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充電計画
電気自動車で旅行する場合は、電池を自宅でほぼ満充電にしてから出発します。往復しても電池を使い切らずに帰ってこれる場合は何の問題もありませんが、その車の電池満タンでの走行可能距離、すなわち「航続距離」を越えて走行する場合には、途中で充電が必要です。
旅行の際には、移動途中で充電する「経路充電」と、宿泊する旅館やホテルなどで充電する「目的地充電」を使います。これらを組み合わせて計画することを充電計画と呼んでいます。航続距離+100km程度の旅行では必要はないのですが、私の車のおおよその航続距離は現在394km。プラス100kmは494kmに当たります。
今回の旅行は往復約1000kmを予定しているので、複数回の充電が必要ですね。
さて今回の旅行ですが、東京からの一泊目は水上温泉。163kmしかないので途中充電は不要です。またここの宿「辰巳館」(公式サイト)には充電器があるので、寝てる間に線をつないでおいて、充電します。
二日目は関越道で新潟へ抜け、新潟で観光しながら山形へ向かいます。しかし、二日目だけで移動距離は300kmを越えるため、途中休憩時に経路充電を挟みます。今回はテスラの新潟スーパーチャージャーを利用するつもりです。
二泊目の旅館は山形の九兵衛別館 珠玉や(たまや)(公式サイト)さん。九兵衛旅館の本館の方は、なんと2015年に私がテスラモデルSで訪問したことを思い出しました。この時は、記事をご覧いただければお分かりかと思いますが、今よりかなりアドベンチャー度が高かったのです。
そしてここにも充電器がありますので、朝まで充電させていただきます。
今回、二つの宿とも、充電器はTOYOTA Wallet対応。これ、真面目にかなり使いづらいのですが、今回は何とか設定できているので、うまく支払えることを期待したいと思います。独自の支払いアプリを作るなら、必ず払えるようにしてもらいたいものですね!
二日分、1100円x2回で2200円だけチャージしてあります!しかも今月はキャンペーンで半額返ってくるらしい。。
帰路は最上川下りなどの観光を楽しみながら、東北道経由にしたいと思います。途中、一回は経路充電が必要ですが、山形、郡山、佐野の選択から、今回は郡山スーパーチャージャー(SC)を利用し、そこからはノンストップで帰宅する計画を立ててみます。
九兵衛旅館から郡山SCまではおおよそ240km。まあ速くても3時間くらい運転することになるでしょうから、休憩にはちょうど良いです。
郡山SCからは自宅まで250kmくらい。まあなんとかトイレ我慢しつつ2時間半くらいを目指したいと思います。かなり頑張らないと(!?)難しいですし、バッテリー残量やトイレの状況によっては、どこかのSAPAか、または佐野SC(横にアウトレットがあります)で休憩を追加する可能性もありますね。
というわけで、現時点の計画をこちらにアップしておきます。長い画像なので、詳細にご覧になりたい方は、タップまたはクリックすると画像だけが表示され、拡大できます。
往路:東京から水上温泉
まず、そもそもアプリでQRコードを読み込むのですが、コードが細かすぎて読み込めない。スマホのライトを付けると写り込みでうまく読めないので、少しスマホライトを手で遮ればOKでした。その後、2台の充電器で2回ずつ試しましたが、アプリに表示されたコードを充電器に入力しても、認証が通らずエラー。1回ごとに1100円取られて、計4400円を使ったところでサポートに電話(笑) 15分通話しましたが、サポートの方が仰るコードを入れても充電できず、ダメでした。
今回はサポートの方と宿の方に断って、スマホ認証ではない、Toyota Walletを使わない(メニュー2番)ほうの、デフォルトの暗証番号で充電を開始。サポートの方には、3300円、返金してもらえるように依頼しました。充電開始まで所要時間20分。想定内でしたが、宿の方がずっと横で待ってくださっていて申し訳なかったです。
※(2022/9/30追記)返金は4400円でした。改めて返金は、正しい額の3300円にしてもらえるよう依頼した際に、興味深いことを教えてくださったので共有します。実はQRコードのシールは郵送で宿泊施設に送って貼付してもらっているそうで、2基普通充電器がある場合、間違えて貼られているケースがあるとのことでした。これを今回知っていれば、一回失敗した時点で反対側のQRコードでやり直すという技が使えました。ご参考までに。
こちらの旅館、初めてお邪魔しましたが、露天風呂もさることながら、山下清さん原作の貼絵を元に特殊ガラスで制作された壁画(!?)が「はにわ風呂」にあり、事前に調べていかなかったので驚きました。
往路:水上温泉から山形
トイレに行って、すぐ充電を切り上げて出発しました。充電は74%になりました。
次の目的地は関川集落。山形県鶴岡市の小名部集落から関川集落までは、幅員制限2mの国道345号が待ち受けています。果たして車幅1.99mのモデルXで通行できるのか!?
何とか通行できました。。途中で栗がたくさん落ちていて、拾いたかったのですが、ココで停車するわけにはいかないので諦めてそのまま走行しました。実際、幅が狭すぎて栗はタイヤで踏むしかなかったです。
復路:山形から東京
データ
2泊3日の総走行距離は1029km、電力消費量(ガソリン車なら何リットル、にあたります)244.9kWh、電費(燃費)238Wh/km = 4.2km/kWhでした。
電気代はいくらかかったのか、ですが、今回は自宅充電分が19%残ったとして、途中はスーパーチャージャー2回、チャデモ5分1回、旅館での目的地充電2回の充電を行っています。まず、この車はスーパーチャージャー無料権のある車なので、充電は無料。チャデモに関しては、私は日産のZESP3プレミアム10を契約しているので、10分275円(元取れてませんがw)、目的地充電は2回ともトヨタウォレットで、失敗した3300円は返金してもらえると仮定すると、実際に使ったのは1回1100円で計2200円。しかし今はキャンペーン中で半額サービスなので1100円となります。自宅充電分は99%→19%となったわけですから、凡そですが、99-19=80kWhくらい、自宅での充電単価は約36.6円/kWhなので、2925円。合計は4300円となりました。
ガソリン価格を150円/Lと仮定すると、4300円では28.7L買えることになります。これで1029km走れたわけですから、ガソリン車に例えるなら、1L当たりの走行距離は1029 / 28.7 = 35.9km/Lとなりました。2.5t、690馬力の大型SUVで5名乗車で35.9km/Lですから、スーパーチャージャー無料はかなり効いていることになると思います。
今回の旅行でも、家族に、1000km走ったよ、というと一様に驚いた顔をされます。電気自動車での旅行はなぜか疲れが少ない。もちろんドライバーである私は自動運転(支援)で80%以上は自分で運転していないから疲れが少ないのはもちろん、同乗者もそう感じるのは、振動の少なさや騒音などにあるのでしょうか?決して乗り心地の良い車ではないと思うのですが(汗
(安川 洋)
いつかは同乗者の家族インタビュー記事が見たいなぁ。車を選択する上で、家族の意見は大きなパラメーターになってしまうけど、EV旅行をしたことない人が大半の中だから、参考になると思う。
オートパイロット時には、お父ちゃんといつも以上に会話できるとか、充電時の暇つぶしにお母ちゃんがアイスを買ってくれるようになったとか、モデルXならではの社内サウンドを楽しみにできるとかを妄想ww
shibata様、コメントありがとうございます!面白そうなアイディア、すばらしいと感じました。編集長と相談してみます。
うちの場合は、どこでも「ダンスさせろ」と「Amazon Prime」の要求が凄いです(汗)
TOYOTA Walletは私も使えませんでした。
4年ぶりに訪れた陸前高田のホテル。
以前はZEPS2が使えたのですが、TOYOTA Walletに変わっていました。
その場で色々トライしましたが、結局断念しました。
近くにできた陸前高田市役所に急速充電器が2基設置されたので、そちらを利用しました。
まだ本格的にBEVを展開していないTOYOTAのシステムで、使い勝手が悪くなる(利用できなかった)のは、正直残念ですね。
トヨタ充電器ですね。
トヨタ決済以外にも、設置側の指定パスで稼働できるところもあるので
利用頻度が少ない宿泊施設等では、
フロント係及びドアマン等にパスを入れて使える対応でもよいかと思います。
トヨタ決済一本化前は、EMPで使えた箇所も多かっただけに、時代と逆行してると感じます。
3kwに限る場合、コンセントを鍵付きのボックス収容で、フロントなどで料金を徴収し鍵(できれば充電コードもあるとベスト)を貸し出す。という対応で多くの場合問題ないかと思います。
鈴木友明様、コメントありがとうございます。まさに仰る通りで、ある程度スマホやウェブの知識がある私でも、うまく支払えないのは、特に旅館やホテルなどのホスピタリティ業界を全く理解していないとしかいいようがありませんね。。
私も、旅館の方に、こういうのは、もうトヨタの充電器から配線外して、木の杭で200Vコンセント設置し、1100円で夜通し充電させればいいのでは、と軽くお話ししておきました。一桁万円で設置できますし、維持費もいっさいかからず、トラブルもありません。