バッテリーは予測より少し少なめ、12%で到着。509.3kmを充電時間込みで5時間39分で走行できました。

ホテルにチェックイン。早速電気自動車用の駐車スペースに停め、充電開始します。こんな感じのコンセントで、ちゃんと照明も付いていてしっかりしています。テスラの場合、コンセントから充電するには、モバイルコネクターという充電ケーブルが必要です。このモバイルコネクターは200Vと100V両方に対応しています。

こんな感じで寝てる間に無料で充電です。今日、岐阜羽島からここまで41%のバッテリーを使いました(51%→10%)から、明日用事を終えて福井を出発する時点で45%くらい残っていればOKなはず。足りなければ途中のSAでちょい足ししようかな。それではオヤスミナサイ。

おはようございます!ちゃんと起きてますよ♪ここリバージュアケボノさんでは、なんと朝食を食べるお客様の率は85%にもなるとのことです。写真のように福井の郷土料理がメインですが、パンやフルーツもありますよ。

1008 ホテルをチェックアウトして充電終了!69%になりました。

1843 福井での用事が終わったので、帰路につきます。トリップメーターをリセット、取りあえずは夕食のため岐阜羽島を目指します。

現在64%で、多分次の浜松まではたどり着けません。浜松は福井と東京の中間より少し東京寄り。たどり着けるわけがありません(笑)
そしてもう一つ気づいてしまいました。岐阜羽島スーパーチャージャーで夜充電したことはあまりなく、調べてみるとバロー岐阜羽島店は午後8時で営業終了のようです!寿がきやでラーメン食べようと思ったのに、、そこでスーパーチャージャーと同じ駐車場内にある「魚河岸 バロー岐阜羽島店」に電話。こちらは午後9時半ラストオーダーとのことで、一安心しました。

2020 岐阜羽島スーパーチャージャーに到着。23%残で余裕です。北陸自動車道上りはガラガラ、名神高速道路上りも比較的空いていました。

今日も130kWフルパワー出ています!

魚河岸さんはこんな感じ。結構地元のお客さんで賑わってます。それよりスーパーチャージャーで充電している名古屋ナンバーの白モデルX、知り合いの方のような、、店内で探してみます。

2058 探していた方はいらっしゃいませんでした。いったん充電ケーブルを抜いてナビに次の充電スタンドである御殿場スーパーチャージャーを入れるとまだマイナス2%!これじゃまずいので残予測が5%くらいになるまで充電します。再度ケーブルをつないで、、
画面を見ていただくと、グレーがナビを入れたときの予測値で、カラーの線が現在値。バッテリーは38分充電して76%に。これで御殿場到着時の予想は5%です。飛ばしすぎないように(汗 走ります。ちなみに、電気自動車では飛ばすとてきめんに電池が減ります。これは、ガソリン車と比べて市街地での効率が圧倒的に高いため、高速道路では空気抵抗の増加による電費の悪化が目立ってしまうためです。

2142 豊田東JCTを順調に通過。今日はトラック少なめ?!

2347 御殿場スーパーチャージャーに到着!東京まであと一息です。ここはコメダ珈琲 御殿場店にあるのですが、コメダは午後10時で閉店。この時間になると歩いて2分のヤマザキデイリーストアしかありません。あと東京までは90kmあまり。

データはこんな感じ。

10/1 0003 ヤマザキデイリーストア行って、トイレをお借りし、コーヒー買って戻ってきたら16分経過。32%まで充電されてしまったので、切り上げて出発です。ナビによれば12%くらい自宅で余る予定だそう。コーヒー飲むヒマないな。。

0104 自宅に戻ってきました。帰りは6時間21分かかって、518.4kmを走り、電費は行きと全く同じ223Wh/kmでした。行きは5時間39分だったので42分余計にかかった計算に。時間がかかる理由はいつも似たようなもので、東京方向の上り線は車線を守らないトラックが多く、平均速度が出ないことと、帰りは1泊では満充電にならないので不足分を急速充電で補わざるを得なく、途中で2回の充電休憩が必要になっていることでしょうか。行きの充電時間は1回で28分間、帰りは2回で38分と16分の合計54分間と、かなり差が出てしまっています。
落ち着いて考えてみると、帰りの岐阜羽島での充電は絶対に必要だとして、その後は工夫ができるかもしれません。今回は岐阜羽島→御殿場の270kmあまりの分を岐阜羽島で充電したわけですが、次の御殿場での充電は家まで帰ることのできる量だけでいいのですよね。逆に岐阜羽島→浜松なら距離がずっと短く、15-20分も充電すれば到達できるはず。次の浜松→自宅は230km余りになりますので60%以上必要になるわけですが、実はこの方が速かったように思います。70%超まで充電するのと60%でいいのとは全然違いますからね。次回また同じルートの帰りの際には、岐阜羽島→浜松→自宅の方法で試してみたいと思います。(更新完了)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. 早速のご返事ありがとうございます
    いつもいつも参考になる記事大変ありがたく読ませていただいております
    sとx一長一短で悩ましいですね
    今のところxのほうに若干傾いております

  2. モデルsの2016年モデル85Dに乗っているものです、いちどテスラに乗ってしまうとテスラ以外の選択肢がなくなってしまうのですね
    4年経ちましたので、来年春に買い替え予定です
    次回はxにするかsにするか迷っております
    そこで1番気になる点を質問します
    真夏ガラスルーフ、パノラマウインドウは暑くないですか?
    電費に関して、最新モデルは10%位効率が良くなったとのことなので、xはSより実質10%ぐらい悪いと考えればよろしいでしょうか?
    騒音及び振動等に関してはsと比べてどうでしょうか?

    1. 祐己様、ご質問ありがとうございます。わかるところだけ書きますね!

      >真夏ガラスルーフ、パノラマウインドウは暑くないですか?

      私は実感はないですね。多分Sだと、後部座席の方は頭がガラスに近いので、背が高いと暑いのではないでしょうか?もちろん鉄やアルミに比べたら暑いと思いますが、そこはエアコン強めでいくしかないかと。今はガラスルーフしか選べないんですよね。

      >電費に関して、最新モデルは10%位効率が良くなったとのことなので、xはSより実質10%ぐらい悪いと考えればよろしいでしょうか?

      新しいモデルについてはまだ実際に乗ったことがないので分かりません!計算上の電費はEPAという基準で計算されていますが、それが街乗りや高速道路特に日本のような速度が遅めの高速道路でどこまで改善されるのか、実際に試してみないことには分からないと思います。ただ普通に乗って旧モデル同士2割弱(22インチだと2割前後?)くらいXのほうがSより電費が悪いと思います。電費がご心配なら、20インチにされたほうがいいと思います。私の運転の仕方だと、速度高めなので(汗 空力というか空気抵抗の割合が多く、8%くらい22インチのほうが20インチより悪いです。流れに乗って走行するならもう少し22インチのほうが悪くなるように思います。

      >騒音及び振動等に関してはsと比べて

      騒音は同じくらいだと思います。ただ音の質がちょっと違って、Xはどうしても重いのでバタつきがあり、低音の騒音があります。それでも十分静かですが、、モデル3はとても静かでした。音質もチューニングされているように思います。振動に関してはXはかなり強いとお考えください。新しいRavenのサスペンションは良くなっているそうですが、旧型の場合は路面からの突き上げがどうしてもあります。あとSUVなので後部座席に座っていると、左右の揺れはSより大きく感じます。

      Ravenは一度試乗されたほうがいいかもしれません!

  3. googleマップでみると六本木ヒルズからそのホテルまでがちょうど509kmで所要時間5時間57分と予想されている。充電時間をいれてもgoogleマップの予想より早くつくことが可能なのか。驚きだ。
    電費の方はどんなもんだったんですかね?

    1. dc42様、記事をお読みいただきありがとうございます!Googleマップの予想時間は、流れに乗って走行した場合の値となっているように私は感じます。今回はお急ぎで走行しましたので、安全や制限速度に留意したうえで達成できた値です。電費については記事中にリンクしてあります画像に出ておりまして、
      https://blog.evsmart.net/wp-content/uploads/2019/09/IMG_20190929_1948188.jpg
      509.3kmを113.6kWhを消費して走行、電費は223Wh/km=(日本でよく使われる単位では)4.48km/kWhとなりました。

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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